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特別講義の開催は昨年9月に続いて2回目。講師は前回同様、大正大学エンロールメント・マネジメント研究所専任講師・社会教育士の出川真也さんです。今年4月に本県へのUターン就職が決まっている同大4年の熊谷あかねさんもファシリテーターとして参加してくれました。
今回の講義のテーマは、ズバリ「活動の振り返り」。冒頭、出川さんは「鮭プロは学びが多いのが魅力。学校での与えられた学びと違い、自分たちで作っていく学びがある。地域に根差した活動を続けることで、取材対象や地域を変えていく力もある」と紹介。「今日を経て次のステップが明確化され、チャレンジにも繋がっていく。気楽に対話を重ねながら考えていくというプロセスにこそ価値がある」と訴えました。
その後、学生たちは3班に分かれてワークショップをスタート。ロジックモデルシートに沿って、これまでの取り組みを根拠・前提、資源、活動といった視点から振り返り、「どのような効果や成果が得られたのか」「どのような課題が感じられたのか」などを書き出していきました。
1年間の活動で感じた手応えをもとに、各班で活発に意見交換が進んでいきました。定期的な取材活動だけでなく、サッカーJ2アルビレックス新潟「新潟日報にいがた鮭プロジェクトサンクスデー」や「鮭プロフェスティバル」の企画運営、フリーペーパー「Ricerca(リチェルカ)」の制作などを通じてメンバーたちは成長し、自信も身に着けてきたようです。
オリジナリティにあふれたロジックモデルシートが完成したところで、最後は班別に発表が行われました。各班の持ち時間15分ながらも、発表方法にはこだわりや工夫があり、1年間一緒に取り組んできたからこそのチームワークの良さが見受けられました。「方言×おじさん構文」による発信を提案した班は文例も用意し、流ちょうな新潟弁を披露。場内は笑いと拍手に包まれ、緊張感も解けていくようでした。「取材先からのフィードバックが欲しい」「取材して終わりではなく、取材先とは繋がり続けていたい」という発表には、うんうんと頷く学生が多数。「学生同士の相互交流が生まれる仕掛けを作っていきたい」「チームいくらちゃんを通じて新潟の学生の頑張りを発信したい」「自分たちも前面に出て鮭プロをPRすることで多くの人に知ってもらえるようになりたい」など、もっと主体的に関わっていきたいという声が多く挙がりました。
発表の最後には、チームいくらちゃんの活動に協力いただいている新潟青陵大学短期大学部の齋藤智社会連携センター長から「発表を意識して全体をまとめるのではなく、自分が思っていることを伝えられるようになってほしい。言いたいことを伝えないと本質が見えなくなり、学びにもつながらない。チャレンジする姿勢を大切にして欲しい」との講評がありました。
後日、ファシリテーター役を務めた熊谷さんが感想を寄せてくれました。「メンバーの皆さんが“新潟の人口を増やしたい” ‟プロジェクトの規模をもっと拡大させたい“といった明確な目標や展望を持ち、それらを実現するためにはこれから何ができるのか、と意見を出し合っている姿がとても印象的でした。多忙な大学生活を送りながら、プロジェクトの一員として活動を続けるのは簡単なことではないと思いますが、皆さんの熱量や新潟に対する想いをこれからもどんどん発信し、プロジェクトでやりたいことを一つでも多く実現していただきたいと、新潟出身者の一人として強く感じました」。県外へ進学した熊谷さんも今春、大学卒業と同時に本県に戻ってきます。県外生活で得た経験を生かして、一緒に新潟の発展のために力を合わせていきたいですね。
鮭プロ2年目突入を前に、チームいくらちゃんの熱気はますます高まっています。進化を続けるチームいくらちゃんにぜひご期待ください。
次期「チームいくらちゃん」(2023年度生)の活動スタートは5月を予定しています。それに先立ち、4月からメンバー募集を開始する予定です。詳細が固まり次第、鮭プロサイトや公式SNS、県内の高等教育機関等を通じてお知らせしていきますので、興味のある方はぜひチェックを!