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同セミナーは、年間4回開催し、今回が2023年度の最終回。新潟県内の企業・自治体約20団体が参加しました。
(モザイクワークの平松しのぶ取締役)
講演会は、新潟市中央区に拠点がある人事コンサルティング会社「モザイクワーク」(本社・東京)の平松しのぶ取締役が講師を務め、若者の県内での就職状況や、採用を成功させるポイントなどを解説しました。
平松氏は、県内の大学生などの内定率の状況について、2024年3月卒業予定者の求人数が増えているのに対し、内定数が減っていることを、新潟労働局の調査を引用し指摘。「県内では非常に『売り手市場』。採用が難しいと感じる企業もある」と強調しました。
2023年3月に県内大学などの卒業生を中心にモザイクワークが調べた就活実態調査では、エントリー企業数は3社以下が最多で、内定企業数は1社が最も多かったとのことです。平松氏は「学生はエントリー時点で企業を選び、最初の内定先に就職する傾向がある」と説明。一方で「内定先より好条件の企業があれば、7割近い学生が転職意向を持っている」と解説しました。
県内の採用は今後ますます厳しくなると思われる中、企業が採用を成功させるポイントに①明確な採用基準の設定②インターンシップコンテンツの充実③相互にやり取りできる仕組みづくり④キャリアパスの提示⑤柔軟な働き方の提供―の五つを挙げました。
平松氏は「採用ができないのではなく、どうやったら採用できるのかを考えて実践してほしい」と話していました。
講演会の後には、鮭プロを運営する事務局と共催の新潟県が、それぞれの活動を報告しました。
(にいがた鮭プロジェクト事務局の報告)
事務局の報告では、つながりの場作りとして、県内出身者の交流会「鮭プロサロン@東京」を都内で初めて開催したほか、ホームページや交流サイト(SNS)で新潟の情報発信に努めてきたと紹介しました。2024年度は①若者に向けた新潟に関する情報発信②若者とゆるやかにつながる交流の場づくり③若者を支えるネットワークの構築―の三つの柱で事業を展開していくと説明。首都圏の大学を中心に開いてきた県内の若手社会人と学生が交流するイベント「にいがたcafé」を、新たに新潟大学(新潟市西区)と関東学院大学(横浜市)でも開催する予定です。
(新潟県の報告)
また、新潟県の報告では、県内企業を紹介する目的で、県外在住の学生向けオンラインイベントやU・Iターンを検討する若者対象の転職フェアを都内で開催したことを紹介。U・Iターンの就職・転職のサポート窓口「にいがた暮らし・しごと支援センター(愛称・くらしごとセンター)」を都内2カ所に設けていることもPRしました。