まじわる

JOIN

2022.07.23

山上染物店② |北限の茶どころで360年続く老舗染物店・体験編

HANAVIちゃん
北限の茶どころで知られる村上市で、江戸時代から続く山上染物店さんを紹介する2回シリーズの後編は、村上茶を使った草木染め「北限の茶染」で、オリジナルの型染フレーム作りに挑戦した体験編の様子を紹介します。

▼前回の記事はこちらから

山上染物店①|北限の茶どころで360年続く老舗染物店・歴史編

 

色を染める布はあらかじめ柄が入っており、自分の好きな1枚を選びます。染める色は6種類。好きな色を筆で塗って、染めていきます。「濃い色を一色でも入れるといい作品になるよ」とアドバイスをもらいました。布の上にはのりが塗ってある部分とそうでない部分があり、のりの塗っていない部分だけが、筆で塗った色に染まっていきます。

 

(あらかじめ柄が入っている布と、布に色を定着させてくれる媒染剤)

 

色の組み合わせや塗る場所を自由に決められるため、思いのままに作ることができます。

 

 

色を塗ったら、金網を乗せたストーブの上で布を乾燥させます。

 

 

染色工程の蒸しの作業の代わりに蒸気アイロンを丁寧にかける。

 

 

熱湯に布をつけのりをふやかします 。

 

 

へらのようなスケッパーでのりを削ぎ取ります。 綺麗にはがれていってとても楽しかったです。

 

 

さらに布に残っている余分なのりを洗い流します。

 

 

もう一度ストーブの上で乾燥させ、アイロンをかけます。

 

 

カッターできれいに縁取りします。

 

 

額縁に入れてもらい、オリジナルの型染フレームが完成。村上茶の渋い色使いがとっても素敵!

 

 

 

草木染め体験をしてみて、話を聞いただけでは感じ取れなかった草木染めの良さを体感することができました。原料の色と、染まった後の色が全く違うことが、草木染めの面白い部分だと感じました。このような体験は普段なかなかすることがないと思います。皆さんも是非村上に行く時は立ち寄って体験してみてください。 (染物体験は体験希望日の1週間前までに要予約)

山上染物店のたすいち

「手仕事のぬくもりを後世に!!」

「7月から10月まで毎月お祭りがあるところが村上の魅力」と語る山上茂雄さん。7月は村上大祭、8月は七夕まつり、9月は瀬波大祭、10月は岩船祭りなどたくさんのお祭りを楽しむことが出来るので、皆さんぜひ足を運んでみてください!

 

これからも村上の地で手作業のぬくもりや染物ならではの奥深さを伝えてほしいと思いました。村上に訪れた際は思い出に残る染物体験をしてみませんか。

 

 

 

■山上染物店

〒958-0864 新潟県村上市肴町2-17

TEL:0254-52-3570

FAX:0254-52-7308

http://www.yamagami-some.com

 

カテゴリ記事