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2023.12.25

キャリア教育in上越高校|住みやすい街、住み続けたい街とは

鮭プロジェクト事務局
新潟県外への進学が多い高校の生徒に地元への関心を高めてもらおうと、「にいがた鮭(さけ)プロジェクト」が、県と連携して行っているキャリア教育の授業の中間発表会が11月29日、上越市寺町3の上越高校で行われました。

  • 1、もし自分が上越市の職員だったら
  • 2、外部アドバイザーを招いて中間報告
  • 3、ネット検索だけでなく、体験することが大事

1、もし自分が上越市の職員だったら

 

上越高では1学年277人が総合的な探究の活動で、「上越市をより住みやすい街、住み続けたい街にするためにはどうすればいいのか」をテーマに、クラスごとに上越市の7つの部署の職員になったつもりで地域の課題について考え、解決策を探っています。6月から上越市の現状把握、問題点の掘り下げ、提案内容の検討を重ねてきました。

 

2、外部アドバイザーを招いて中間報告

 

中間発表のこの日、生徒が要望した市職員ら外部アドバイザーが授業を参観。農政課・農林水産整備課を担当したクラスでは、JAえちご上越地域ふれあい課の鳥越香菜子さんが「JAを知っていますか」「農産物直売所に行ったことはありますか」と聞きながら、仕事内容や上越市の農業を取り巻く現状について話しました。

 

(農家をお手伝いすることにやりがいを感じると語る鳥越さん(右))

 

続いて、生徒たちは、班に分かれてこれまで話し合ってきたことを発表しました。「農業従事者の減少と高齢化が進み、担い手や後継者が不足している」「温暖化の影響で獲れる魚が変わってきている」などの課題を挙げ、「働きやすい環境づくりが必要」「農業や林業を体験できるイベントをつくる」などの解決策を提示しました。

 

 

(工夫を凝らしたスライドを使い、プレゼンテーションを行う生徒たち)

 

3、ネット検索だけでなく、体験することが大事

 

発表後は来年3月の最終プレゼンテーションに向けて、班ごとで話し合いが行われました。各班を回りながら鳥越さんが「戦争により食料品の輸入が停止したら生活はどう変わるか」「農業をやる人がいなくなったらどうなるか」などの質問を投げかけると、生徒たちは真剣に意見交換していました。多文化共生課を担当するクラスでは、アドバイザーを務めた上越国際交流協会理事の王鑫さんが「ネットで調べると答えが一緒になるが、現場に行って調べることで違いも生まれる。インタビューやアンケートを行う際には、どのように聞くか事前に準備することも大事」などとアドバイスしました。

 

(班内で話し合う生徒たち)

 

授業を終えて、生徒の小松果穂さんは「電話で青森県の農業従事者にインタビューしたが、課題と結びつけるのが難しかった」と明かしてくれました。同じく小林詩さんは「スライドが完成していた班もあった。自分たちに欠けている点もわかったので、さらに解決法を考えていきたい」と最終的なプレゼンテーションに向けて意欲を見せました。
今回話し合った内容をブラッシュアップさせ、最終プレゼンテーションでクラス代表が全校生徒の前で発表を行う予定です。

■学校法人古川学園 上越高校

〒943-0892 新潟県上越市寺町3丁目4-34

TEL:025-523-2601(事務室)、025-524-1249(教務室)

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