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(おにぎりを食べながら企業紹介を聞く学生たち)
第一部は、学生に県産米のおにぎりが配られ、食べながらの交流会がスタート。はじめに、参加企業の紹介と若手社員の自己紹介が行われ、新潟県のUIターンの支援策の紹介が行われました。
続いて学生からの質問タイムに移り、「地方で1人暮らしをする上で大切なことは何ですか」の問いには、「健康管理」「UIターンの補助金の活用」「助け合える人間関係づくり」などの回答が上がりました。どの質問にも、経験に即して若手社員は答え、学生たちの疑問を払拭しました。
第1部に参加した、胎内市出身で国際日本学部3年の高橋南斗(みなと)さんは、卒業後は学童保育やキッズクラブに関する仕事を希望している。「母子家庭なので、いずれは帰りたいと思っています。関東でキャリアを積んだあと、胎内で働きたいです」と、将来のUターンを見据えてみなとみらいキャンパスから足を運び、情報収集に努めていました。
工学部3年の男子学生は、横浜で生まれ育ったが、両親が本県出身。そのため新潟へのIターンも検討している。「次の講義がなければ、第2部でもっと話を聞きたかったです」と名残惜しそうに会場を後にしました。
(若手社会人と交流する学生たち)
第2部は、若手社員が2グループに分かれた学生のテーブルを順に回り、仕事や生活に関するさまざまな質問に答えながら交流しました。
生活面で「車がないと不便ですか」の問いに、「あると行動範囲が広がり便利」としつつも「(バスが便利な)新潟市だったら車がなくても生きていける!」とのざっくばらんな答えに一同声を出して笑ったり、都会で乾燥肌に悩み新潟にIターンした話に共感したり、なごやかな雰囲気で進みました。
仕事面では、「希望の部署に配属されますか」「女性社員の比率はどれくらいですか」「私の学部だったら御社でどんな活躍ができますか」など具体的な質問が相次ぎました。
「今の会社に決めたきっかけ、決め手は何でしたか」の問いに、「会社訪問で社内や社員の雰囲気を見て、自分に合うかどうか見極めること」を勧める回答には、深くうなずく若手社員の姿が多く見られました。
本県出身の学生の「Uターンした人は最初から新潟1本に絞っていたのか、関東も考えていたのか、就活の進め方を知りたいです」との質問には、「新卒でいきなりUターンでなくてもいいと思う。新潟に愛着があって戻って来た人、子育て環境を考えてUターンして中途入社した人もいる。がちがちに決めずに、今いるところで頑張ってからでも良いのでは」とアドバイスを送りました。
(参加企業に個別相談する学生たち)
最後に、参加企業6社と個別相談の時間が設けられ、学生たちは関心を持った企業と交流を深めました。
「新潟になんの関わりもないけれど、おにぎりが食べたくて来ました」。そう正直に告白して笑った神奈川県大和市の実家から通学している法学部2年の女子学生は、「新潟だけでなくIターン自体を考えたこともなかったけれど、ウェルカムムードをとても感じた。参加したことで興味が出てきました」と、個別相談にも積極的に参加していました。
新潟市東区出身の経済学部1年の男子学生からは、「参加するまでは、東京より騒がしくない神奈川県内で就職するつもりでしたが、話を聞いて好印象の企業があった。新潟も視野に入れようかと思うようになりました」との声が聞かれました。
(県内メーカーのお菓子が販売された神奈川大学生協)
神奈川大学の生協では、交流イベント「にいがたCafé」に合わせて「新潟うまいものフェア!」(11月15~30日)を実施。亀田製菓の「サラダホープ」や浪花屋製菓の「柿チョコ」など、県内メーカーのお菓子7商品を販売しました。
小坂直也店長(46)は、「ランチなどを買いに来たお客が見つけて買う、ついで買いがほとんどなので、学生が手を出しやすい価格のお菓子をそろえた」と商品ラインアップを説明し、「揚げてないヘルシーさが好評なのか、焼きドーナツが人気」と話していました。
初めて参加した3社に、学生と交流した感想を聞きました。
・北越工業 神奈川大学の出身者が少ないので、新しいきっかけ作りに来ました。認知度の低い会社ですが、どんな会社なのか話を聞いたら、「悪くないよね」と思ってもらえたと思います。
・栗山米菓 新潟の魅力を感じ取ってくれたのか、県外出身の学生が「今回のイベントで興味を持ちました」と言ってくれたのが嬉しいです。
・DAC 新潟は会社が多くないイメージを持たれていると思うので、そうではないことを伝えたかった。会社選びの決め手が、説明会や会社訪問で対応してくれた社員の人柄、直感が大事と言ったものの、自分たちが今日どう見られたのか気になります。