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2023.01.16

体感型“酒蔵”リゾート「五階菱」②|とことん満喫!体験型酒蔵リゾート

ふぁーすとぺんぎんズ
皆さんこんにちは!まじわる、体験型酒蔵リゾート「五階菱」を紹介する3回シリーズの2回目は、この施設を作るに至った経緯や、お酒、新発田への思いを交え、王紋酒造株式会社観光営業部部長の藤田博史さんから前回に引き続き、お話をうかがいました!

▼前回の記事はこちらから

体感型“酒蔵”リゾート「五階菱」①|とことん満喫!体験型酒蔵リゾート

 

 

■「王紋酒造」について

昔、女人禁制とされていた酒蔵。そこでいち早く女性を起用し日本初の女性一級酒造技能士が誕生したというのもここ、王紋酒造さんです。また2022年2月には世界への輸出増加に伴い、代表銘柄の“王紋”の名前をとって、旧市島酒造から王紋酒造へ社名変更されました。

 

 

―なぜ複合施設の五階菱に至ったのですか。

 

藤田さん:新発田には、駅からほんの近くの範囲で文化財やきれいな街並みがある、ということを皆さまに見ていただきたい。そしてせっかく来ていただいたなら食事も召し上がっていただける、飲んでいただける、そんな場所へ。見る、遊ぶ、食べる、の三大要素をまずは自分たちから始めてみようという、ということで皆さまに来ていただけるように複合施設へ改築いたしました。

 

(五階菱の外観)

 

―五階菱の中にある物産館の特徴は?

 

藤田さん:新発田の美味しいもの、お土産ももちろんなのですが、「北越後のお酒に合うおつまみ」、というコンセプトもひとつあります。さらに新発田には酒蔵が四つあって、菊水、ふじの井、金升と他社の酒も置いています。また、ワンカップは、県内酒蔵の8割をそろえております。

 

(ワンカップは県内酒蔵の8割がそろう)

 

藤田さん:また、「酒ガチャ」というのもありまして、一等から五等まであるんですけど。皆さんに喜んでいただけたらというアミューズメント性を取り入れて設置しました。「このお酒が欲しいな」なんて強欲な人は当たらないで、無欲な子供が回すと一等が当たる、なんてこともあるんですね(笑)

 

日本酒が初心者という方には、うちには「かれん」というシリーズの酒ガチャもあります。甘くて、アルコール度数も低いお酒です。また、そのシリーズには「女子限定」というお酒もあって、日本酒が得意ではないという方には日本酒の概念が変わると思います。白ワインのようなさっぱり感があります。

 

 

(かる~い、あま~い、やさしいお酒「かれん」ラベルのキャラクターの名前はとらお)

 

―おすすめのお酒を教えてください。

 

藤田さん:お酒って単体でも美味しいんですけど、美味しい料理×楽しい席×お酒、このトライアングルがあってより美味しくお酒を召し上がっていただけると思うんです。特に日本食には日本酒が一番合います。それこそお刺身とか。なので「どういうお酒が一番いいですか」という質問よりも、まずはそこのシーンでそこにあったお酒を飲んでみてください。絶対美味しいですよ。

 

 

―銘柄より料理を。ということですか?

 

藤田さん:そうです。それぞれの地域にはいろんなお酒があってみんな味わいが違うんです。なぜならその地域によって料理の味が違うからなんですね。例えば同じ新潟でも新発田の味は東北文化が、上越の方では北陸文化に影響されていて、お酒の味も全然違います。

 

とにかく、食べものに合わせてお酒を味わっていただいたり、おちょこやコップだけじゃなくていろんな器で味わっていただいたりすると、いつもより味わい深くなると思います。

 

 

―地域との関わりや交流などはありますか?

 

藤田さん:新発田市の見る、食べる、遊ぶの観光三大要素を踏まえたまちづくりをしたいということで、始めたのが、「越後新発田門前町構想プロジェクト」です。

 

観光がメーンというよりも多くの人にこの街をみていただきたい。新発田っていうのは来ていただけると新たな発見がある街なんですよ。なので、Aエリア、Bエリア、Cエリアに分けて、まずはAエリアの中心として王紋酒造が想いをもって皆さまに楽しんでいただける地域にしたいと取り組んでいます。

 

上手くいけば、新発田城などがあるBエリア、さらに進めば月岡温泉をはじめとする新発田全体のCエリアへ、多くの方々に遊びに来ていただき、同時に、新発田に残る歴史と文化も後世に残していこうというプロジェクトです。

 

(新発田への愛着を語る藤田さん)

 

―コロナ禍でプロジェクトがとん挫しそうになることなどはなかったのですか?

 

藤田さん:予定は大幅に狂いましたよ(笑)。しかし歴史的にみても流行り病はいつか収束するだろうということで、落ちている段階でこそ準備をして、次なる正常な社会に戻ったときにしっかり活動できるように備えておくという心持ちでした。そこで迷ってやめようかとかはなかったです。

 

 

―プロジェクトを進めるにあたって苦難などはありましたか?

 

藤田さん:プロジェクトの葛藤としては、それこそいろんな考え方の人がいらっしゃるので、自分たちのやりたいことができているかと言われたらまだまだです。ですが、「皆でこの方向へ行きませんか」と、形に示すことによって理解を少しずつ得られながら周りを巻き込んで、新発田の歴史と文化とこれからの人々の暮らしを作り上げていくとこができるんじゃないかと信じてやっています。これで県内、県外、若い人からお年寄りまでいろんな人たちがこの地域を見て、「いいね、また来てみたいね」とおっしゃっていただけたら地域の人たちの地域愛にもつながると思い、進めています。

 

 

江戸時代、城下町として成り立ち、新発田藩は戊辰戦争で戦火を逃れ、町はそのまま残りました。現在も建物や街並みを守り続けるこの地域ならではのアイディアが詰まったプロジェクト。五階菱を訪れるとともに、付近の散策をすれば風情を感じられること間違いなしです。

 

 

―五階菱を訪れた人にどういう想いを持ってもらいたいですか?

 

藤田さん:「お酒って美味しいな。楽しいな。」「新発田って意外と面白いね。」って思っていただけたら嬉しいです。

 

王紋酒造 杜氏 田中さんのたすいち

和の酒:人の和が良いお酒を造る
(今回の「たすいち」は王紋酒造、杜氏<酒造りの統括者>の田中毅さんにかいていただきました!)

■体感型“酒蔵”リゾート「五階菱」
住所:〒957-0055 新潟県新発田市諏訪町3丁目1番地17号
TEL:0254-22-5150
営業時間:9:00-18:00

HP:https://gokaibishi.com/#resort

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