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(各教室をオンラインでつないで講座がスタート)
事前学習の講師を務めたのは、新潟日報社読者局未来読者推進室の小林啓之室長です。1時間目は「新聞の読み方、記事の書き方 考える力を伸ばす」と題して講演。ロシアのウクライナ侵攻を報じる記事や昔話「浦島太郎」を例に挙げ、見出しの大きさなどで記事の重要性を示す新聞の作り方や効率的な読み方を解説しました。授業終了後、男子生徒の一人は「普段は全くと言っていいほど新聞を読まないが、面白そうな話題や大きなニュースがあると読んでいる。今までは伝えたい順番を意識して新聞を読んだことがなかったが、これからは意識して読みたい。今日をきっかけに新聞にも関心が持てそう」と話してくれました。
2時間目は「正しい情報の集め方」をテーマに、小林室長が「ネットは情報収集の大きな武器になるが、ネット情報は断片的であいまいなものも多いので正確な情報かどうか丁寧にチェックする必要がある。新聞を読んで視野の広さや問題意識を養って、情報をうまく使ってほしい」と呼びかけました。
続いて各クラスから1名ずつ代表が集まり、調べ学習のデモンストレーションを行いました。オープンデータを使いながら、調べ学習を実践しました。「自分の親が17歳の時の高校生の平均身長と、最近の17歳高校生の平均身長について、男女別々に示してください」という問いに対し、各自がタブレット端末を使いながら検索を開始。正確な答えを引き出すためにはどのサイトが参考になるのか、友だちと話し合ったりしながら必要なデータを探しました。
(オープンデータを使って回答を探し出す)
(友だち同士で話し合う姿も)
参加した女子生徒は「普段の情報収集にはスマホを使用しているが、信頼のおけるサイトかどうか見極めないと危ないと感じた」と話しました。別の男子生徒は「普段から信頼できるサイトを見るように心がけている。情報が偏らないよう、ひとつのサイトだけでなくいろいろなサイトを見るようにしている」と教えてくれました。また卒業後については「美容師になりたい。担当してもらっている美容師さんから、東京は関わる人が多くて楽しいと聞いた。県内の専門学校に進学した後は東京へ行き、技術を磨いたうえで将来的には新潟で働きたい」という夢を語ってくれました。
同校では9月に次回のキャリア教育を予定しています。大学での学びや経験が社会人としての仕事とどのように関わるかをイメージし、それらを共有するため、若手社会人を講師に招いて講義・ワークショップを開催する予定です。例年、卒業生の半分以上が県内大学に進学するなど、地元定着率が高い巻高校。北岸信治校長も「地元が好きな子が多いんですよ。県内に残るのは悪くないと思ってもらえるようにしたい」と話していました。
■新潟県立巻高等学校
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