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2025.03.04

高校生が企業の課題を解決! 鮭プロ×キャリア教育 @ 巻高校

鮭プロジェクト事務局
にいがた鮭プロジェクトと新潟県が連携した高校生向けキャリア教育プログラム「鮭プロ×キャリア教育」が1月22日、新潟市西蒲区の巻高校で開かれました。県内企業7社から提示された「課題」について、各企業の社員を前に生徒たちが練り上げた解決案をプレゼンテーションしました。

今回のプログラムに参加した県内企業は以下の通り。
北越コーポレーション株式会社、ソリマチ株式会社、岡三にいがた証券株式会社、キヤノンイメージングシステムズ株式会社、CEC新潟情報サービス株式会社、株式会社タケショー、株式会社本間組

  • 1、 巻高校で「鮭プロ×キャリア教育」
  • 2、 生徒がプレゼンテーション
  • 3、 企業も出来栄えに感心

1、巻高校で「鮭プロ×キャリア教育」

 

講師として生徒の発表を熱心に聞く各企業の社員ら

 

巻高校の1年生約280人は「総合探求」の一環として、社会で直面しそうな正解が一つではない課題に向き合う学習を行っています。

 

昨年11月に各企業の社員から人生の先輩として高校・大学時代の経験を聞き、課題を提示してもらう講演会を開催。6人程度のグループで解決案を考え、意見交換をしたり、教員に相談をしたりしながら、発表用のスライドにまとめてきました。

 

 

2、生徒がプレゼンテーション

 

社員を前にスライドを使って発表する生徒たち

 

この日、社員の前で解決策を発表したのは7グループです。各企業の課題につき1グループまで絞り込むことで、生徒同士で切磋琢磨しながらプレゼンテーションを磨き上げてきました。

 

企業からの課題と生徒の発表の要点は以下の通りです。

 

■職場のジェンダー平等に向けて取り組めることは

→他社の事例も参考にして検討。社員実習で見えてくる課題の明確化や男女共有の休憩スペースなどの新設

 

■企業の認知度を高めるために、どのようにSNSを活性化させるか

→公式LINEの活用や、イメージキャラクターを作って印象を残す。基礎的な用語の解説動画を作る

 

■ネット社会における対面営業の強み・力を入れて取り組むべきことは

→日常の悩みを聞くなど信頼関係を日ごろから築いていく

 

■3次元コンピュータグラフィックスやバーチャルリアリティの技術を活用し、身の回りの課題を解決するためのアイデア

→天気図で風や雨の映像や音を流し、風雨の強さを分かりやすく表現する。県外の物件探しへの利用

 

■学校や地域など身の回りでICTが活用できるところは。また、その変化とメリット・デメリット

→海外生徒との交流。実践的にコミュニケーションを学べるといったメリットがある一方、インターネット環境の整備や準備の手間などが必要

 

■UIターンの入社を増やすには

→オンラインで気軽に職業体験。インターネットで企業情報を検索した際に見つけやすいことも必要

 

■最も大切な社会インフラは何だと考えるか。知らないことを適切に調べて、自分の言葉で説明を

→水道。水は生活に欠かせないだけでなく、文明が川の近くで発展してきた歴史を踏まえても重要性が考えられる

 

プレゼンテーションの内容は、生徒たちが他社の事例を調べたり、歴史をひもといたりと、課題にしっかりと向き合ったことをうかがわせる力作ばかり。スライドを使いながら、堂々と発表していました。

 

発表の内容にしっかりと耳を傾ける生徒たち

 

発表を聞く側にまわった生徒も真剣そのもの。メモを取ったり、スライドに見入ったりして、じっくりと耳を傾けていました。

 

 

3、企業も出来栄えに感心

 

生徒へエールを送った社員ら

 

参加した社員からは「分かりやすく、聞きやすい」といった、発表のうまさやスライドの出来の良さへの評価が次々と上がりました。専門家ではない視点からの提言の重要性や、企業がすでに実施している事業と重なる提案には「需要があると確認できた」とする声もありました。

 

また、「企業がなぜこの課題を提示したのかを考え、発表に加えるとさらに良くなる」「知らないことを貪欲に調べてほしい」とエールも送られました。

 

UIターンを増やす対策について発表した女子生徒(16)は「課題を通して、Uターン者が少ない現状や人材獲得のための企業の努力などさまざまなことを知れた。企業の方から言葉をもらえるのがとても有意義だった」と話していました。

■新潟県立巻高等学校

〒943-0892 新潟県新潟市西蒲区巻乙30番地1

TEL:0256(72)2351(代表)

ホームページ:http://www.maki-h.nein.ed.jp//

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