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▼【友達の輪】前回の記事はこちらから
1.菅原さんの経歴について
2.フリーランスデザイナーの仕事について
3.今後の展望について
―菅原さんは大学時代に、産学官連携事業を行っていたとのことでしたが、どんなことを行っていましたか。
菅原さん:私は立教大学に通っていたのですが、この事業はゼミ活動の一環で行っていました。大手企業から出されたお題について、半年間ほどかけて調べ上げてまとめて、解決策についてのプレゼンを行うという活動をしていました。とても実用的な内容でしたので一生懸命取り組んでいましたね。本番前には研究室に泊まり込んでまとめていたときもありました。ゼミの中での私の役割として、ゼミ長の仕事をサポートし、下から支えることに徹しようと決めていましたので、チームのプロジェクトとは別に自分の目標を立てながら活動したりもしていました。
―すごいですね!なんだか鮭プロにも通じる部分もあるように感じます。
菅原さん:そうですね!でも、どんなにすごいプログラムに参加していたとしても、ただ「この活動をしました」というのでは、本当の価値にはなり得ないんです。大切なのは、その活動からどういう経験値が積めたのか。どういう力が身についたのか。そういった活動をした上での、「先」の部分に何を得たのかが、本当の価値となり得ると思います。
―大学卒業後はどうしたのですか?
菅原さん:大学卒業後は、大手損害保険会社に勤めていました。約4年勤めましたね。結婚を機に退職をしています。
―保険会社に勤めていた際に、売り上げ全国一位になったと伺いました。そのエピソードについて教えてください。
菅原さん:私が担当していた保険営業の仕組みは、保険会社が直接お客様に保険を売るのではなく、間にディーラー、自動車整備工場などをはさんで売ってもらうという仕組みになっていました。私からは直接お客様に売ることが出来ないので、いかにその大手カー用品販売チェーンにやる気を出して、保険を売ってもらえる気にさせるかが大切になる仕事でした。正直言うと、大手カー用品販売チェーンはあまり保険を売ることに対して前向きではなかったんです。だから、売ってもらう気になってもらうために、試行錯誤して向き合いました。例えば、一件契約をしてもらったらすごく褒めたり、何度も繰り返し通い詰めて信頼を得たり。連絡がなくても時間があるときに訪問するようにするなど、いかに信頼関係を築くことが出来るかがとても大切なことだと実感しました。
(今回取材させていただいた、菅原優奈さん)
―学生時代にやっておくといいと思うことを教えてください。
菅原さん:やりたいことを一生懸命にやることだと思います!行動してみることでこれは自分に合っている、合わなかったと決着をつけてみるといいと思います。就職すると時間が限られてしまうことが多いので、学生時代にはやりたいと思ったらやってみることをお勧めします。
―現在の、フリーランスを選んだ理由はなんですか
菅原さん:子供が生まれたタイミングで村上に家を建てました。子供が生まれてからも社会、地域とつながりを持ちたいと思い、WEBデザイナーという仕事をすることにしたんです。また、ネイルや美容関係も好きだったので、デザイナーであればずっと続けることができると思いました。また家で作業ができるので、子供に何かあった場合でも融通が利くんですよね。そういう面も含めて、フリーランスでデザイナーという仕事をすることにしました。
―仕事内容はどんなものがありますか。
菅原さん:新型コロナウイルスでダメージを受けた新潟県の飲食店を応援する「黙食新潟」という、YouTubeチャンネルのアイコンや背景などを作りました。他には同世代の美容師の方が開業したいということで、チラシやホームページを作ったりもしています。新潟県に貢献したいという就活時代からの思いをSNSで発信していたら、新潟県内のお客様から声をかけていただけるようになりました。
―自分から声をかけて仕事をいただいているのですか?
菅原さん:いえ!全部お客様から声をかけてもらっています。ママWEBデザイナーはたくさんいて、その中からどうやってお客様に知ってもらおうかとずっと考えていました。結果、新潟県で私が得意とする大人かわいいデザインを売りにしている人がいないため、そこを専門にするということ、そして新潟がとにかく好きということの2つの軸で売っていこうと考えました。そして2つの軸をSNSで発信したことで、タレントの方や新潟県で起業したい方に見つけてもらい、お仕事をいただくようになりました。
―仕事をするうえで大切にしていることやこだわりなどはありますか
菅原さん:お客様に納得していただけるように数種類デザインを作ったり、提案書を作ったりしています。提案書に関してはデザインよりも時間がかかります。どういうコンセプトやイメージで作ったかということを伝えるために、時間をかけて提案書を作っています。名刺に関しては質感や色合い、角を丸くするかどうかなどをお客様の要望に応えて作っています。自分がデザインしたものをお客様に提案して喜んでもらうことがすごくうれしいですね。
(菅原さんがデザインされた名刺や広告)
とってもおしゃれなうえにシンプルで分かりやすい!思わず手に取りたくなりますね。
―今後やってみたいことはありますか?
菅原さん:今後はもっと新潟県の企業や会社のために役立ちたいと考えています。居住している村上を含めて、「新潟をもっとこういう風にアピールしたらいいのに!」と思うことが結構あるなと感じていて…。
様々なお客様から依頼を受けて自分の出来る幅も増えてきたので、今度は自分から新潟や村上を盛り上げられる提案できたらいいなと考えています。
また、企業からSNS運用についてのご相談を受けることも多く、運用の知識も付けてご提案できる幅をさらに増やしたいです。
新潟県の社会人に彩を与えている菅原さん。その根底には新潟に対する熱い思いとデザインに対するこだわりがありました。新潟県で名刺等のデザインに対して悩んでいる人は菅原さんに相談してみてはいかがでしょうか。
「#鮭プロ_友達の輪」シリーズの第7回は、「hirona_design」代表の菅原優奈さんにお話しをうかがいました。第8回は「株式会社 EIGHTS / EIGHTS Pte. Ltd.」の大橋大河さんを紹介していただきました。次回もお楽しみに!
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