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講演会は、同校2年生約460人を対象に実施。生徒たちは、昨春から探究学習の時間に、進路に合わせて約20分野に分かれて「地域課題の解決」に取り組み、県内外の自治体や企業などへオンライン取材してきました。3月に発表会を開き、成果を紹介します。
発表会を前に、取材した情報の扱い方と発信の仕方について学んでもらおうと、新潟日報社の西川裕特命担当ディレクターを講師に、講演会が開かれました。
(講演を行う新潟日報社の西川ディレクター)
講演の冒頭、西川ディレクターは「だまし絵」を見せながら、「捉え方は見え方によって異なり、自分にとって都合のいいように脳は情報を捉える癖があるため、受け手との間にギャップが生じてしまう」と強調。「自分が思っていることは伝わるだろうと考えるのは間違いで、伝えたいことは歪曲(わいきょく)化されて相手に伝わると思っていい」と説明しました。
(だまし絵「ルビンの壺」 あなたにはどう見える?)
講演のなかでは、「北越高校に対して、どんな価値を、どのように届けることができるか」をテーマにした課題も提示され、近くに座る生徒同士で話し合う場面もありました。
(課題について考える生徒たち)
(自分の意見を発表する生徒)
生徒からは「自分の労働力」を「教師になって届けたい」などの意見が出ました。西川ディレクターは「普段から感じている課題が回答につながっている」と分析。「考えることが大事で正解はない。ゲーム感覚でいいので、自分の思考を言語化して人に伝えるよう意識してほしい」と呼びかけました。
(熱心に講演を聞く北越高校の生徒たち)
参加した桐生拓弥さんは「“人間は自分の聞きたい言葉しか聞かない”というゲーテの言葉が印象に残った。言われたことだけをやっていると、予想外の事象に対応できないことがわかった。言われたこと以外もやっていかないといけない」と改めて実感した様子。石附卓斗さんは「自主性は大事だと思った。年代層によって価値観の違いが生まれているという話に納得した。自主性を重んじるのが若い人の考え方だが、人数の違いもあって古い考え方に押さえつけられてしまっている」と語りました。桐生さんと石附さんは「将来は高校教師になって母校に戻りたい」と、考えているそうです。
(自主性の大切さを学んだという石附さん(左)と桐生さん)