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イベント開催に先立ち、同学のキャリアセンターと新潟の企業で、情報交換の時間が持たれました。
キャリアセンターは、新潟出身者は学年に約60人が在籍し、Uターンは他県よりも活発な傾向にあると報告。一方で課題もあり、「東京と新潟を並行して就職活動する時に、地元の知っている会社を受けて駄目だったら東京、と考える学生が多い。ほかにもこんなに会社があると分かれば、動きが変わるのではないか」と話しました。
参加した企業からも、「オンライン化が進むと、知っている企業の情報しか見ない。知っていただく機会が課題」との声が上がりました。
はじめに、参加した6社が企業の概要を説明するとともに、若手社員が入社した経緯や部署、普段の業務内容を簡単に紹介しました。働くイメージがわきやすいように、ワーキングスペースの画像を見せたり、自社製品の導入事例を示したりするなど、各社工夫を凝らしたプレゼンテーションを行いました。
続いて、2グループに分かれて、学生と若手社員が同じテーブルを囲んで交流を図りました。主に学生が若手社員に就職活動について質問し、アドバイスを求める姿が見られました。
両テーブルで話題に上ったのが、「自分の長所、短所をどうやってみつけたらいいのか」についてでした。
「自分も苦手で就活の時、嫌だった。こっぱずかしいけど、友達に聞いたり親に答えてもらったりして考えていくのもいい」「私も周囲に聞いて他己分析をしました」「短所しか思いつかないかもしれないが、裏を返せばそれが長所になることもある」など、同じように苦労した先輩が当時を振り返っていました。
「持っていると有利な資格はありますか」には、「新潟で就職するなら、免許を取っておくと営業に行くのに便利」「アルバイトや留学など、経験を重ねて話の引き出しを増やしてほしい」「銀行員にならなくても、FP3級は広く浅く学べるので学んで損はない」などさまざまな回答が出ました。中には「資格は何もなく就活した」と答えた若手社員もいました。
「ほかの就活生より年齢が高い。採用の時に不利になりますか」との具体的な問いには、実際に面接を担当している社員が回答。「浪人、留年の事実より、どんな理由でも、どうしてそうなったのかを自分の言葉で伝えられると不利にならない。プラスになることもある」と話し、質問した学生は真剣な表情で聞き入っていました。
「Uターンの決め手になったこと」の質問には、若手社員が「東京に出てきたが、インドアなので新潟でもいいかもと思ったから」「Uターンせず東京で就職したが、本社は新潟。今すぐ地元に帰らなくても、つながっていればいいのかなと思った」など、それぞれの決断した理由が語られました。
最後に、にいがた暮らし・しごと支援センターから、県の助成金制度の紹介が行われたほか、「不安に思っていること、気になることがあれば気軽に相談してほしい」と、学生に温かい言葉が送られました。
この後、学生は興味を持った企業ブースを訪れ、さらに詳しい話を聞いて回りました。
経済学部3年の男子学生(新発田市出身)は「実家がある新潟も考えてはいるが、給料面から主に東京での就職を考えています。新潟では車も必要だし」と、車の維持費も気になると話しました。
マスコミ志望で法学部3年の男子学生(新潟市西区出身)は「東京か戻るか迷っていたが、いろいろな企業の話を聞き、新潟に戻りたい気持ちに傾いた。できたら東京で暮らしたいが、新潟のことをよく知らない全国の人に、知ってもらうことがしたいとも思います」と、現在の揺れる心境を吐露しました。
経済学部3年の男子学生(弥彦村出身)は、東京と新潟で就職を考え中。そのため、「新潟へのUターンがどういう感じなのか知りたくて参加した」といいます。「1社に話を聞きました。調べただけでは分からなかった話が聞けました」と話し、対面で得られる情報が多かったことに驚き、喜んでいました。
広告志望の文学部2年の女子学生(新潟市西区出身)は、「就活のことがまだ分かっていないので来てみました。就活の雰囲気、業界の雰囲気が知れて良かったです」と、就職活動の一歩を踏み出しました。