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2024.10.07

CAってどんなお仕事?トキエアの吉原さんに取材!

ごはん
新潟空港を拠点とする、今年1月に就航した「ハイブリット航空」の実現を目指すトキエアで、CAを勤める吉原さんは新潟県のご出身。今回は、吉原さんがはたらくために大切にしていることをお聞きしたので、ぜひ最後までご覧ください!

吉原さんへの取材

 

-なぜCAの仕事を始めましたか?-

 

もともと、他の航空会社で、カウンターに立ってチェックインの手続きを行う、国際線のグランドスタッフ(GS)の仕事をしていました。しかし、新型コロナウイルスの関係で飛行機の運航がなくなってしまったため、その会社から退社しました。その後、語学系・エアライン系の専門学校に勤めていたところ、トキエアのキャビンアテンダント(CA)の求人を見つけました。漠然とした憧れはあったものの、正直、私がCAになれるとは思っていませんでした。専門学校の先生が背中を押してくださり、ものは試しで挑戦してみたところ、受かりました。

 

-航空業界の仕事にもともと興味はありましたか?-

 

もともとは韓国に関連する仕事に興味がありました。私は韓国が好きで、小中学校のころから韓国語を勉強していました。私が勤めていた専門学校は、実は私も学生として通っていたことがあり、そこを卒業した後は韓国の大学に通っていました。何かしら韓国に関わる仕事がしたいと思っていたところ、韓国の航空会社と出会い、丁寧なサービスに感銘を受けました。そこから憧れを抱き、新潟空港の韓国の航空会社のGSを目指すようになりました。

 

笑顔が素敵な吉原さん

 

-航空業界への就職を目指すにあたり、受験期の苦労を教えてください。-

 

航空業界で必要な知識の勉強です。語学を専攻していたので航空業界の知識はありませんでした。例えば空港を3文字で表す「3レターコード」というものがあり、成田空港はNRTなので頭文字だと覚えればよいのですが、新潟空港はKIJなので少し覚えづらいです。航空業界ではたらくための基礎知識はこれ以外にもたくさんあるため、それらを覚えるところに苦労しました。

 

-それでは、GSからCAになる際の苦労を教えてください。-

 

一度航空業界から離れてしまっていたため、知識を思い出すことが難しかったです。しかし、専門学校で仕事をしていたときは、周りにエアラインの勉強をする学生さんが多かったため、私も勉強を頑張ろうと思えることができました。勉強で言えば、英語の勉強もしていました。試験に英語の面接があったので、英語の先生と一緒に面接の練習をしていました。

 

-英語も重要だったのですね。-

 

トキエアは国内線のみですが、最低限英語を話せることは重要です。韓国語はまだ活かせていませんが、インバウンド増加により海外のお客さまもいらっしゃるため、いずれ必要になるのではないかと思います。

 

天気の良い新潟空港

 

-入社してからCAとして飛行機に乗り込むまで間、どのようなことを行いましたか?-

 

その期間は1ヶ月間の研修を行いました。前半の2週間は、基本的に保安・安全面の座学で、機内からの緊急脱出の手順や機内での火災対応など、様々なことを学びました。後半の2週間は、実際に機内に乗って体を動かしながら訓練を行いました。訓練にはとても大きい声を出すというものもありました。その後、お客さまを乗せた4、5回のフライトで無事に合格すれば、晴れて独り立ちという形でした。

 

-CAの仕事のやりがいを教えてください。-

 

私はまだ入社して間もなく、実際に仕事を始めてから2、3カ月の新人です。ですので、今は基本に忠実な業務ができたときにやりがいを感じます。お客さまとの深い会話といったホスピタリティーの面ではまだ足りない部分がありますが、CAの仕事の基本は保安や安全、そして定時運航といったところなので、とにかく基本に忠実な業務を心がけています。

 

トキエアの機体ART72-600型

 

-定時運航のためにどのようなことを行っていますか?-

 

多くのお客さまをスムーズに誘導することです。LCC(格安航空会社)はローコストなゆえ、サービスに限りがあります。例えば、大手航空会社が行っている、機内での飲み物やブランケットの提供といったサービスは、トキエアでは実施していません。そこを補うためにホスピタリティーなどがありますが、まずは基本の部分に当たる定時運航が重要となります。お客さまの誘導が素早く終わり、「定時運航へのご協力ありがとうございます」とアナウンスをしたときには、お客さまが嬉しそうで、それを見て私も嬉しくなります。

 

-社会人に共通する基本というのは時間の部分ですかね。-

 

そうですね。やはり遅刻はよくないじゃないですか(笑)。お客さまの中にはビジネスで飛行機を利用される方もたくさんいらっしゃいます。飛行機が遅延してしまうと取引先との時間に合わなくなるなどの可能性もありますので、遅刻は厳禁です。

 

丁寧な受け答えをする吉原さん

 

-1日のスケジュールを教えてください。-

 

早番と遅番がありますが、早番で言うと出社時間は6時半です。ただ、6時半には業務を始められるようにする必要があるので、慣れるまでは1時間前の5時半に空港へ着くようにしていました。出社後は、フライト情報のメモを取ったり、フライトに向けて個人的に情報を整理したり、身の回りを整えたりして、業務開始時刻を迎えます。その後は、一緒に乗るCAの先輩やパイロットの方とフライト情報の共有を行い、7時くらいに飛行機に乗り込んで機内準備をします。7時35分の出発に向け、お客さまを誘導し、仙台へと飛びます。仙台到着後はお客さまを降ろし、清掃をしてからお客さまを乗せて新潟へ戻り、同じ要領で札幌の往復も行います。早番で定時に終われば14時半くらいに退勤できます。

 

-泊まり勤務はありますか?-

 

泊まり勤務はありません。仙台・札幌へ向かった際も、飛行機の寝床が新潟なので必ず新潟に戻ってきます。万が一、例えば仙台で飛行機の整備不良があって飛べなくなったら、仕方なく飛行機だけを残して、私たちは陸路で新潟に帰ってきます(笑)。

飛び立つ飛行機

 

-今後目指していることを教えてください。-

 

トキエアとしては、現状路線が少ないため、神戸、佐渡への路線展開を目指しています。私としては、韓国にルーツがあり、外国のお客さまのご案内もしたいので、会社次第の部分はあるのですが、国際線も展開していければうれしいです。

 

-学生に向けたアドバイスをお願いします。-

 

私は自分がCAになれる訳がないと、自分で自分の道を狭めていたところがあったため、周りの方々の後押しがなければCAにはなれていませんでした。自分で自分の可能性を潰してしまうのは非常にもったいないので、やってみたいことがあれば、とにかくやってみるべきです。気になる業界のアルバイトを1ヶ月やってみるだけでもとても良い経験になると思います。やってみなければ良いも悪いもわからないので、好奇心を持って些細なことから色々挑戦をした方がいいです。その業界だけを知っていても他と比べられないので、付随した業界であったり、逆に正反対の業界であったり、とにかくたくさんの経験をしたらいいなと思います。

 

-新潟の良いところはどこだと思いますか?-

 

ごはんが美味しいところです。旅の楽しみは食だと思っているので、お魚、お酒、タレカツといった食をお客さまにご案内しています。他県出身のCAの方からは、新潟の人は優しいと言われました。新潟はそもそも天気が良くないことが多く、交通機関の乱れに慣れているからなのか、飛行機が遅延しても誰も怒らないんですよね(笑)。思い返してみると私はまだ機内でお客さまからお叱りを受けたことがなく、遅延してもイライラしている様子を見たことがないので、人間性の良い方が多いところも新潟の良さかなと思います。

トキエア 吉原さんのたすいち

とにかく経験あるのみ!!人生で一番若い今日、今のうちに色んなことに挑戦してみてください☻

-たすいちに書いた言葉と、それを書いた理由を教えてください。-

 

「とにかく経験あるのみ!!人生で一番若い今日、今のうちに色んなことに挑戦してみてください☻」

先ほどもお話したように、何事もやってみなければ良いも悪いも分からないし、自分の意見を持つこともできません。興味があることに関しても、逆にないことに関しても、色々な経験のため、とにかくたくさんのことに挑戦をするべきです。決してその挑戦に遅いことはありません。今日が人生で一番若い日なので、自分で道を狭めずに挑戦して欲しいなと思います!

 

 

♦トキエア株式会社

本社:〒950-0001 新潟県新潟市東区松浜町3710番地 新潟空港ターミナル1F

運航路線:新潟⇆仙台、新潟⇆札幌(丘珠)

HP: https://tokiair.com/

 

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