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2025.07.17
事業内容のほか、親しみやすいよう各自のプロフィールを紹介する参加企業
正午からスタートした交流会は、はじめに参加企業、行政機関が、それぞれ事業内容などをプレゼンテーション。
その後、数人のグループに分かれて学生と若手社会人が同じテーブルを囲みました。開放感のある明るいスペースで、新潟県産米のおにぎり食べながら気楽な雰囲気の中、就職のこと、新潟のことを話しました。
テーブルにつき、学生から真っ先に上がった質問は、「なぜUターンしようと思いましたか」。それに対し、「一度は都会に住みたかった」と一人が答えると、うなずく若手社会人の姿が多く見られました。
住んでみたものの、「大学4年間で満喫した」「働くなら都会より落ち着いた環境の新潟が良かった」「関東圏の初任給は高いが、家賃も物価も高いので、収支では新潟の方が良い」「新潟は人が多すぎず、自然豊か」「人混みが苦手でインドアなので、地方でも都会でも変わらないから」など、さまざまな答えが聞かれました。
関東を離れると、「ライブなどのイベントを楽しめなくなる」と話した学生には、「サッカーが好きなので、観戦に東京にも来る。有給休暇が取りやすい職場なので、平日のライブも行く」「地方公演も行くと楽しいよ」など、趣味もこれまで通り楽しんでいることを伝えていました。
神奈川県内の実家から通学する学生らから、「新幹線でどれくらい時間がかかりますか」といった基本的な質問から、「都会での生活しか知らないので、都会と比べて不便に思うところはなんですか」と聞かれ、「一番に思い浮かぶのは、公共交通機関の本数の少なさ。場所によっては1時間に1本だけとかもある」と回答。
「車はなきゃないでなんとかなるが、あると便利」など、新潟での暮らしについても若手社会人はざっくばらんに話し、学生の不安を払拭していました。
同学就職支援センターが、近年の学生の傾向を説明
ランチタイム交流会の終了後、同学就職支援センターと新潟の企業、行政機関が情報交換を行いました。
同学就職支援センターによると、将来的には戻りたいが若いうちは関東で働きたいと考える学生が多く、Uターンはむずかしい傾向にあると説明。働きやすさを考える時に、実家からの通いやすさを挙げる学生も多く、家賃が高く、実家を出ようと思わない、一人暮らしに価値を見出さない世代だといいます。
社員の勤続年数が長いところで働いてほしいが、学生は初任給や年間休日数に着目して選び、結果として離職率が高くなる。また、内定をもらうことで承認欲求が満たされることから、「就活ハイ」のようになっている学生もいるといいます。売り手市場で内定が取れやすくなっていることもあり、極端な例では、内定を10社ももらう学生もいるそう。
就職活動の開始時期が多様化している中、支援も試行錯誤中で、マス対応ではなく個別最適化していく必要があると話しました。
個別相談では、長く話し込む姿が多く見られました
最後に、参加企業、行政機関と個別相談の時間が設けられ、学生は関心を持ったブースを訪れ、さらに情報収集に努めていました。
終了後、学生に「にいがたCafé」に参加した感想を聞きました。
燕市出身で経済学部3年の桜井直毅さんは、「県内にもいろんな業界の企業があることを知った。新潟に住む良さ、地元への貢献なども考える機会になりました」と話しました。
横浜市出身、法学部3年の藤原桜耀さんは、「地方創生を学んでいて田舎に興味がある。都会を離れて一人暮らしをしたい」と語り、各ブースで熱心に話を聞いていました。
この他に、他県出身の学生らは、交流会の会話の中でたびたび上がった「新潟のために」や「地元に貢献」「帰りたかった」の言葉に触れ、「新潟への愛がすごいと感じました」と話していました。
2025.04.01 CONNECT