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2025.12.20

「新潟をもっと元気に」地域活性化に燃える広告会社『新潟博報堂』にインタビュー

2025チームいくらちゃん
広告は、最も身近に感じるメディアの一つです。そのメディアに新潟を元気づける方策があるかもしれない―。そんな広告制作の希望をのぞいてみませんか?

みなさんこんにちは!
チームいくらちゃん4班「花吹雪」です。今回、私たちは新潟博報堂さんを取材させていただきました。

新潟博報堂は博報堂グループの一員として、新潟県でメディア・プロモーション制作を行う会社です。広告制作だけでなく、新潟県活性化に向けた地域ブランディング事業も行っています。広告メディアに関わる楽しさや、地方で働くことの大変さをコピーライターの清水崇晶さん(43歳)、マーケティングプラニングディレクターの佐藤諒平さん(27歳)に伺いました。ぜひ最後までご覧ください。
(インタビュー:敬和学園大学4年森岡春佳)

 

 

森岡:はじめに新潟博報堂で働くきっかけを教えてください。

 

佐藤さん:この会社を知ったのは、所属していたゼミの先生に知り合いがいたからです。ゼミではビジネスアイデアを考えて、マーケティングを学びました。学びを実践で役立てたいと考えたのが就職のきっかけかもしれません。

 

清水さん:私は埼玉県出身です。大学卒業後に東京の広告制作会社にコピーライターとして入社したのがキャリアのスタートです。新潟に来たきっかけはお客さまの課題に向き合って仕事をしたくなったから。もうひとつは東京が全てじゃないと感じるようになったからです。東京以外に目を向けると、見たことのない広告クリエイティブがたくさんありました。東京にこだわりがなくなり、お客さまの要望に直接触れられるならと新潟に身を置くことを決めました。

 

コピーライターの清水崇晶さん

 

森岡:業務内容ややりがいについて教えてください。

 

清水さん:私のコピーライターという仕事は、企業や自治体などのお客さまに、“コピーライティング”という、言葉を武器に課題解決を提示するものです。取材をして原稿を書くこともあれば、課題やヒントを深堀して形にすることもあります。制作物が世の中に出るだけでなく、商品が売れたり、会社などの名前が知られたりといった結果が見えると、さらにやりがいを感じます。お客さまと接しながらアイデアや企画を形にするので、人の話をどれだけ聞けるか、その人にどれだけ向き合えるかが問われます。言葉のスキルの高い低いよりも、人の話を聞くことが力になる仕事です。

 

佐藤さん:私はマーケティングプランニングという情報データを集めて課題を探り、コンセプトや戦略の方針を決める仕事をしています。例えば「CMで会社を知ってほしい」というお客さまに、「そもそも会社の注力すべき課題は何か、何を良さとして伝えるべきかなど」を考えます。昨年まで東京本社の博報堂で2年間働いた経験も生かしています。仮説を考え、やりたいことと実際にできることを鑑みてアイデアを練ることが楽しさであり、やりがいです。お客さまと一緒に解決策の可能性を探るのが面白いです。

 

マーケティングプラニングディレクターの佐藤諒平さん

 

森岡:新潟博報堂が打ち出している地域ブランディング事業とはなんですか?

 

清水さん:地域ブランディング事業の定義は難しいですが、まず新潟博報堂が社会に存在する意義とする「パーパス」を説明します。新潟博報堂では「新潟に熱を生み、新潟ブランドを高める」といったパーパスを掲げています。そのために私たちが存在しているし、新潟で生業ができているのです。企業向けであっても生活者向けであっても、課題解決に資することは全部やるものだと私は考えています。広告もあれば、ニュースにのせることもイベントの開催を提案することもあります。企業同士をつなぐのも手かもしれません。とにかく新潟で働く人、企業、自治体、生活者に対して熱を持って新潟の魅力やブランド力を高める。それが仕事であり、地域ブランディング事業かなって思います。

 

佐藤さん:ブランドとかブランディングは指す意味が広いので、定義は難しいんです。お客さまの捉え方もありますし、業界的な解釈も私なりの解釈もある。さまざまな解釈の中ではありますが、全部やれることをして新潟の価値をみえるようにして、高めることが私たちのパーパスですし、地域ブランディングの事業だと思っています。

 

清水さん:地域ブランディングは、米や海、山、観光といった新潟の資産をイメージするものを発信することだと思われがちです。けれども私は地域のお客さまとの仕事も、地域ブランディングの一つだと考えています。企業が成長して、市場を作り、社会に認められる。そこに若い人が働きたいと思って、地域で生活をすることになれば、企業と向き合うことを通して住民の呼び込みにつながります。東京で同じ仕事をしていたら社長と面と向かう機会は少ないかもしれませんが、新潟では経営者と直接会って思いに触れて仕事ができている実感があります。地元企業としっかり向き合い、地域の生業を支えることが重要です。ある意味、地域ブランディング事業は地域の要だと思っています。

 

森岡:事業を通して感じた課題はありますか。

 

佐藤さん:広告を作るうえで、あらゆる条件下で最大限の成果を発揮するためにどう工夫したらいいか考えています。工夫はどこまでもできることが難しさであり、楽しさです。できること、できないことに向き合う必要がある一方、すごく大事なことで、自分たちがいる意味だと思っています。

 

清水さん:金銭面や人材、リソースに限りがあれば、できないことも出てきます。そこをどう乗り越えるか。それができると自分の形にしたいことが形になる達成感もあります。大変だけどやりがいも感じています。

 

森岡:印象に残っている事業があれば教えてください。

 

清水さん:私が手掛けたCMが長い間放送されているのを見ていると、新潟の生活に馴染んでいるのかなと感じます。「あ、知っている」とたくさんの人が言ってくれるのは嬉しいですね。

 

佐藤さん:入社して数年目、今とは違う職種をしていた時、自分が1から提案して制作にも少し携わったことがありました。企画したものが形になって世の中に流れたときは印象に残るし、この仕事ならではだと思います。

 

森岡:新潟博報堂の強みを教えてください。

 

佐藤さん:博報堂グループであることの良さを個人的には感じます。東京本社の博報堂はもちろん、他県にも新潟博報堂のようなグループ会社があります。その分野に得意な人を呼べるとか、参考になるデータが他の地域にあるとか、人も情報も連携できる強みがあると思います。

 

 

森岡:最後に、新潟で働く楽しさや苦労を教えてください。

 

佐藤さん:今の時代、絶対に新潟である理由は難しいと思います。どこでも仕事ができると言えばできますから。でも私は長岡市出身で、人生の大半を長岡から新潟で過ごしています。うまく説明できませんが、生まれ育った土地ならではの感覚や暮らしやすさ、心地良さってあると思います。そういうのを感じながら、地域に還元できる仕事もできているのが楽しいです。とはいえ日本全体で人口が減っていて、特に新潟は若者の流出率が高いです。経済や住民の規模が縮小し続けている中で企業を維持し成長させる、自治体が抱える事業を展開していく難しさは日々感じています。

 

清水さん:仕事では多くの人と出会い、貴重な経験ができています。家族、子どもができて地域のコミュニティに参加する機会も生まれ、仕事も生活もちょうどよく過ごせています。一方で、佐藤さんが話した通り、いろいろなものがこの地域から減っている寂しさはあります。人が抜ければ、新潟のもつ資産はもちろん公共サービスの維持もできるのか不安です。自分に何ができるか、自分が子どもだったら将来新潟に残りたいか。もどかしさや葛藤もあります。「にいがた鮭プロジェクト」は若者に新潟に戻りたい、あるいは住みたいと感じてもらうために意義があると思いますが、美談や単なる企業の紹介にとどまらない活動を期待しています。私は県外から来ましたが、縁もゆかりもない人も来られる仕組みを大人が責任を持って作る必要があると考えています。新潟の人は辛抱強い。リスペクトしていますが、我慢だけじゃなくアクションに持っていきたい。未来の若い人のために、自分ができることをやらなければと考えています。

 

新潟博報堂さんのたすいち

『新潟に熱を生み、新潟ブランドを高める。』

■新潟博報堂

HP:新潟博報堂 NIIGATA HAKUHODO Inc.

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