まじわる
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-新型ウイルス禍はどのように乗り越えましたか?
いや正直きつかったですね(笑)。ホントに(お客様が)ゼロになりました。価格というのも(簡単に)上げられませんし、どっちかというと下げないといけないですしね。
日本人のお客様は、平日に仕事をされている人がほとんどなので、いくら雪がたくさんあってもお客様は来ないのです。そんなシーズンが2年ちょっとは続きました。
今年に入ってからは客足も戻りましたが、大きな要因としてはインバウンドですかね。例えば新型ウイルス禍だった2022年は、外国人のお客様はほとんど来てくれませんでした。それが今年になってからはインバウンドの影響も大きくあり、週末以外でも毎日客足は安定しています。曜日に関わらずお客様が来てくれるのは観光業においては大事ですね。
■夏の取り組みについて
一方でグリーンシーズンと呼ばれる夏の時期は、外国人は全くと言っていいほど来ません。ほとんどのお客様が日本人ですね。夏の時期にどのようにして海外からお客様を呼び込むかという案が、まだ明確になっていないのが1つの課題です。
ではどう考えているか。それは地域とのつながりの強化です。
ロッテアライリゾートは自慢じゃないけれど、冬は自分たちだけでもやっていけます。でも一年間を通してとなると、厳しいのが事実です。
そこで地域の皆さんへ、「一緒にロッテアライリゾートを盛り上げていきませんか?」という提案をします。ギブアンドテイクの関係で、「観光」というキーワードを盛り上げていくことを目指しています。
例えば、夏のアクティビティである川での釣り、ゴルフなどは私たちの施設独自のものではありません。地域の方の協力があってのものです。このように地元とも手を取りながら、地域の魅力も一緒に伝えていきたいです。
■さらに魅力を伝えるために!
インバウンドのお客様をさらに引き付けていくためには「妙高」や「上越」という地域だけにこだわるのではなく、広い地域の中に何があるのかを考えていくことが大切だと考えています。
私はアメリカに住んでいたことがあったのですが、海外に行くと距離感覚っておかしくなります(笑)。そもそもの国の面積が大きいですからね。この経験をもとにして、海外の人は日本でも長距離での観光を楽しんでくれるのではないかと思いました。
ここ(ロッテアライリゾート)からの周辺には何があるのか見てみると、富山県や長野県にも行けてしまいます。例えば長野県には有名な地獄谷温泉があって、距離としては60kmくらい。ここが目的の人たちにロッテアライリゾートへも来てもらうためにはどうしたら良いのかという視点をもって考えています。外国人の旅行圏に注目をして、一部でも上越やロッテアライに来てほしいです。
■魅力を発信していくということ
スキー離れとも言われていますが、せっかく新潟県に住んでいたり、来てくれたりするのなら、スキーやスノーボードを楽しんでほしいですね。
ロッテアライリゾートは冬だけじゃなく、1年を通してどのように楽しんでいただくかを考えています。しかし、観光業や魅力ってただあるものを伝えるだけじゃダメで。どうやって作っていくか、どうやって魅せていくかが大事だと思います。良いものは黙っていても広まる訳じゃないので、どうやって発信していくかというのが求められると思います。
-学生の皆さんへアドバイスをお願いします!
学生の皆さんには「今しかできないことを全部やり切って」ほしいです。
社会人になると仕事に拘束されるし、だいたい週に5日は働いているので、1週間出かけることもできないことが多いです。学生の今だからできることはたくさんあるし、やりたいことをやり切らないでいると社会人になってから後悔してしまうと思います。
私はアメリカの大学に通っていましたが、卒業前にはさまざまな国をめぐりました。金銭面は大変でしたが、このときにめいっぱい旅行できたから、今なかなか行くことが難しくても納得できます。
勉強も大事ですが、やりたいことをやり切ってください!
いかがでしたか?魅力を発信することの難しさを考えさせられました。
次号は、私たち学生が実際に見てきたものをレポートします。
お楽しみに!
■ロッテアライリゾート
住所:〒944-0062 新潟県妙高市両善寺1966
電話番号:0255-75-1100
2024.09.11 JOIN