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2022.12.05

アルビレックス新潟①|いざJ1へ!アルビの裏側!フロントを探る

HANAVIちゃん
いざJ1へ!2017年シーズン以来、6シーズンぶりのJ1昇格&みごとJ2優勝を成し遂げたアルビレックス新潟。今から来シーズンが楽しみですね♪最前線で戦うチームの選手はもちろん、ともに戦っているフロントのみなさんのチカラがあってこその快挙だったと思います。今回の鮭プロはたらくシリーズではチームを支えるフロントのお仕事について株式会社アルビレックス新潟代表取締役社長の中野幸夫さんからお話を伺いました。

-J1昇格&J2リーグ優勝!本当におめでとうございます!いま感じていることを教えてください

 

中野さん:安堵しています。私は2020年に現在の立場(代表取締役社長)に就いたのですが、J2降格した2017年シーズンも同じ社長の立場でした。当時、1年でJ1に戻るという目標だったのですが、さらに成績が悪くなってしまい、退任したという過去があります。J1昇格まで5年かかってしまいましたが、今はすごく安堵しています。しかし、来シーズン、トップカテゴリーで戦っていく体制やチーム作りもあるので喜んでばかりはいられません。嬉しい気持ちもありますが、常に次に向けた準備をしています。

 

 

―J1昇格ももちろんですが、常にチームとともに戦うフロントの皆さんの仕事を教えてください

 

中野さん:フロントの仕事は多岐にわたります。社員は約70名(選手除く)で、施設の管理、総務などの業務を行う管理本部、マーケティングや事業、広報、デザインなどを行う事業本部、クラブを応援して下さる後援会の皆さんやクラブパートナーさんとの関係づくりを担う営業本部、試合の運営やスクール、育成などを担当するフットボール本部などがございます。その他、チームを強化する強化部などもあります。会社のミッションは3つ。一つはホームスタジアムのデンカビッグスワンスタジアムを楽しい空間にすること。二つ目はチームの練習会場があるアルビレッジ(新潟聖籠スポーツセンター:聖籠町)を楽しくすること。そして三つ目はホームタウンである新潟を楽しい地域にすること-。この3つの楽しさを作ることをアルビレックス新潟の使命として活動しています。

 

〈㈱アルビレックス新潟/組織図〉

 

 

―会社のトップである中野社長のお仕事はどのようなことになりますか?

 

中野さん:組織・事業の全体の責任を持つことです。全体のマネジメントのほか、事業計画の作成、一年間の方針、スローガンも決めます。チームの練習にも週に一度は見に行くようにしています。

 

今シーズンのスローガンは「攻撃!!」としました。J1昇格に向けてこれまで積み上げてきたスタイルに磨きをかけ、「より攻撃的にいこう」ということを掲げました。これはピッチの中はもちろんのこと、ピッチの外でも挑戦し続けるというアルビレックス新潟全体の意思としました。オフィシャルポスターにもメッセージとして掲げました。また後半戦のポスターでは最終節10・23を集大成として、J1昇格、J2優勝は全て「新潟のために」という意味で新潟の皆さんとともにチームも一丸となって戦い続けようという意味を込めました。

 

〈2022シーズン スローガン“攻撃!!”〉前半戦/後半戦のポスター

 

 

―チームの強化にはスカウトの仕事もあると思うのですが、どのような仕事になりますか?

 

中野さん:スカウトには大学や高校などの試合に行き若手選手を探す担当、他のチームの選手など中堅選手をスカウトする担当、それから海外選手を発掘する担当などに分かれています。

 

 

―スカウトの駆け引きや、手放したくない選手などの判断基準はどこにおいていますか

 

中野さん:選手は常に最前線で戦っていますので、選手の意思が重要であることはもちろんですが、所属チームのフロントの意思も関わってきます。その両者の条件が一致したときに契約が成立します。チームを創り上げていく際にその選手が戦術に合うかどうか、ポジションやメンタル、しっかり練習をこなせるかなどを見極めますが、一番大切なのは規則を守れるかどうかなどの判断も大きいです。

 

 

―新潟の人に長く愛される理由、応援してもらえる理由は?

 

中野さん:愛されているかどうかは自分では決められません。愛されているかどうかは人様が決めるもので、アルビレックス新潟に関心を持ってもらえていて、愛されているとしたら嬉しいです。

 

しかし、これで満足ということはなくて、今よりももっと関心をもってもらい、愛されるクラブにしていきたい。新潟の人に愛されるためには、人一倍、誰以上に新潟を愛するという事だとも思っています。

 

 

-アルビレックス新潟サポーターへメッセージとJ1での目標をお願いします

 

中野さん:いつもありがとうございます。「感謝」のひとことにつきます。10月8日仙台戦ではJ2リーグ最多の約33,000人のサポーターの皆さんにも試合会場にお越しいただきました。その中に身を置く楽しさ、その空間を新潟の皆さんと共に一緒につくっていけることに感謝です。勝ったらみんなで万歳!負けたら本当に申し訳ないと思っています。先ほどの後半戦スローガン「10・23 新潟のために」はその覚悟を共有するために掲げました。

 

J1では少しでも上位に位置すること、定着すること。そして、大勢の新潟サポーターの方が楽しんでもらえるように、クラブ一丸となっていい試合ができるように心がけていきたいです。

 

 

 

 

アルビレックス新潟の設立から携わっている中野社長の、クラブ、そして新潟への熱い思いをお伺いしました。最後に、鮭プロスローガンである「にいが・た・す・いっち」のメッセージをいただきました。

株式会社アルビレックス新潟 中野社長の「たすいち」

「感 謝」
多くの人との出会い、その中で育ってきた自分の人生。とにかく「感謝」。
新潟に生まれ、新潟に住んでいる自分の有様。
愛してくださる人がいるから自分たちがいるという「感謝」の気持ちで活動しています。

J1昇格、J2優勝を遂げ、大変お忙しいところ私たちの取材を受けていただきました中野社長に感謝申し上げます。来シーズンのアルビレックス新潟の活躍が楽しみです。

 

次回「アルビレックス新潟」はたらくシリーズの第2段は選手からフロントへ!みなさんご存じの野澤洋輔さんのインタビューとなります。お楽しみに~♪

 

 

 

■株式会社アルビレックス新潟

新潟市中央区清五郎67-12デンカビッグスワンスタジアム

TEL:025-257-0150

WEB:https://www.albirex.co.jp/

 

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