はたらく

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2025.11.01

栄養ドリンクのような存在として新潟を元気に! 「株式会社新宣」

2025チームいくらちゃん
みなさんこんにちは!にいがた鮭プロジェクト「さけぽっぽ」です!
今回は、「はたらく」というテーマのもと、イベントの企画・運営を行う「株式会社新宣」にお話を伺ってまいりました!
「株式会社新宣」の持つイベントや新潟への思いから、お話をしてくださった取締役社長の丸山慶之さん個人が持つ信念まで、沢山のお話をお聞きしたのでぜひ最後までご覧ください!

  • 1. 企業概要と強みについて
  • 2. 社員の健康向上や環境保全の取り組みについて
  • 3. ベトナムと台湾の事業について
  • 4. まとめ
  • 5. 番外編:就活生が問うー丸山さんのマインドセットが知りたくてー

今回取材に対応してくださったのは、取締役社長の丸山さん。とても気さくな方で、緊張していた取材班を明るく出迎えてくださいました。

 

 

 

1.企業概要と強み

 

― 企業概要と貴社の強みについて教えてください。

弊社では、主に新潟県内のイベント事業を行っています。近年は、ベトナムや台湾にも拠点を構え、国外での活動にも積極的に取り組んでいます。弊社の強みの一つは、「ワンストップサービス」です。

 

―「ワンストップサービス」について具体的に教えてください。

イメージして欲しいのは、学園祭の準備です。学園祭の実行委員になったとしたら、会場や予算、組織などを「構想段階」で決めると思います。これを弊社からお客さんに提案します。

構想が固まったら次は「企画」の段階で、イベントの詳細を決めていきます。会場の大きさに当てはめながらステージやディスプレイの配置を決め、業務を完結するためのスケジュール管理もします。ステージでやる催し物の提案をしたり、来場者へのサービスも考案したりします。

 

図面を作成する様子

 

企画が終わったら、いよいよ実施の準備をします。実施計画書やステージ進行の台本。実施予算書の作成に加え、会場の装飾や広報もしなくてはいけません。

そして、イベント当日にスタッフを動かすためのマニュアル(ルールブック)を作成し、映像や音響の確認、お弁当などのケータリングやユニフォームの準備もします。あとは、イベントの開催にあたって官公庁に申請もします。例えば、消防法に関する申請や、保健所にも届けを出す必要があります。イベント中の事故やイベントの中止、食中毒などのリスクに備えて、イベント保険も加入します。

これらの準備が終わったら、会場設営やリハーサル、スタッフへのレクチャーをします。

そしてイベント当日は、運営本部の管理、ステージの進行、受付、警備などをします。

 

新潟市二十歳の集い(成人式)で警備や誘導をするスタッフの方々

 

実際のイベントの様子

 

開催終了後は、記録の写真撮影や、報告書の作成のほかに、イベントで生じた課題や来場者の傾向などを分析します。

このような一連の作業を他業者に分散せず、我々の会社で一元管理できるのが、「ワンストップサービス」です。

 

― これだけ幅の広い仕事をするためには、どのような能力が求められるのでしょうか。

情報や物事を整理し、遂行する粘り強さですね。それと、正しい現状認識をする「目配り」、相手の状況や困っていそうなことを頭の隅に置きサポートする「気配り」、忙しい時も周囲に声をかけ、コミュニケーションをとる「心配り」ですかね。あとは心と体の健康かなと思います。

 

― 他部署の方と関わる中で、新しい視点や気づきを得られることはありますか?

弊社は、簡単に言うと「企画・営業部門」と「製作部門」に分かれているのですが、企画部が企画したものを製作部にお願いすると、「このデザインはなかなか難しいぞ」とか、「こういう風にした方がいいのではないか」のようなやり取りを常にするようになります。ここで、先ほど言った「目配り」、「気配り」、「心配り」などのコミュニケーションが必要になってきます。「作れ!」っていうのと、「作ってほしいのですが…」というのでは、やっぱり違いますからね。

 

取材後には実際の製作現場も案内していただきました

 

― 私自身、過去にイベントの準備をした際に、メンバーとの日程調整がうまくできなかったり、役割分担があいまいになったりして、準備が行き詰まることが多々ありました。計画が想定通りに行かない場合は、どのように立て直しているのでしょうか。

情報共有や意思決定をする会議を定期的に設けるほか、追加や変更事項にすぐに対応するようにしています。「お客さんとつくりあげていく」というイメージで、お客様には解決策や選択肢を提案して、一緒にイベントをつくりあげていきます。

 

 

2.社員の健康向上や環境保全の取り組みについて

 

― 経営面や職場づくりで力を入れていることはありますか?

弊社では、ISO14001(環境マネジメントシステムに関する国際規格)やプライバシーマーク(個人情報の適切な管理)などの認定を受けています。具体的な取り組みとしては、朝のラジオ体操やウォーキングを兼ねた会社周辺のごみ清掃、年一回の健康診断のほかに、健康に配慮した料理を社員に振舞う「健康食堂」を定期的に開催し、食事のカロリーや健康に関する情報を提供しています。このような取り組みを通して、弊社は「にいがた健康経営推進企業マスター」の認定を受けています。

 

― 貴社の社員さんは、大学や専門学校で建築やデザインを学ばれていた方が多いのですか?

そうですね。僕はデザイン専門学校の出身ですし、長岡造形大学や新潟大学出身の方もいるので様々です。元々ものづくりが好きな方もいますし…。あとは、イベントってやっぱり忙しいので、バタバタするのが好きな方も集まっています(笑)。「生きている実感を得たい」みたいな。

弊社では、イベント業務管理士や二級建築士などの国家資格、大型免許などの資格取得に対しての資格手当を出しているので、入社後に資格取得にチャレンジする方のバックアップも積極的に行っています。

 

― 今までで一番大変だったイベントは何ですか?

大変というか、面白かったのは「酒の陣」かなぁ…。現場でお酒を飲まれる方が多いので、会場が巨大な居酒屋みたいな感じなんです。皆さん幸せそうな顔していますね(笑)。

 

 

3.ベトナムと台湾の事業について

 

― ベトナムと台湾での事業を具体的に教えてください。

毎年、ベトナムのハノイで日本をPRする「ハノイ日本祭り」を行っています。あとは、新潟県の商品をベトナムに売り出すベトナムバイヤー向けの県産品の展示会もやりました。 ベトナムは人口ボーナスの時期なので、労働力が豊富なんです。言語や文化の壁、国民性の違いがあるので大変ですが、そういったイベントを開催する中で、色々と勉強しています。

 

 

4.まとめ

 

― イベント会社から見た新潟県はどのような印象ですか。

もう少し自信をもった方がいいですね。新潟は競争意識が少ないところが素地としてあると思うので、ハングリー精神を持つことも必要だと思います。その営業ツールとして、イベントをたくさんやってほしいです。…新潟でオリンピックが出来れば最高ですね。

 

― 新潟県をよりよい場所にするためにどういうことをやっていきたいですか。

まず、弊社にできることは「新潟を元気にすること」です。皆さんがイベントをやる目的は「元気になりたいから」だと思うんですよね。人間でいう栄養ドリンクのような。弊社はこれからも、新潟が元気を出せるようなイベントの企画、運営をしていきたいです。

 

― 現状と課題、今後の展望があれば教えてください。

まず現状と課題として、少子化や労働力不足、物価高騰が挙げられます。イベント業界でも、新型コロナウイルス禍が明けた頃からイベントの形態が変わり、近年はイベントにお金を使わない傾向にあります。

今後の展望は、このような課題を一つ一つクリアすることで、会社が成長していくことです。なおかつ、我々は皆さんに元気を提供する会社なので、「元気が出るようなもの」を地域に対して表現していきたいです。

 

 

新潟県立大学3年 前田 唯衣花(撮影:長岡造形大学1年 柴田 祐佳)

丸山慶之さんのたすいち

『新潟に「のびのび・いきいき・ぴちぴち(NIP)」があふれますように。』

番外編 : 就活生が問うー丸山さんのマインドセットが知りたくてー

 

― 丸山さんとお話しする中で、すごくポジティブ思考だと感じて…

僕も元々はネガティブでした。物事には「選択肢」が何百通りもあるんですが、ネガティブになるとその一通りしか見えなくなって、思い込みが強くなってしまうんですよね。

でも、ほとんどそんな風にはならないんですよ。思い込みが強いとストレスも抱えやすくなります。そして、それに執着してしまうと気持ちが病むんですよね。でも、どうせ同じ時間を使うならポジティブに考えた方が幸せだし、そっちに時間を使いたいと思います。

 

― ポジティブに考えていたけど結果的にうまくいかなかったとき、どう気持ちを立て直していますか?

僕は、物事は常に勉強だと思っています。失敗したら、また一つ学びが増えたな、と思うようにしています。若い頃はそう思えなかったですが、50歳になるとどうってことないですよ。失敗の次に得るものがものすごく多いので、失敗も一つの学びだと思っています。

人のことを考えすぎると、失敗したときに「誰かに迷惑がかかる」と考えてしまう。でも、それは相手の問題なので、その考えに縛られすぎずに…。

要は、ハンドルは自分で握る、ということです。自分でハンドルを握って、「事故を起こしてもしょうがない。自分が行きたいところに行くんだ」という主体性を持って生きた方がいいのではないでしょうか。

 

 

株式会社 新宣

住所:新潟県新潟市中央区神道寺2丁目3―4

TEL:025-243-6827

HP:https://shinsen.biz/

 

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