はたらく

WORK

2022.07.04

UCcreative①|アメリカ大陸で「映像クリエイター」の魅力と出会った若手フリーランス!

ふぁーすとぺんぎんズ
近年働き方が多様化し、職業選択の幅が広がっています。そんな中、就活サイトには掲載されていない「フリーランス」とはどのような仕事なのか?会社に属さないということはどういうことなのか?今回は、本プロジェクト初の試みとなる個人事業主の「はたらく」に焦点を当てました。
お話を伺ったのは、映像クリエイターとして働くUCcreative(ユーシークリエイティブ)の田村哲さん。アメリカ大陸をヒッチハイクで横断しながら、その様子を撮影した経験がきっかけとなり、独学で映像を学び、現在フリーランスとして活躍されています。学生目線でのさまざまな疑問や働くということについて、たくさんお話を伺ってきました。第一回では、田村さんの普段の仕事について紹介します。

―仕事の内容と1日のスケジュールを教えてください

 

田村さん:一概には言えないですけど、基本的に撮影、編集、打ち合わせの3つの業務になります。動画の編集をしていることが一番多いですね。普段、朝6時くらいに起きて、7時には事務所に着いて編集します。朝に編集したいんですよね。午前中の方が頭冴えるって言うじゃないですか(笑)。午後にも編集するときもありますが、基本的に打ち合わせや、動画の企画や構成、今後のビジネス展開などを考えたりしています。撮影があると朝5時からの現場に入るとか不規則なときもありますが、だいたい6時位に家を出て18時ころ家に帰るのがルーティンです。

 

その他にも、お金の管理、例えば売上や支出などの管理もすべて自分でやらなければなりません。フリーランスは全て自分で決められるので、ペース配分というか、自分でスケジュールを作って、そこに自分を当てはめるみたいな思考法が必要で大切かなと思います。

 

田村さんが毎日書いているタスクノート。一週間ごと、一日単位で分けられ仕事の管理をしている。自分の働き方のスタイルを見つける過程で非常に重要なものとなっています。

 

 

―お仕事はどうやって受注されていますか?

 

田村さん:広告代理店さんや映像制作会社さんからお仕事をいただいたりしています。それと、フリーランスの人で直接クライアントに提案する方は少ないのですが、僕の場合はテレアポとかもして営業したりしています。例えば行政から企業に動画制作の補助金とかが出たりするときがあるんですよ。こういう補助金使って動画作りませんかっていう営業もしたりしました。直接クライアントさんとやり取りができると、お互いの意図が伝わりやすく、すごくメリットがあります。例えば企業の紹介動画を作るのに大切なのって、その企業のことをクリエイターが知ることなんですよね。企業概要をみて分かればいいんですけど、でも社長と話をしてみて、従業員さんと関わってみて、「こういう会社なんだな」っていう、会社の本質を感じながら撮影すると良いものができます。映像クリエイターやディレクターにとって、企業との距離を縮めることは大切だと思います。

 

 

―どうやって独学で勉強されたんですか?

 

田村さん:そもそも動画を作り始めたきっかけが25歳の時にアメリカ大陸横断を3人でチャレンジしたことなんです。お金を持たずに路上でダンスパフォーマンスをして稼いで、そのお金でご飯を食べて、ヒッチハイクしながらロサンゼルスからニューヨークまで行くのを、動画にしようっていうプロジェクトだったんです。僕を含めて3人のダンサーで、この企画を思いついた時に最強になれると思ったんです。

 

25歳って社会人としてちゃんと仕事しないといけない年齢だと思うのですが、仕事を辞めて、この旅で動画を作ってYouTuberとして成功してこのままやっていくんだ!って流れがあったんです。でも、動画の再生回数が全然伸びなくって…、63話もあるんですけど(笑)。「あれーやってることすごいよな?俺たち」って思ったんですけど、無料の編集ソフトでつくったのですが、これは動画の制作技術が低いからこうなったんだって考えて、僕はパソコンが必要だと思い15万くらいのいいやつを買ったんです。

 

 

―どれくらいの期間で映像クリエイターとしての手ごたえを感じましたか?

 

田村さん:動画編集の仕事は最初のころは別の企業で営業をしながら、インターネットで動画制作の仕事を受注できるシステムを利用して、そこで一本1000円とか2000円とかで動画編集をしていました。結構練習になりましたね。それで、仕事をやりながら色んな技術を学んだり、他の人のYouTubeや動画を参考にしたりして、今のようになった感じですね。それから、動画の制作会社の下請けで仕事を貰ったり、先輩のフリーランスのアシスタントに付いて撮影、MVの撮り方とかも勉強させてもらったりとか、どちらかというと走りながら勉強していましたね。

 

 

田村さん:動画編集に関して言えば、半年くらいやると、「それなりのものができる」って感じになりましたけど、撮影に関して言うと1年くらいは時間かかったなと思います。でもいまだに自分の作品には満足したことはないです。作品が完成した時ってすごく満足するんです。「これ超いいのできた」って思うんですけど、また次の案件に出会った後に見返すと、「いやここもうちょっとこうできたかな」っていうのが絶対クリエイターにはあるんです。結局、自分の作品に満足できたことはないんですよ。去年くらいからはそれなりのものができるようになったとは感じますが、でも満足したら終わりだとも思っています。なんか難しいですよね。本当に難しい、正解がないんですよね。

 

もちろん基礎はあるんですけど。基礎を学んだ上で自分のスタイルをどこに置くかっていうのが、フリーランスとしてやっていくときに極めた方がいいことですね。

 

 

―今までの作品の中で一番印象に残っているものはなんですか?

 

田村さん:それはもちろん、アメリカで撮った最初の動画です。これがなければ今の自分はないし、その時の気持ちがあるから今、独立して仕事ができているんですよね。

 

最近では、北陸工業株式会社さんのリクルート動画です。会社に野球部があって、動画に出演してもらいました。社長が「プレイボール!」って言って動画が始まる。打ち合わせで社長に提案してみたら賛同してくれて、それで三条のパール金属スタジアムを貸し切って撮影しました(笑)

 


https://www.youtube.com/watch?v=7nm3g8_AgHw&t=90s(動画リンク)

 

―今後、撮影してみたいものはありますか?

 

田村さん:密着するドキュメンタリー系が撮りたいです。インタビューをすることがすごく好きで、人がどういういきさつで現在に至るのかとか知るのが好きなんです。人に深く入り込むようなものがしたいです。あと、違う文化に突っ込んでいくのも好きですね。潜入系とか、MVとかでも中にストーリーがあって面白いものとか、創りたいですね!

 


https://www.youtube.com/watch?v=10deYilZEMs(インタビュー動画;リンク)

 


 

映像クリエイターとしてのきかっけは「アメリカ横断旅動画!」その感性に驚かされながらフリーランスの仕事の魅力について伺いました。

次回は、田村さんの更なる魅力!なんとダンサーとしてもご活躍されているとのこと!田村さんのプライベートに迫ります。乞うご期待ください。

■UCcreative 田村 哲(TETSU TAMURA)(ドンファン)

住所:〒950-0073  新潟市中央区日の出3丁目8-20

TEL:090-2916-1162

mail :dongfan243@gmail.com

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