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にいがた鮭プロジェクトでは大学生らによる新潟の情報発信や、県内企業を巡る学生向けツアー、地元とのつながりをサポートする帰省費補助など、さまざまな取り組みをしています。本年度は、首都圏に住む学生や若手社会人が集う「にいがた鮭プロサロン@東京」を毎月開催するなど、顔の見える関係作りを強化していきます。
(2025年度1回目のサポーターズネットワークセミナー)
鮭プロを通して官民で若者を支える「サポーターズネットワーク」では、セミナーや交流会を開催しています。本年度は学生メンバー「いくらちゃん」がサポーター企業を中心に取材活動を進めるなど、県内企業や自治体の魅力発信をさらに推進。また、学生とサポーターの交流の場を設け、若者と企業双方がお互いを知り合える機会を作っていく予定です。
この日のセミナーには企業と行政から約30人が参加しました。講師には株式会社パルトネール(東京都)の代表取締役で、人事コンサルティングに携わる麻野進さんを迎えました。
(講演する麻野進さん)
麻野さんは最近の若者の傾向を「金銭面よりも、周囲からの評価や社会的意義に関心を持つ」と説明しました。また、転職や副業を前向きにとらえて自らキャリアを築こうとする「自律的キャリア」志向であると指摘。「その会社でキャリアを築くのか、他の会社で能力を活かすのか、3年ほどでめどをつける」として入社3年目への目配りを説きました。
また、会社側が若手と対話する必要性も語りました。「自分がどう評価されているか知ることで成長を実感する」と若手の意識を解説。若手本人の行動を具体的に挙げて丁寧にフィードバックする、キャリアをテーマにした1対1の面談で会社員人生を一緒に考えるといった方法を挙げました。
(メモを取りながら熱心に聞く参加者)
一方で、社員個人と会社それぞれの成長がリンクする重要性を強調し、若手が組織や周囲からの期待をとらえて応えていくことが成長にもつながるとしました。「個人のキャリア開発は本人の責任で、上司らへの他責志向になってはいけない。上司は部下の語ることを受け止め、サポートし、できないなら一緒に悩むということをしてあげてほしい」とし、お互いが語り合うことでやる気が育まれると話しました。
講演会の後には交流会が開かれました。
(講演後の交流会。朝日酒造株式会社から銘酒が差し入れられました)
朝日酒造株式会社(長岡市)の日本酒で乾杯すると、企業からはさまざまな声が挙がりました。「いろいろな人が交じり合って活気のある新潟になるために、企業として協力していきたい」「地元企業が地場を盛り上げようと頑張っている姿が若者にも響いたら」「新潟に元気な会社がたくさんあれば、若者が戻ってこようと思える」-。若者が住みたくなる地域に向け、企業のたくさんの熱意が示されました。
(気さくに杯を交わし、笑いの絶えない交流会でした)
田辺建設株式会社(上越市)の大原薫・取締役管理部長は「人が成長できる企業として自社の魅力を発信するのはもちろん、ほかの企業とも切磋琢磨し、協力して地域全体の魅力向上につなげていけたら」と意欲的に話していました。
2025.04.01 CONNECT