まじわる
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新潟駅南口から徒歩約5分。けやき通り沿いのテナントビルの2階にe-spopiaはあります。薄暗いらせん階段を上ってドアを開けると、そこはパープルの照明がムーディーに光る異空間……!まるでサイバー世界に迷い込んだような非日常感が漂っています。
元々バーがあった居抜き物件を改装した店内は、真っ白な壁と無骨なコンクリート壁が印象的で、配管や梁がむき出しになった天井がスタイリッシュ。鮮やかに色とりどりのネオン管が光り、近未来感とレトロさが融合した独特の雰囲気を放っています
e-spopiaを手がけたのが、オーナーの石井龍之介さんです。「ゲーム好きが高じてゲーミングバーをオープンしました」と石井さん。ゲームマニアに納得してもらいたいと、店で用意するデバイスはこだわり抜いてセレクトしたものばかりなのだとか。その充実したラインナップを解説してもらいました
「マウスは本体の重量や形状、ボタンの押し心地などを考慮して、多様な機種をそろえました。実際に触ってみることで、それぞれの良さを感じられますよ」
「キーボードは全5種類です。打鍵感や反応速度など、使用感は様々です。瞬発力が重要となるシューティング系ゲームは、ぜひ高速タイピングが得意なキーボードを試してみてほしいですね」
「最大限にハイスペックなマウスの性能を活かすなら、マウスパッドにもこだわりたいですよね。素材感によるすべりやすさ、一般的なものより大きなサイズ、人気プロゲーマー監修品など、多種類をそろえています」
そのほか、ヘッドセット、アーケードコントローラー、Switch・DUALSHOCK 4・Xbo360コントローラーなど、充実すぎるラインナップ! すべて無料で貸し出ししてくれるのですから至れり尽くせりです。
e-spopiaはゲームができる場としての機能だけでなく、飲食も楽しめます。
看板メニューの「オリジナル唐揚げ」は、店内で仕込んで揚げるから熱々カリカリ。オーダーで希望があれば新潟産の一味唐辛子「鬼殺し」や七味マヨネーズをかけて、ピリッと辛口に仕上げることもできるそうです。
焼きおにぎりやラーメンなどの軽食、枝豆、あたりめ、フライドポテトのほか、アイスやワッフルといったスイーツまで充実のラインナップ。値段は220円(税込)~とリーズナブルなので気軽にオーダーできます。
用意するドリンクは、アルコールが70種類以上で、オリジナルカクテルも充実。お酒が飲めない方や未成年の方には、種類豊富なソフトドリンクが楽しめます。飲み放題プランもあるため、思いっきり飲んで楽しみたい方も満足できそうです。
eスポーツカフェに興味があるけど「実際にどんな風に楽しむの?」と思っている方は多いのではないでしょうか。店に訪れるお客さんたちはどんな楽しみ方をしているのか、石井さんに聞いてみました。
「大半のお客さんは、自宅でもゲームを楽しんでいる方です。カフェのパソコンからログインをして、日常親しんでいるゲームをプレイしています。
たとえば、格闘ゲーム『ストリートファイター』、シューティングゲーム『VALORANT(バロラント)』、パズルゲーム『ぷよぷよ』、スポーツゲーム『eFootball』などが人気ですね」
客層は7割が男性、3割が女性。最近はYouTubeやTwitchで活躍するイケメンストリーマー(ゲーム実況者)の影響で、女性のゲームファンが増えているそうです。
ところで、ゲームのアカウントを持っていない超初心者は、eスポーツカフェでどのように楽しめばいいのでしょうか? 石井さんに尋ねてみると「ゲーム初心者の方も大歓迎ですよ!」と心強いお言葉。お酒を飲みながらの観戦だけでも良いですし、実際にゲームをプレイしてみても良いのではとのこと。
「無料で遊べるパソコンゲームの数はかなり多いので、ゲーム経験が少ない方でも心配いりません。来店時に簡単にアカウントを作れますが、もし設定が難しければスタッフが丁寧にサポートします」
そのほか、e-spopiaはレンタルスペースとして貸切利用もできます。オフ会や誕生日会、打ち上げ、撮影スタジオなど多様な用途で利用でき、配信用のスイッチャーやミキサー、高画質カメラのレンタルも可能です。
石井さんおすすめの貸切の利用法は、「推し活」の会場として使うことなのだとか。
「自作した推しの画像やライブDVDをスクリーンに映す、推しが好きなパソコンゲームで遊ぶ、推しのコスプレを楽しむなど、楽しみ方は無限にあります。照明を推しカラーにして室内全体を照らせば、テンションが上がりますよ!」
実は、e-spopiaは「現役eスポーツ選手に会えるカフェ」としても有名です。お店には、格闘ゲーム「鉄拳8」の公式世界大会で第2位受賞経験がある少年選手が所属しています。
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— 新潟 esports CAFE & BAR e-spopia (@NIIGATAe_spopia) December 11, 2023
少年選手は、新潟県出身・在住のプロゲーマー。「やり込むゲームは鉄拳だけ」というストイックさで、日々練習を重ねてその技を極めています。お店では、少年選手がスタッフとして接客する日もあり、手が空いていればゲームの指南もしてくれるのだとか。プロの技術を間近で見て、そのノウハウを教えてもらえる機会は貴重です。
「今後、eスポーツのプロ選手をゲストに迎えたイベントを随時開催していく予定です」と石井さん。e-spopiaオープン時には、鉄拳ゲーマーのノビ選手による講習会やチーム戦を行い、大いに盛り上がったとのこと。有名な選手を呼んで、県内外からお客さんを集めて、新潟におけるeスポーツの認知度を高めたいと考えています。
ゲーム愛が深く、その素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいと突き進む石井さん。自宅にて一人でもプレイできるゲームですが、あえて“リアル環境で遊べる場”をつくったのは、「仲間とつながる場を提供したい」という熱い想いが根底にあるからだといいます。
「オンライン環境さえあれば、どこにいてもゲームは楽しめます。自宅にいながらにして、世界中の人とつながることも十分に可能です。しかし、リアルの場でプレイするからこそエキサイティングであり、出会った人たちとの交流が生まれる――これこそがeスポーツカフェの醍醐味だと思います」
たとえば、協力プレイが必要なサバイバルゲームでは、作戦が成功するとメンバー同士でハイタッチをして喜ぶ光景が見られます。周りで観戦している人たちからの声援やどよめきがプラスされれば、さらにやる気も湧いてくるでしょう。まさにスポーツと同様で、リアルの場だからこそ興奮と感動が倍増するのです。
最後に、石井さんに今後めざすことを伺いました。「やりたいことはいろいろありますが……」と前置きしたうえで語ってくれたのは、新潟初の100人規模のeスポーツ予選大会を開催すること。2024年の夏秋頃に開催予定で、そのタイトルは格闘ゲーム「鉄拳」です。鉄拳は日本だけではなく世界中に大勢のファンを持ち、特に韓国やパキスタン、サウジアラビアは人気プレイヤーや熱狂的ファンが多いのだとか。
「世界中のプレイヤーが新潟に集まる、そんな予選会にしていきたいです。そして、これを機に新潟におけるeスポーツの認知度を高めて、たくさんの人たちで盛り上がっていきたいですね!」
eスポーツは敷居が高いと思われがちですが、他者のプレイを観戦するだけでも熱くなり楽しめるものです。スポーツ観戦と同感覚で、まずは気軽にこの世界を覗いてみてはいかがでしょうか。そして、自分でもプレイしてみたいと思ったら、その第一歩を踏み出すために、ぜひe-spopiaを訪れてみてください。
■eスポーツカフェ&バー「E-SPOPIA(イースポピア)」
住所:新潟県新潟市中央区笹口1-20−13 ヌー・ビル 202
WEB:https://www.e-sportsbar-niigata.com/
Instagram:https://www.instagram.com/niigatae_spopia/
X:https://x.com/NIIGATAe_spopia
駐車場:なし
2024.09.11 JOIN
2024.05.03 JOIN