はたらく
WORK
WORK
2025.10.14
第3弾(9月5日)の2社目の訪問先は、県内45店舗を展開するスーパーマーケット「ウオロク」(本社:新潟市中央区)です。江戸時代に鮮魚商から始まり、スーパーマーケットを開業させて60年超。地場産品を積極的に扱うなど地域密着型を掲げています。
この日は、今年7月に建て替えたばかりの新発田市のウオロク緑店を見学しました。スタートは店舗脇に資源回収ボックスがずらりと並ぶリサイクルステーションから。店舗全体をゆっくりと見て回り、地域との共存や自社の強みをいかに売り場に反映させているかを学びました。
玄関から入ってすぐの地場野菜のコーナーでは「地元の農家の方が愛情を込めたものを出したいし、お客様に採れたてのおいしいものを食べてほしい。正直、(スーパーとしての)利益は出にくいが、売り場は大きくしている」と担当者。このほか地元菓子店の商品を並べたコーナーも設けられており、「地域と一緒に発展していきたい」と力強く語りました。
地場野菜の売り場で出店地域との発展を語る担当者
また、ルーツが鮮魚商であるウオロクにとって、鮮魚は看板商品。2023年開業の上越店からは「原点回帰」として、こだわりの鮮魚売り場を強化しているそうです。緑店でも鮮魚商を意味するという「五十集屋(いさばや)」の垂れ幕を下げて、全国からの新鮮な魚介を並べていました。
「五十集屋」と掲げた魚売り場
鮮魚だけでない味へのこだわりも紹介されました。全店舗の惣菜や生鮮加工を一手に担う「生鮮デリカセンター」(新潟市)があることから、より手間をかけたい惣菜は店内でこだわって調理して付加価値の向上を図っているそうです。2年間かけて開発したという「極みのしっとり食パン」は、製法や小麦のブレンドなど試作を繰り返した苦労を担当者がうれしそうに語っていました。
ウオロクの売上高は947億円(2024年3月期)で県内企業8位。全45店舗すべてが県内にあり、営業所や事業所が県内のみの企業だと1位の売り上げだそうです。担当者は「新潟に絞って長くやってきました」と語ります。移動販売車「とくし丸」で自治体と見守り協定を結んだり、アルビレックス新潟のオフィシャルクラブパートナーとなったり、地域との関わりを大切にしてきたことを強調しました。
社員と語り合った座談会
社員との座談会では、若手や中堅が就職の決め手や地元で描く将来像など幅広い話題を語りました。「もともと食べることが大好きで、人事部の温かい雰囲気で就職を決めた」「地元にいると、人生設計が立てやすい」―。社員はときに笑顔で、ときに真剣な表情で学生に話し掛けていました。
仕事のやりがいも大変さも熱心に語る社員
入社して1年目は店舗勤務から始まるそうです。人事部の社員は「新入社員は品出しをしながら商品を覚え、徐々に業務を任せてもらえるようになる」と説明。先輩社員からのフォローや役員を前にした発表会などを通した「自律型の人材」を育てる教育環境も紹介され、「1年目の社員のモチベーションが変わってくる様子を見ていると、やりがいを感じる」と話していました。
ご協力いただいた社員の皆様
■株式会社ウオロク
〒950-0913 新潟市中央区鐙2丁目14番13
TEL:025(246)2033
2025.09.25 WORK