はたらく
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2025.02.14
今回は、株式会社福田組入社2年目の土木施工管理者、山口大輝さん(21)と人事部、佐藤敦人さん(30)にインタビューしました。事業についてはもちろん、福田組が大事にしている“誠実さ”の精神について語ってもらいました。
福島潟の水門をバックに
右から学生記者の本間里穂、福田組の山口大輝さん、佐藤敦人さん、学生記者の蓬田里菜
株式会社福田組は創業120年以上の歴史を誇る建設会社です。新潟、東京に本社を構え、土木・建築・開発事業のプロジェクトを通して日本全国に拠点を置いている総合建設会社です。
今回訪れたのは、1998年の集中豪雨で大きな被害を出すなど長年、水害に悩まされてきた福島潟(新潟市北区)の水門建設工事の現場です。新潟県の「福島潟広域河川改修事業」の一環であり、新井郷川が氾濫しないよう、一度福島潟に雨水を集めてから日本海に雨水を流します。この水門が福島潟と新井郷川の合流部に設置されることにより、洪水時に新井郷川の流下を堰き止め、排水能力が高い福島潟放水路(2013年完成、福島潟から分水し新潟東港を経由して日本海に放流)に流下させることで新井郷川流域の浸水被害軽減を図ります。福田組、皆川組、石井組3社の特定共同企業体が工事を進めており、約7年を費やし、福島潟水門本体の地盤強化を行いコンクリート構造物の建設を行ってきました。今回取材したのは、事業の仕上げともいえる「福島潟水門」の工事現場です。
福島潟の水門
工事現場の看板
続いて、「福利厚生」「女性の働きやすさ」「研修制度」の三つのトピックに分けて福田組の魅力を紹介します。
福田組は、社員が安心して働くための制度が十分に整っている会社です。今回はその一部の制度をピックアップしてご紹介します。
1.住宅支援
実家から離れた場所に働く社員に向け寮や借り上げ宿舎(独身者・単身者対象)が用意されています。通勤時間の削減はもちろん、家賃が安いのもうれしいポイントです。有世帯者の方には家賃補助制度が整っています。
2.資格取得の支援
土木施工管理技士、建築施工管理技士、建築士、建設業経理士などの資格取得に対し、会社が多くの支援を用意しています。学習費用(予備校代等)の補助に加えて会社でも資格勉強の講習会や過去問の配布を行っており、バックアップが充実しています。
その他に、取得者への奨励金の支給、受験料や登録料の助成などの支援もしているため、資格取得にチャレンジする社員は非常に多いそうです。
3.家庭への支援
育児休業制度や介護休業制度、子どもの看護休暇制度を利用することができます。社員が安心して日々働くために、家庭と仕事を両立しやすい環境を整えています。
福田組は女性活躍推進の実現に取り組んでおり、※「えるぼし(女性活躍推進法認定マーク)」認定の企業です。
※えるぼし認定=女性活躍推進法に基づいて、女性の活躍を推進している企業が取得できる制度。
年々女性社員が増加傾向にあり、産休・育休が取りやすかったり現場では女性専用の更衣室が設けられたりするなど、女性も安心して働ける環境が整っています。
新入社員は、入社後2カ月間にわたって研修が実施されます。2週間の全体研修を経て、各部門に分かれて研修が始まります。配属後も業務を通じて先輩からアドバイスをもらいながら実践的なスキルを学んでいきます。
他にも、20~30代の社員を対象に「部門別研修」や各年代に求められる能力の向上を目標とした「階層別研修」が用意されています。
取材の様子(左から山口さん、佐藤さん、学生記者・本間)
次に、福島潟の水門工事で施工管理を行う山口さんを中心にお話を伺います。山口さんは千葉県出身で土木系の専門学校に通い、友人から「新潟で1番大きい建設会社」と聞き福田組に入社しました。
―土木工事の施工管理の業務内容を教えてください。
山口さん:決められた工期で作業を終わらせるために、全体の工事の計画を立てて毎日の作業内容を決め、現場管理をすることが施工管理者の仕事です。1日の業務は朝の朝礼から始まり、作業員に今日の作業内容や安全のための注意事項を伝えます。作業員との関係を作って現場の雰囲気づくりをすることも重要です。
その他には、写真管理や測量の業務があります。写真管理は施工後に見えなくなる場所の写真を撮り、詳細な作業の記録を残します。測量は精度の高さを意識しています。測量段階で誤差が出ると構造物が曲がるなど図面通りの施工ができない可能性もあるので、重要な作業の一つです。
―多くの業務がありますが、施工管理者として大切にしていることは何ですか?
山口さん:一つ目は「作業員の安全」です。
現場を見て回り、危険な作業が無いよう監督します。また、1日の作業内容や作業員に伝える注意事項などを記した「安全日誌」を毎日書いています。作業員の業務を詰めすぎると疲れや焦りから危険な作業をしてしまうことがあります。けがや事故を防ぐためにも安全日誌で適切な作業量に調整し、作業員の安全を第一に仕事をしています。
二つ目は「誠実さ」です。
誠実とは、ごまかさないことです。1センチの違いを見過ごさず、図面通りに施工します。だめなことは正直に伝えます。誠実に仕事をして完成品をお客さまに引き渡すことを心掛けています。
―佐藤さんはいかがでしょうか。
佐藤さん:福田組は多くのグループ会社があります。フクダグループ全体を通したグループスプリットが「100年先も誠実」です。誠実の精神を胸に、日々現場運営をしています。
―山口さんにお聞きします。建設会社としての福田組の強みを教えてください。
山口さん:さまざまな種類の現場を経験できることです。他社では、土木の中でも道路やダムなど一つに特化した会社もあります。それに対して福田組は「ゼネコン」という総合建設会社で、道路・河川・トンネルなど多くの土木工事を担当できます。幅広い知識とスキルが身に付くことが強みです。
また、全国各地に現場があるため転勤があります。初めての土地で多くの人と出会えることも魅力の一つです。作業員と話して、自分の知らない施工やベテラン作業員が経験した昔の工事の話を聞く時間が好きでした。仕事を通してさまざまな人と関わることができます。
土日祝日はほぼ休みで有休も取りやすく、残業がなくて働きやすいです。
―佐藤さんは、どう考えますか。
佐藤さん:福田組では現場環境の改善やワークライフバランスの向上、男性も女性も生き生きと活躍できる職場づくりを進めています。社員を大事にして、働きやすい環境が整っていることも福田組の魅力の一つです。
―山口さんが感じる土木業の魅力は何ですか。
山口さん:一つとして同じ仕事が無いことです。同じ工事をするとしても、場所の状況によって作業も異なります。同じことを繰り返す仕事ではないので、日々新鮮な気持ちで仕事ができて楽しいです。
ここまで山口さん、佐藤さんからお話を聞き、福田組は社員が働きやすい環境の整備を重視していると強く感じました。また、全国各地で大規模な工事を多く施工しているため、若手の頃から実際の現場で知識とスキルを磨ける会社です。
土木の現場で施工管理者として働く山口さんのお人柄や笑顔が特に印象的な取材でした。
株式会社福田組
事業内容 総合建設業(建設工事の請負、企画設計監理)
創業 明治35年
代表者 代表取締役社長 荒明 正紀
本社所在地 新潟市中央区一番堀通町3⁻10
電話:025‐266‐9111
従業員数 861人
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