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同セミナーは、産官学が連携して若者と新潟をつなぐ「にいがた鮭プロジェクト(鮭プロ)」(新潟日報社主催、新潟県共催)の一環。時代とともに変わる就活事情を理解し、保護者だからこそできる支援の仕方を考えてもらおうと初めて企画されました。
(講演する池田浩二さん)
この日は、約50人が参加。講師の池田さんは、「大学職業指導研究会」前会長のほか、中央大学キャリアセンター前副部長でもあり、長く学生の就職支援に携わってきました。
講演では、「就活が変わる、企業も変わる」と題して語りました。池田さんは「外資系は大学2年生ごろから採用活動が始まっている」と、就活の早期化・長期化を指摘。企業側が注目することについては「学生のありのままの姿を知りたい。自分自身の言葉で話すことが大事」と強調しました。
また、池田さんは一人暮らしで金銭感覚を学んだことなど「学生時代にどのような経験をし、その経験から何を学んだか」を答えられるようにすることが重要だとも指摘しました。
(就活情報などが語られたパネルトーク)
講演の後には、パネルトークも行われ、池田さんのほか、新潟県内で人材支援を行う「広報しえん」代表取締役の西嶋弘重さん(53)、学生代表の新潟県立大4年、山﨑壮樹さん(22)=糸魚川市出身=と関東学院大4年、土田充留さん(22)=三条市出身=が出席しました。
大学3年の夏ごろからインターンシップに本格的に参加したという山﨑さんは「就活は自分がスタートしたいと思ったときから始めた方がいい。早ければ早いほうがいい」とアドバイス。首都圏の大学に通う土田さんは、新潟の企業情報が少なかったことで「地元の友人から新潟の情報を得た」と苦労話を紹介しました。
また、両親からの支援について、山﨑さんは「父から就職の失敗談を聞いたり、母はおいしいご飯を作ってくれたりして応援してくれた」と紹介。土田さんは「父が面接の練習に付き合ってくれた。母は新潟の就活イベントの情報を送ってくれた」と話していました。
学生2人から就活を応援してくれた両親の話を聞いた西嶋さんは、会場の参加者に向けて「皆さんは良き理解者のサポーターでいてください」と語りかけ、池田さんも「親は安心して頼れる立ち位置にいてください」と訴えました。
(相談コーナーで説明を受ける保護者㊨)
セミナーの開催前後には、鮭プロサポーターズの相談コーナーを設置。新潟県と新発田市、機械製造の北越工業(燕市)、建設業の小野組(胎内市)がブースを設け、保護者に採用情報や自治体の支援制度などを紹介。他の8自治体・企業は就職活動に役立つ資料を置きました。
(就活の資料を手に取る保護者たち)