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2023.07.25

世界大会に挑戦するロボットチーム “Phoenix Robots”①

こぼれるいくら
ロボコンと聞いて何を思い浮かべますか?
実は新潟県長岡市は学生によるロボコンチームが数多くあり、全国大会や世界大会を優勝した経験をもつチームもいる”ロボコンの街”なんです!
今回はそんな”ロボコンの街 長岡”で世界大会に挑戦しているロボットチーム Phoenix Robotsの 高橋我公さん(代表)、風間優光さん(マネージャー)、斎藤祐功さん(会計・渉外担当)の3人に、長岡工業高等専門学校(長岡高専)の後輩である金澤がお話を伺いました!

  • 1、新潟県内の学生集う
  • 2、7割がロボコン未経験者
  • 3、競技に使う歩兵ロボ

<団体概要>
Phoenix Robotsはロボット競技 RoboMasterの世界大会 優勝を目指し活動している、長岡市を中心に活動するロボットチームです。長岡技術科学大学、長岡高専、新潟大学等の学生が中心となり活動しています。

 

1、新潟県内の学生集う

 

―最初にPhoenix Robotsについて教えてください。

 

高橋さん:Phoenix Robotsは2020年から活動している新潟県内の学生によるロボコンチームです。新潟県内の学生約50人が参加しています。メンバーは、約半分が長岡技術科学大学の学生で、その他に長岡高専、長岡造形大学、新潟大学の学生で構成されています。県内の企業や団体から協賛・後援を受け、活動しています。

 


<今回お話を聞いたPhoenix Robots代表の高橋さん>

 

Phoenix Robotsとして行っている主な活動は2つです。1つ目は、今年の8月に中国・深センにて開催されるRoboMasterという世界大会出場を目的としたロボット開発。2つ目は、いつも応援してくださっている地域へ恩返しをしたいという思いで行っている、ロボット教室や操縦体験会等の地域貢献活動です。

 

―Robo Masterという競技について教えてください。

 

高橋さん:Robo Masterは、世界的なドローンメーカーとして有名なDJI社が2015年から開催しているロボット競技です。この大会には世界中から400チームが参加し、日本にはPhoenix Robotsを含め4チームが出場に向け活動しています。
Robo Masterは2チーム対抗で行う競技で、それぞれのチームが開発したロボット同士が相手の陣地の攻略を目指します。各ロボットにはカメラが搭載されていて、パイロットがロボット視点から操作を行います。ロボコンとE-Sportsが融合したような全く新しいロボット競技です!

 

<Robo Masterの競技について(画像はRoboMaster 公式大会映像より抜粋)>

Robo Masterの競技についての動画はこちら

 

2、7割がロボコン未経験者

 

―開発から団体運営まで学生のみで活動しているのですか?

 

高橋さん:そうですね!メンバーは主にロボットの開発を担当する技術系と、チーム運営を行う運営系に分かれています。技術系はさらに、ロボットの設計を行う機械班、ロボットの動きをプログラムする制御班、ロボットの電気系統を設計する回路班に分かれています。運営系は特に班で分かれてはいませんが、広報物のデザインや協賛企業様の募集、チームの運営やロボット開発の進捗管理を担当しています。

 

―メンバーはこれまでにロボコンを経験したことのある人が多いのですか?

 

高橋さん:そんなことはありません!設立された当初はロボコン経験者がほとんどでしたが、現在はロボコン経験者の方が少なく、メンバーの3割ほどです。ロボコンを経験したことがないメンバーがPhoenix Robotsの活動を通して技術を磨く事も活動の中で重要視しています。

 

<ロボコン経験者のメンバーが未経験者のメンバーに技術を教えている様子>

 

―メンバーは大学院生が多いのですか?

 

高橋さん:大学院生も多いですが、大学の学部生や高専本科生も多く所属しています。最年少メンバーは高専2年生(高校2年生)で、最年長メンバーは大学院博士課程3年生です。学年だけでみれば10歳以上の年齢幅がある学生が共に活動しています。

 

―県外にもメンバーがいるとお聞きしました。

 

高橋さん:はい!長岡高専から進学し現在は東京大学や筑波大学などに所属するメンバー、Robo Masterに参加したいという思いから、県外から参加している他高専生のメンバーがいます。彼らにはオンラインでロボットの制御の設計をお願いしています。

 

3、競技に使う歩兵ロボ

 

―チームではどのようなロボットを開発しているのですか?

 

高橋さん:実際に開発しているロボットがこちらです。こちらのロボットは、実際にRobo Masterの競技で使われている歩兵というタイプのロボットです。左側についているコントローラーでロボットの操作を行います。ロボット中央部についているLEDライトが、ロボットの残ライフを表すバーとなっていて、各4面についている数字の部分に、敵ロボットから発射された弾が当たると徐々にヒットポイントが減っていくという仕組みになっています。

 

<開発されたロボット。とってもかっこいいです!>

 

<実際にロボットが動いている様子の動画。弾の速度や音が大迫力で圧巻です!>

 

 

<取材者の金澤(右)もロボットの操縦体験をさせていただきました。想像以上の滑らかな動きに驚かされました!>

 

ロボコンチーム”Phoenix Robots”第一回の連載では、Phoenix Robotsの活動や出場を目指すRobo Masterについてお伺いしました!
次回はPhoenix Robotsの創設から世界大会出場を目指すまでの経緯、世界大会への挑戦についてご紹介します!

世界大会に挑戦するロボットチーム “Phoenix Robots”②

Phoenix Robots
〒940-2135
新潟県長岡市深沢町2085-16

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