まじわる
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-アグリパークを始めたきっかけはなんですか?
桑原さん:第1は、教育のためです。ヨーロッパでは「自分たちが食べる物は自分たちで作って守ろう」という教育が浸透しています。アグリパーク開園当時の市長による、「フランスでは地元の食や農業の素晴らしさを体験する教育ファームが各地で整備されており、そういった教育の場を日本でも作りたい」という思いからこの施設は始まりました。
私もスイスの農業関係機関を訪問した際に、安い外国産と高い地元産、どっちを選ぶかとなった時、地元産を選ぶという消費行動も教育から来ていると聞き感動した覚えがあります。開園以来、新潟市の小学校は全ての学校が来園していますし、評価されています。食の恵みへの感謝の気持ちや命の大切さ、そして地元新潟の農産物を食べるっていうことは、健康で豊かな生活に繋がることを子どもたちが五感で学び取ってくれたら嬉しいです。
―お客様の客層はどのようなものですか。
桑原さん:やはり親子連れが多いですね。
小学校、幼保園のお子様が多いです。子どもに何かを体験させたい親御さんが多いのですが、全国的に見てもきちんと農業体験しながら楽しむといった施設はそんなにないようです。
ここでは平日に学校授業として行う農業体験を、土日祝日に一般向けにアレンジして実施しており、そのことが評価されてか有力検索サイトの農業体験施設ランキングでは、アグリパークは全国約1,800施設中、第1位になったこともありますし常時ベスト10に入っています。
-旅行や観光するというより、なにか体験をするのが大事ですよね。
桑原さん:モノからコトと言いますし、体験したい、体験させたいってい原さんう想いを大切にしたいです。調理体験や搾乳体験は定番となっていますが、そのほかは、うちのスタッフが何とかして楽しんでもらおう、来てもらおうと毎月毎月企画会議をして新規体験イベントを提案実施しています。
(宿泊施設。県外からのお客様も多く利用する。)
―毎年どのくらいのお客さんが来ていますか?
桑原さん:近年の年間来場者数は約19万人。開園直後の年は、20万人でした。新型ウイルス禍になってからちょっと減って17万人ぐらいになっています。最近は新型ウイルス禍の間にお客さんが来なかった状態から復活して、子供会とか自治会とかの団体が来ることが多くなってきました。今ではありがたいことに、冬前までびっしり予約が入っています。
また、一般の方向けにアグリパーク通信(月刊チラシ)を配布しています。学校の授業で体験している内容を子供だけではなく保護者の方にも一緒の体験をしてもらうことで共通の価値観を持ってもらおうと考えています。
市民の方から農業の素晴らしさについて学んでもらって、そして、ふるさと新潟には、県外に誇れる農産物があるということを学んでもらう。それによって地元の農産物を口にしてほしいという想いがあります。
―今後子どもたちにとってどういう場所でありたいと思っていますか?
桑原さん:たまに小学生の時に授業で来てくれた中学生が、休日に一般向け体験で来るんですね。小さい時の体験と少し大人になってからでの体験は、やはり感じ方が違うのだと思います。将来の自分の選択肢の1つとして農業や食料と関わるといったような、様々な場面で見方を変えて携わろうとしてくれるというのは嬉しいし、ふるさとを愛し生きる力につながる、そんな施設になればいいなと思っています。
(アグリパークにある広大な畑)
将来の職業として農業を選んでもらえたらそれは素晴らしいことであるし、そうでなくても新潟市の農作物を支える応援団としての消費者に育つ場としてありたいと思います。
―農業と将来への熱い思い、とても感動しました!ありがとうございました!
次回は、学生取材者2人による畜舎体験の回です!お楽しみに~。
■新潟市アグリパーク
住所:〒950-1406 新潟市南区東笠巻新田3044
TEL:(025)378-3109
FAX:(025)378-3096
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