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この講演会は、「にいがた鮭(さけ)プロジェクト」が、県と連携して行っているキャリア教育の一環。同校の1年生200人が参加し、「無印良品」を展開する良品計画の古谷信人・信越事業部コミュニティマネージャー(43)が講師を務めました。
古谷さんは京都府出身で、本県と長野県の無印良品の店舗を管理する役割を担います。2020年のオープン当時、世界最大の売り場面積を誇った直江津店(上越市西本町3)の立ち上げにも関わりました。
<無印良品の店作りを説明する古谷信人さん>
講演会では、古谷さんは、上越出店プロジェクトで初めて同市を訪れた際、直江津駅前に人通りはなく「すれ違う人もいなかった」と振り返ります。出店に向け地域の現状を調べるうちに、人口減少や高齢化、中心市街地の衰退など地域が抱える課題が見えてきました。古谷さんは「地域の活性化を目標に、地元の皆さんに役立つ店舗にする」と、当時掲げた店のコンセプトを披露しました。
直江津店は他の店舗にはなく、地域に役立つサービスの提供を目指し、地元JAが運営する直売所や高校生らが自習できるスペース、健康相談もできる「まちの保健室」を備えました。さらに、店のない山間地域に移動販売するバスの運行も行っています。
直江津店を暮らしの真ん中に使ってほしいという古谷さん。「商いを通じて、地域の課題を解決していきたい」と強調し、講演を締めくくりました。
<企業の地域貢献など、いろいろな質問が飛んだ講演会>
講演を聞いた小松槍太さん(15)は「地域を盛り上げようとする人がいたことが分かった。自分たちもできることから少しずつやっていきたい」と話していました。
■新潟県立高田北城高校
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