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上越高校は3月にテレビ番組の企画で、地元の上越市内各地で撮影したダンス動画が全国130チームの頂点に輝いたばかり。そのほかにも校外のボランティア活動に取り組むなど、地域と積極的に関わっています。
今回の授業では1年生約240人が「遠足」をテーマに、県内各地の魅力的な行き先を調べ、他の生徒に提案をするプレゼンテーションに挑戦しました。
相談しながらプレゼンテーションの準備に熱心に取り組む生徒ら
昨年7月から5人ほどのグループで取り組みをスタートさせ、行き先の選定、パワーポイントのスライド作りをしてきました。今年2月には上越市内の広告代理店「桐朋」の池田なつきさんからプレゼンテーションの極意を教わり、3月にクラス内のコンペティションを経て代表の6チームがステージ発表を行いました。
生徒たちに熱意のある言葉で語り掛ける池田さん
2月に講義を行った桐朋の池田なつきさんは、まず「自分の考えをかみ砕き、言語化できる能力を磨くほど、自分を分かってくれる人が周りに増える。自分の人生を幸せにしていけるスキルだ」とプレゼンテーションを学ぶ意義を伝えました。
池田さんは、単純に情報を説明するだけではないことを強調。「興味や感じ方がまちまちの人たちに、興味を持ってもらう。例えば部活に入ってもらうといったような、やってみる価値があると感じてもらうことがプレゼンです」と話しました。
プレゼンの第一歩として「〇〇なら無限に語れる」というくらいに内容を自分のなかに落とし込み、言語化することの重要性を指摘。パワーポイントの作成では、「画面に詰め込みすぎない」「絵素材は補助」などのポイントを挙げました。
池田さんのアドバイスを受けて作業をする生徒
講演後はパワーポイントをまとめている各チームの机を回りました。「台本を作るなどして、1ページ1分の説明に収めてみて」「一番伝えたいメッセージを最初に持ってくれば、時間切れのリスクにも対応できる」などと具体的なアドバイスを送りました。
3月にはプレゼンテーションの発表会が行われました。
各クラスの代表チームが発表したのは、1組・長岡市の越後丘陵公園、2組・糸魚川市、3組・妙高市、4組・長岡市寺泊、5組・上越市の前島記念館と高田城址公園、6組・長岡市の越後丘陵公園でした。
堂々としたステージ発表
それぞれのチームが、クラス仲間との親睦、現地での学び、心身のリフレッシュといった観点で行き先を紹介。交通手段や移動時間、タイムスケジュールなど細部まで設定して提案しました。どのチームも「知識と交流を深めてみませんか」などと呼び掛け、聴衆を意識した発表を行っていました。
最優秀賞は1組に贈られました。越後丘陵公園に実際に出向いて見つけた魅力を丁寧に解説。ストレス解消法を調べた結果も盛り込み、仲間との行き先としていかに適しているかをテンポよく紹介しました。チームの徳永夏萌さん(16)は「メンバーそれぞれに役割を決めて、アイデアを出し合い、改善を重ねた。良い発表、スライドができた」と笑顔でした。
最優秀賞を受賞した1組チーム。おめでとうございます!
2025.04.01 CONNECT