まじわる
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調理体験では、レストラン「やさい工房 あぐりDining」裏にある、体験ハウスで行いました。
(まず、生地を広げた後、トマトソースを塗り、その上に材料を散らしていきます。)
桑原さん:この野菜はアグリパークの圃場でとれた新鮮なものです。やはり、生産された場所から口へ届くまでの距離が近いほど、食べる人がより農業を身近に感じることができるんです。
―手作りをするからこそ、材料に焦点を当てることができるということですね。
桑原さん:ちなみに、ピザ生地には米粉が70%使われているんですよ。新潟はお米の生産も盛んですからね。収穫の秋になると稲刈り体験や、異なる品種のお米の食べ比べ、品種別の重さあてゲームも行う予定です。ほかにも新潟のお米の良さに気づける体験をいくつか用意しています。
―まさに地産地消ですね!
こうして食べるものがどうやってできているのかも、屋外体験を踏まえて調理実習で知ることができました。
次に、できた生地をピザ窯で焼いていきます!
―工房に入ったとたんにすごい熱気ですね!
館員の方:ピザ窯の中は400度近くの高温で、短時間で一気に焼き上げます。
ピザのほかにナンも作れますよ。熱々のつくりたてを楽しむことができます。
―窯で使うまきも割る体験があるのですか?
館員の方:このまきはイベントなどで割ったものです。
それをストックしておいて、窯で使っています。
実食してみると、出来上がったピザは、米粉の効果でもちもち生地。
酸味のきくトマトソースと、新鮮な野菜の甘みときのこの香りが口いっぱいにひろがり、とてもおいしかったです。
また作りたいと思うようになっただけでなく、食べるものに対してより一層感謝したい気持ちが強まりました。
今度はイチゴアイスクリームを作ります!
―このイチゴジャムもアグリパークで作ったものですか?
館員の方:そうです。今年の春収穫した越後姫いちごをジャムにしました。アイスクリームのほかにも、イチゴジュースの調理体験にも材料に使っているんですよ。
―この牛乳も搾りたてですか?
桑原さん:畜舎で搾乳したものも含まれていますが、清浄化や殺菌、検査などを通して製品化されたものを冷蔵庫に保管してから使っています。
最近は飼料価格が上昇して、酪農家さんの経営が厳しく数が年々減っているんです。
こうした家畜動物と触れ合う経験や搾乳体験から実際に加工して食べる工程を通して、酪農にも興味を持って、新潟県産牛乳を沢山飲んでいただければ嬉しいです。
混ぜれば混ぜるほど、アイスの縁がだんだん固くなってきました。これをスプーンで削り取る作業を繰り返します。実は、この作業が意外と腕力と忍耐力がいるところ…。
私は、早く食べたい!!という気持ちで乗り越えました(笑)
実際食べてみると、甘さは控えめで濃厚な舌触り。越後姫イチゴのやさしい風味と甘さが、しっかりとした牛乳の味と一緒に、まろやかさ引き立たせていました。
今回の調理体験を通して、普段から、ただスーパーに行って、手に取った野菜や果物を調理してきましたが、今回屋外体験を含めてこの調理体験をやってみると、生産現場や生産者の顔が頭に浮かんできて、
もっと食べ物を大事にしようという気持ちになりました。そして実際新潟県産の農作物を使って調理することで地元農家さんとの距離が近く感じられ、自然と地元への信頼が強まった気がしました。
桑原さん:アグリパークは、農業生産者やこれから農業を始めようとする人、子供から大人までの消費者、JAや食品会社などの民間企業、新潟市ほか行政機関など、様々な人と組織が農と食のキーワードで出会える場です。
公設民営の特色を生かして、生産者と消費者、民間と行政がつながる、異なる技術や考え方、想いなどを互いに理解することができる。
それがアグリパークにとっての「まじわる」だと言えると思います。
■新潟市アグリパーク
住所:〒950-1406 新潟市南区東笠巻新田3044
TEL:(025)378-3109
FAX:(025)378-3096
2024.09.11 JOIN