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若者の成長を応援する「にいがた鮭プロジェクト」。高校生にも地域からの学びを成長の糧としてもらおうと、新潟県と連携して地元社会人らと学校をつなぎ、さまざまなプログラムを提供しています。
講師となった大学生は、鮭プロの運営メンバーであり新潟の魅力を発信する学生記者として活動してきた「チームいくらちゃん」の3人です。理系、文系、福祉と大学の学びはそれぞれで、今春(2025年3月)に卒業を迎えます。3人とも勉強に友達にアルバイトに…とたくさんの経験をしてきて、「楽しい大学生活にしてほしい」との想いに熱がこもります。
高校生へ大学生活について話す大学生
教員も教え子たちへ「大学生の話から、こうして大学の準備をしようとか、大学生になって挑戦してみようといったことを感じられたのではないか。充実した4年間を送ってほしい」とエールを送っていました。
講師を務めたのは三条市立大、新潟大、新潟青陵大の4年生。今春から公共交通事業や金融の企業へ就職し、新潟県内で働く予定です。
3人には簡単に大学時代や就職に関する講話をしてもらいました。
その要約は次の通りです。
桑島秀斗さん
『大学時代をどう過ごすのかが重要。大学生は20歳前後のあっという間の時間だが、きっと人生の分岐点になると感じている。自由な時間が増えるなかで、どう過ごすのか考えながら有意義な生活を送ってほしい。1年目からぜひ楽しんで。
大学生活を頑張ろうと鮭プロにも参加した。(取材活動のほかに)フェスの運営では飲食店や名産品販売の店を招き、新潟の魅力を発信した。自分から動くことで新しい経験ができ、友達にも出会えた。家でできることでもいい。とにかくアクティブに挑戦してほしい。
就職では大学で学んだモノづくりや機械の知識を活かしたいと考えた。また、仕事が生活の中心となるので、好きなことができるかも選択の材料となった。大学の授業で製品の企画開発が面白かったので、就職先の会社でいつかそういったこともしてみたい。』
田村優衣さん
『大学では授業の時間割や、それに合わせてアルバイトをするといったことを自分で決めることになる。高校時代の生活とはがらりと変わり、自由な時間が増える。興味のあることに積極的にチャレンジできるし、してほしい。
アルバイトの経験が自分の中に一番残っている。高校生までは知らなかった社会の仕組みが見えた。高校生や社会人と年代を越えて関わることもできた。繁忙期の大変さなどはあったが、楽しく、やりがいを感じた。
就職では人や社会に前向きな影響を与えられる仕事をしたいと考えた。さまざまなインターンシップへ参加して幅広い業界を知り、自分に合うと感じる業界を見つけられた。就職1年目は大変そうだが、先輩の姿を手本に成長していきたい。』
前川真里菜さん
『大学は「秒」で終わるので、自分の好きなことに取り組んでほしい。18歳を過ぎて契約をできるようになり、友人と一緒に北海道や大阪へ旅行に行ったことが印象に残っている。大学生活はとても楽しかった。
鮭プロでは、学生だけで「Ricerca(リチェルカ)」というフリーペーパー制作もした。若い人向けに新潟の魅力的な場所を伝える媒体。取材、メール対応、デザインなどすべて自分たちで決めて実行するのが楽しかった。
実際に自分で経験して得る知識は大きい。私は大学の実習で方向性が見えてきて、最終的には学んできた学部とは異なる分野へ就職を決めた。今後は積極的にその業界の資格を取り、仕事の幅を広げたい。』
高校生とざっくばらんに話し合う時間も設けられました。
高校生からは、テストの内容や時間割の作り方など授業に関することから、アルバイトやサークル活動まで、さまざまな質問が出ました。
大学生活についてざっくばらんに話し合いました
固定されたクラスがなくなることから友達作りを心配する生徒も多く、「最初からがっつり行っていいのか、控え目にしておくべきか」と質問する人も。
「私はネコかぶってできた友達で失敗したから…」と大学生。鮭プロ事務局からは「東京では鮭プロサロンという、上京した大学生や県外就職した人など、新潟に関係する誰もが参加できる交流会があるから利用してみて」とアドバイスが送られました。
大学生は高校生の疑問に親身になって答えていました
参加した大滝桃菜さんは「新生活に不安もあったけど、新しいことへの挑戦が楽しみになった。地域のため、後輩のために動く、あのような大学生に私もなりたい」と話しました。
水沢楓さんも「国際関係を学ぶ予定だが、新潟の魅力を発信してきた大学生を見て、私も海外の人に新潟の魅力を発信していこうという気持ちをさらに強くした」と力を込めていました。
2025.04.01 CONNECT