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「鮭プロフェス」は、新潟日報社と新潟県が連携し、企業の協力も得ながら若者の成長を支える「にいがた鮭プロジェクト」の一大イベント。県内大学などの学生で組織する鮭プロメンバー「チームいくらちゃん」の担当班が企画から運営まですべてを担い、開催しました。メンバーは7月から鮭プロサイトやフリーペーパーの取材編集活動と同時並行で準備を進めてきました。
3回目となる今年は、主にステージ発表とブースエリアで構成。その会場をスタンプラリーをしながら巡ってもらう趣向で行われました。リーダー役を担った桜沢昊英さん(19)=新潟大2年=は「新潟の魅力を新発見・再発見してもらうことをテーマに内容を検討してきた。来場者の楽しむ姿から、それを形にできた実感を得られた。メンバーみんなが頑張ってくれたおかげ」と話しました。
ステージでは新潟を盛り上げているグループが次々と登場。北越高校の書道部のパフォーマンスを皮切りに、大学生や社会人、専門学校生のダンスやミュージカルが続きました。楽しそうな笑顔で演技する出場者に、観客も「こちらも元気をもらう」と思わず笑顔に。司会のいくらちゃんメンバーも、約5時間の長丁場を明るい会話で盛り上げ続けました。
県内事業所のブースが並ぶエリアでは、新潟青陵大学の学生が運営するカフェや、若者の興味を引きそうな韓国グルメのキッチンカーなどが並びました。新潟ならではの「米」に関連したブースも設けられました。産地にこだわったおにぎりや米粉のスイーツといった食だけでなく、コメから作るコスメや日用品を手掛ける事業所にも出店を依頼。出店者らは来場者と気さくに会話し、日常生活のさまざまな場面で活用できる米の幅広い可能性を発信しました。
県内の街歩きを楽しんでもらおうと学生が制作してきたフリーペーパー「Ricerca(リチェルカ)」も配布。昔ながらの街並みと現代の雰囲気が融合する各地をテーマにした最新号をPRしながら、ガラポン抽選を楽しんでもらいました。
来場者は親子連れも目立ちました。千葉県から娘(4)と新潟市に遊びに訪れていた会社員、高良優さん(32)は「地元の若い人たちが頑張る姿は、小さい子どもにも良い影響を与えてくれる。こうした取り組みが次の世代にも続いていってほしい」と笑顔で学生を見つめていました。
鮭プロメンバーの松田智海さん(21)=敬和学園大3年=は「鮭プロの活動で伝える側の視点を持つようになり、新潟の楽しさに気づくようになった。今回のフェスで私たちの発信で楽しむ人の姿を直に見ることができ、新潟の魅力を届けたい気持ちがさらに強くなった」と言葉に力を込めていました。