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にいがた鮭プロジェクトは県内企業などと協力し、高校生へ仕事をする楽しさや県内で暮らす魅力について考えるキャリア教育を提供しています。津南中等教育学校は自らのテーマを掘り下げて事業化をするなど探究活動に力を入れており、授業を通して起業した生徒もいます。この日は高校1年生にあたる同校4年生の約70人が、探求を深める準備段階として講演を聞きました。
室田さんは群馬県出身で新潟大学に進学、同大学院在学時に新潟県で起業しました。大手インターネット企業に就職して同時並行で事業を継続した後、退職して専念。企業のSNSを使ったプロモーション支援のほか、eスポーツのチーム運営などを行っています。

講演する室田雅貴さん
大学生時代には起業は考えていなかったという室田さん。それでも「自分が一番下(の立場)の環境で成長したい」とさまざまな会社でインターンシップを経験。新潟県内の起業家との出会いが転機になりました。モノづくりがしたくて目指していたエンジニアから、つくったモノを社会にどう展開していくのかまで考えるようになります。首都圏でのインターンシップ経験から東京の一極集中を感じ、「首都圏と地方の格差をどう減らせるか。新潟と東京をつなげてみよう」と起業を決めました。
卒業後は企業に就職するも、友人から自らが立ち上げた事業への覚悟を問われます。未来が見通せる会社員としての働き方ではなく、自分の会社にしっかり向き合おうと決意。専業当初は収入が減少したことや、創業者としての責任感にも「ほぼほぼきつい。不安は今もある」と明かしました。一方で、「(事業が)成長すれば新潟を変えられると信じている。それがモチベーション」と語り掛けました。

生徒に熱意を持って語り掛ける室田さん
「どう新潟に根付いていくか。新潟にフルコミットしようと熱を持って動いてからだ」。広田さんは、創業の地・新潟により深く関わろうとすることで事業がより成長できるようになったと話します。県内の起業家の実例を挙げながら、「新潟の特性を生かしたベンチャーがうまくいっていることが多い」と指摘しました。
上場企業の数など、他県と比べて決して多くはないという新潟県。しかし、現在はベンチャーのコミュニティができてきたり、県内に九つのサポート拠点があったりすると紹介。自らも「ラストニイガタ」と名付けた起業家イベントの運営に関わっているとして、「昔よりは起業がしやすい環境になってきている」と話しました。室田さん自身がコンテストやイベントへの参加を通して起業家としての素地を育んだとして、「情報への感度を上げてみて」と呼び掛けました。

生徒は熱心にメモを取りながら…
生徒からも事業のモチベーションなど起業に関することや未来の自分を考えるための積極的な質問が出ました。自分の魅力を見極めるための方法として「なぜ好きなのか、なぜそっちを選んだのか。言語化することで分かってくる」とアドバイスを送りました。
創業への興味を持つ高橋虎太郎さん(16)は、室田さんが当初は起業の考えがない段階からスタートしたことから「自分と重ねてみてハードルが下がった。サポートがあることも知ることができた」と話していました。

お礼の言葉を伝える生徒ら
■新潟県立津南中等教育学校