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高校生が社会人から学ぶ鮭プロ×キャリア教育
鮭プロ×キャリア教育は、新潟県内で働く若手の社会人らを講師に、実社会から学びを得てもらうプログラムです。プログラムを通して新潟で働く魅力を高校生の頃から感じ、将来への視野を広げてもらう狙いもあります。
自らの仕事を楽しそうに語る室田さん
室田さんは、SNS運用の支援やeスポーツのチーム運営などを行う株式会社Riparia(リぺリア)=本社・新潟市中央区=の代表取締役CEOです。群馬県前橋市出身で、新潟大学を経て同大学院在学中の2019年に創業。「新潟から世界と戦えるコンテンツを創る」と地方からの発信を力強く語りました。
経営者として覚悟を決めたときを振り返る
高校生の頃は「起業」の意識はなかったという室田さん。大学時代に新潟県内外のさまざまな企業でのインターンシップに積極的に飛び込み、勉強した技術が社会で実際に生かされることを目の当たりにしたそうです。自らが“下っ端”となる環境で多くを学び、他の起業家との出会いが起業へとつながっていったそうです。
卒業後は大手インターネット企業・ヤフー株式会社で働きながら副業として会社経営をするも、「十年先が見えることを続けるのは嫌だ。地方でやりたい」と8カ月で退職し、経営に専念。起業仲間からの「副業を言い訳にするな」といった言葉に後押しされた経験も紹介しながら、「自分の『熱』を持とう」と伝えました。
授業を受けた3年生の古川健吾さん(18)は「進路が決まり新しい環境に不安もあるが、成長するために厳しい環境にあえて飛び込んでみるという姿勢を真似したい」と話していました。
「新潟県内には起業者を支えていこうとする機運がある」と話した
新潟県は開業率が全国で最下位に近いそうです。一方で、その中であえて挑戦するやりがいや、民間・行政ともに県全体として支援体制があることを紹介しました。生徒からは「起業数が少ない方がライバルが少なく有利ではないか」と質問が出ました。室田さんは「競争しながら会社を大きくしていくことで、(県外・海外から)稼げるようになっていく」「起業が増えれば雇用が増え、人口流出が減る」と新潟県の発展を見据えた起業者の増加を期待しました。
■新潟県立長岡向陵高等学校