まじわる
JOIN
JOIN
─村上どんぶり合戦を今まで行なってきた中で印象的なエピソードなどはありますか?
本間さん:参加店の中には毎回メニューを変えるなど、結構楽しんで取り組んでいるお店もあります。例えば天ぷら斉藤さんは毎回のように新メニューを開発して、参加してくれています。インパクトのあるメニュー名にしようと、最後の最後まで悩んでくれたり、反響が良ければ通常メニューとしてストックして、メニュー数をどんどん増やしていたり。他のお店の方からも「お客さんどう?反応は」と聞かれるなど、一緒に取り組んでいると感じられて楽しいです。
─お店の成長する機会になっているんですね。
本間さん:そうですね。「どんぶり合戦」は半年でワンクールなので、こういったお試しみたいに、お客さんのリアクションを確かめたりして、お店の方も結構チャレンジしてくれているところがあります。
本間さん:お客さんも、どんぶり合戦をきっかけに、お店に行ってみようという方が多いんですよ。夜しか営業を行っていないお店でも、「合戦のメニューが美味しそうだから行ってみた」とか。お客さんの入口、新しい商品の開発としても上手く使ってもらっています。
─地域の方々や観光客の反応は、どういったものがありますか?
片野さん:こちらでお客さんからのアンケート結果をまとめています。今年度、2024年春夏編という4月から9月までのアンケートの抜粋なんですが、ほんの一部です。
こんなことが書かれていました!
「ぷちぷちのイクラ、と漫画や食レポでみるけれどもぷちぷちを感じたことが今までなかった。今回食べたお店でイクラのぷちぷちを人生で初めて感じて感動した!村上市初上陸、上陸してまだ3時間しか経ってないのにもう満足してる!!」(「石田屋」さんに訪れた東京都在住の方)
「自分が元気でいるためにも村上市が元気でなければならないと感じます。このようなイベントを応援します。」(「かもめ弁当」さんに訪れた村上市在住の方)
「はらこどんがとっても美味しかったです。村上牛も美味しかったです。村上の古き良き伝統を守っているところが好きです。子どもも小学生になり、干してある鮭に興味をもっていました。(「悠流里」さんに訪れた新潟市在住の方)
─これでもまだ一部なんですか(驚き)。
本間さん:一部です。これの20倍くらい多分あります。
片野さん:アンケートにも載せましたが、どんぶり一杯のために片道6時間かけて来てくださった方がいました。割烹食堂いそべでは、本マグロの頭の身を使用した「ずど~ん」というどんぶりを提供しています。入荷がないと提供できない数量限定のメニューなのですが、それを食べたいお客さんが当日の朝に電話で「今日はずど~んありますか」と電話してきて、神奈川から6時間かけて食べに来てくださったことがありました。本当にすごいなと思って。「食」って目的になる証左だと思うのですが、印象的でした。
─今後の課題・展望、どのように村上を活性化させていきたいですか?
片野さん:どんぶり合戦に関して言えば、ラーメンとかも入るとうれしいです。
村上の食というと、岩船産コシヒカリや村上牛、ハラコ…などのイメージがあると思いますが、もっといろいろな食の魅力を紹介したい。村上のおいしいラーメン屋など、なんでもアリにしたい(笑)
本間さん:食のバリエーションを見せていきたいです。最近はフカヒレとか、うな重とか5千円くらいの高級なものも出てきて、バリエーションが増えてきました。
それまでは千円、高くても二千円で収まるくらいの価格感で載せていたのが、こういったメニューも出てくると、お客さんも選ぶ幅が増えて楽しいのかなと。
お店側には新しいメニューにどんどんチャレンジしてもらえると嬉しいし、自分からも提案したり、話し合ったりして増やしていけたらいいなと思います。
片野さん:「どんぶりじゃないじゃん(笑)」って言われたいです。
「村上どんぶり合戦」の参加店の1つ「石田屋」さんへ伺いました。「村上どんぶり合戦」では、「鮭ばっかり丼」を提供しています。今回は、「鮭ばっかり丼」とお店自慢の一品である「みおもて定食」の食レポをお届けします!
村上の伝統的な作り方で塩味の利いた鮭とはらこは甘いお米によく合い、箸が進みました。お味噌汁は香りが強く食欲が刺激されるし、主役のどんぶりを引き立てる味がしました。煮物やお漬物も美味しく、村上に来たのだという満足感と実感を得られる、とても素晴らしい食事でした。本当の村上伝統の塩引き鮭はもっと塩辛いらしく、いつか機会があればそれも食べてみたいです。(伊藤)
はらこはきらきらとしていて、噛むとプチプチとした触感がし、凝縮された旨味が口の中に溢れました。塩引鮭は風味と絶妙な塩加減がたまらないです。また、鮭の酒びたしは鮭の旨味がお酒と調和し、味はもちろんのこと香りが鼻腔を抜ける瞬間まで楽しめました。使用しているお酒は村上市の大洋酒造がつくる市内限定販売酒「大洋盛 紫雲」とのこと。味わうため、ゆっくり食べないといけないという気持ちとは裏腹につい手が伸びてしまいました(笑)どれも間違いのない組み合わせで、量も味も満足感があります。村上の良さがこの定食に沢山詰まっていました!(丸山)
「石田屋」さんは元々は旅籠屋で100年以上もの歴史があるそうです。しかし、石田さんは村上ではまだ歴史は浅い方と謙遜していました。城下町であり、たくさんの歴史的建造物が今も残る村上の歴史の深さを感じさせられました。
「石田屋」さんは、はらこを名物として経営しています。そのため、他の店舗では時期にならないとはらこを食べられない所も多い中、「石田屋」さんでは年中はらこを提供しているようです。
ところが近年鮭の不漁で、鮭とはらこの価格が非常に高騰しています。実際、経営にも悪影響が及んでいるようです。そんな中でも「石田屋」さんは様々な工夫を凝らして、お客様の満足度は下げないよう、現状維持のため日々奮闘しています。
そのような村上が長い間守ってきた食文化という大切な部分を第1に考えている「石田屋」さんのお料理はとても絶品でしたし、天然鮭はらこの価値を深く感じました。やはり村上のはらこの価値は揺るぎないものであり、これからも村上の特別な存在であり続けるためにも、多くの人に「石田屋」さんのはらこ丼をはじめ、様々なお料理を是非食べていただきたいです!
村上市観光協会で日本酒の話題で盛り上がったときに紹介されたのが、村上市及び関川村の特約店限定で販売されている「大洋盛 紫雲」です。手頃な値段ながら高品質で、村上の方には晩酌酒として親しまれているそうです。
日本酒に目がない私たちは特約店である「平間酒店」さんにもうかがうことにしました。
今回は「村上どんぶり合戦」を通じて、歴史ある村上の魅力を身に染みて感じました。また、村上の方々の様々な努力があってこそ、村上にしかない素晴らしい食文化が失われずに現代まで引き継がれてきたのだと思います。そんな知れば知るほど素敵な村上に皆さんも是非足を運んでみてはいかがですか
■一般社団法人 村上市観光協会(村上駅前観光案内所)
〒958-0854 新潟県村上市田端町11-8
TEL :0254-53-2258
公式HP: https://www.sake3.com/
■石田屋
〒958-0854 新潟県村上市田端町10-24
TEL: 0254-53-2016
公式HP:https://ishidaya-murakami.jp/
■平間酒店
〒958-0854 新潟県村上市田端町9-41
TEL:0254-52-2548
2024.09.11 JOIN