まじわる
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鹿志村:瀬波温泉の歴史について教えてください。
瀬山さん:瀬波温泉は今から120年ほど前の1904(明治37)年に、石油の掘削中にお湯が出てきたことが始まりです。当時は地中にガスがあったようでして、自然にお湯が噴き出してきたとか。その瀬波温泉の源泉が噴き出す様子は、与謝野晶子さんが訪れたときに歌にもなっていて、「天にむかって逆しまに飛ぶ」と詠んでいます。歌は瀬波温泉内の石碑にも書いてあるので、ぜひ見てみてください。 当時のお湯の温度は150度もあったといわれています。今も地表に出てくるお湯の温度は90度以上になっています。
(瀬波温泉旅館協同組合事務長の瀬山直徳さん)
鹿志村:お湯の温度は他の温泉に比べると高いんでしょうか?
(今回取材を担当した鹿志村=右と、羽関=左)
瀬山さん:はい。ほかに90度を超えてくる温泉が出ているところは新潟県内でも数えるほどしかないですね。ほかの温泉地だと沸かさないと使えない温泉もあるんです。
鹿志村:へ~!温泉の温度が高いというのは珍しいんですね。
瀬山さん:そうですね。地表で90度を超えているということは、地中では確実に100度を超えているということなんですよ。火山があるわけでもないのに、どうしてこんなに温度が高いのかはまだ分かってないんですけどね(笑)
(瀬波温泉旅館協同組合が入る「瀬波温泉観光案内所」)
鹿志村:続いては瀬波温泉旅館協同組合について聞いていきたいと思います。組合はいつ頃からあったのでしょうか?
瀬山さん:詳しいことはわからないのですが、1950(昭和25)年ごろにはすでに前身の観光協会があったようです。
鹿志村:組合では何を行っていますか?
瀬山さん:元々は備品の共同購入とお客さんの斡旋をしていました。備品を組合が一括で買い、各旅館に配分していました。また、今であれば旅館に泊まるときは、オンラインで予約できますが、昔はありませんでしたから、お客さんが旅館協同組合に電話してきて、組合が「こんな旅館がありますよ」と紹介して予約していたんです。10年くらい前までは、組合がお客さんを斡旋することもありましたが、今はほとんどないですね。今は組合では瀬波温泉のPRなどをしています。
(観光案内所の中。パンフレットやポスターがいっぱい!!)
鹿志村:そうだったんですね。昔から役割が変わってきたということですか?
瀬山さん:はい。今では物品の一括購入もお客さんの斡旋もあまりなくなってしまいました。それでも旅館を守る立場として、旅館の利益になるように瀬波温泉のPRなどが仕事になっています。たくさんのお客さんに訪れてもらうための仕掛けづくりですね。
鹿志村:旅館のPRや誘客の取り組みは何名で行っているのですか?
瀬山さん:2人です。昔は組合が地元の郵便局を兼ねていた時期があり、その時は7人いたんですけど、そうじゃなくなってからは2人で瀬波温泉のPRなどの仕事をしています。
第一回は瀬波温泉協同組合の瀬山直徳さんに、瀬波温泉の歴史についてうかがいました。次回は引き続き瀬山さんに瀬波温泉の魅力についてお話を伺います。お楽しみに!
■瀬波温泉旅館協同組合
〒958-0037 新潟県村上市瀬波温泉2丁目7
TEL. 0254522656
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