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2022.07.12

魚沼市・地元企業や市役所の新人合同研修会を訪問

鮭プロジェクト事務局
魚沼市では10年ほど前から、地元企業や市役所の新人が集まり、ビジネスマナーやコミュニケーションのスキルなどを学ぶ合同研修会を開いています。近くで仕事をしていても、普段はなかなか知り合う機会のない同世代の若者たちが顔を合わせ、普段思っていることやそれぞれの仕事について話をするなど、交流の場にもなっています。6月下旬、企業や自治体の枠を超えて、市内の若者たちが集まった研修会を取材してきました。

  • 1.企業・自治体の枠超え同世代のつながりづくりにも
  • 2.相手に好印象を与え、仕事をより円滑に
  • 3.同世代との交流が励みに

企業・自治体の枠超え同世代のつながりづくりにも

 

 

新人合同研修会には、魚沼市内11の企業や市役所から、新人や若手社員ら21人が参加。新人が少ない事業所では単独での研修や、時間や場所、講師などの確保が難しかったりすることから、魚沼市が企画し毎年、実施しています。

魚沼市の担当者によると、同年代の新人社員や職員が集まり、仲間づくりの場にもなっているそうです。過去約10年間の受講生の中には、研修後も連絡を取り合い、プライベートでも付き合いが続いている人もいるそうです。 若者と地域をつなぐきっかけ作りにもなっているようです。

 

 

相手に好印象を与え、仕事をより円滑に

 

 

今年の研修は5、6、11月の3回を予定。取材で訪れた2回目は、5月の初回で習った基本的なビジネスマナーを振り返りつつ、伝える力を磨くためのポイント、クレームへの対応方法、ビジネスメールの基本などについて学びました。

 

講師の小田芽久美さん(パジュ・プレーン株式会社)は、応接室の上座の場所や、応接室に案内されて出されたお茶を飲むタイミング、上司と一緒に取引先を訪れた時の名刺を交換する順番など、さまざまな場面で求められるビジネスマナーについて、選択クイズ形式で出題。受講者から回答を引き出しながら、「応接室の上座は出入り口から見て一番遠い席と考えるのが妥当です」「上司から先に名刺交換してもらえるよう、一歩下がっているといいですよ」などとアドバイスしていました。

 

さらに伝える力を磨いてもらおうと、小田さんは相手に好印象を与える笑顔や話し方についても解説。まずは相手の顔をしっかりと見ながら話すことや、はきはきと話すこと、クレームや急がしい時ほど、余裕を持った対応を心掛け、意識的にゆっくり話すことなど円滑にコミュニケーションを図るポイントを伝えました。

 

小田さんは「仕事の目標や目的、手段を明確にし、お客様が何を求めているかを理解した上で、疑問に思ったことをしっかりと伝えることができれば、コミュニケーションがより円滑になりますよ」などとアドバイス。受講者は熱心にメモを取りながら、ビジネスマナーは単なる作法ではなく、仕事を円滑に動かしていく力になることを学びました。

 

 

同世代との交流が励みに

 

 

最後に、研修会に参加した2人の若手社会人から感想を聞きました。

 

伊米ヶ崎建設の島根優羽さん(23歳) 千葉出身で今の会社で働きたくて大学卒業後に入社しました。施工管理の仕事を任されており、現場でのコミュニケーションは必要不可欠です。騒音の中で会話することもあるので発音練習がとてもためになりました。また、これから取引業者とメールでやりとりする仕事も始まるので、基本的なマナーを学べて良かったです。一緒に参加した他の業種で働く人の考え方や話も聞けてとても良かったです。

 

サトウ産業(食品製造業)の田村駿介さん(23歳) 南魚沼出身で会社では生産現場をよりよくする提案などをする職場に配属されています。こういう機会を作ってもらえて、大変勉強になっています。実際に研修を通じて学んだ名刺の渡し方や電話での話し方などの基本は、仕事ですごく役に立っています。加えて、年が近い異業種の人たちと話ができるのも、いい刺激になっています。

 

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