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上越高では1学年277人が総合的な探究の活動で、「上越市をより住みやすい街、住み続けたい街にするためにはどうすればいいのか」をテーマに、クラスごとに上越市の7つの部署の職員になったつもりで地域の課題について考え、解決策を探っています。6月から上越市の現状把握、問題点の掘り下げ、提案内容の検討を重ねてきました。
中間発表のこの日、生徒が要望した市職員ら外部アドバイザーが授業を参観。農政課・農林水産整備課を担当したクラスでは、JAえちご上越地域ふれあい課の鳥越香菜子さんが「JAを知っていますか」「農産物直売所に行ったことはありますか」と聞きながら、仕事内容や上越市の農業を取り巻く現状について話しました。
(農家をお手伝いすることにやりがいを感じると語る鳥越さん(右))
続いて、生徒たちは、班に分かれてこれまで話し合ってきたことを発表しました。「農業従事者の減少と高齢化が進み、担い手や後継者が不足している」「温暖化の影響で獲れる魚が変わってきている」などの課題を挙げ、「働きやすい環境づくりが必要」「農業や林業を体験できるイベントをつくる」などの解決策を提示しました。
(工夫を凝らしたスライドを使い、プレゼンテーションを行う生徒たち)
発表後は来年3月の最終プレゼンテーションに向けて、班ごとで話し合いが行われました。各班を回りながら鳥越さんが「戦争により食料品の輸入が停止したら生活はどう変わるか」「農業をやる人がいなくなったらどうなるか」などの質問を投げかけると、生徒たちは真剣に意見交換していました。多文化共生課を担当するクラスでは、アドバイザーを務めた上越国際交流協会理事の王鑫さんが「ネットで調べると答えが一緒になるが、現場に行って調べることで違いも生まれる。インタビューやアンケートを行う際には、どのように聞くか事前に準備することも大事」などとアドバイスしました。
(班内で話し合う生徒たち)
授業を終えて、生徒の小松果穂さんは「電話で青森県の農業従事者にインタビューしたが、課題と結びつけるのが難しかった」と明かしてくれました。同じく小林詩さんは「スライドが完成していた班もあった。自分たちに欠けている点もわかったので、さらに解決法を考えていきたい」と最終的なプレゼンテーションに向けて意欲を見せました。
今回話し合った内容をブラッシュアップさせ、最終プレゼンテーションでクラス代表が全校生徒の前で発表を行う予定です。
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