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2024.12.30

【カーブドッチ②】ワインって、どうやって造られているの??

ごはん
今回はカーブドッチ特集の2回目になります。カーブドッチの顔とも言えるワインがどのように造られているのかを見学したので、お届けします!

ワインを製造する施設に案内していただきました

 

ワイン製造所

 

-ここはどんな施設ですか?

小林さん:ここでは収穫したぶどう、あとは契約農家さんから仕入れたぶどうからワインを製造する施設です。機械で軸からぶどうの実を外したり、ぶどうの実をプレスして果汁にしたりします。

 

発酵用タンクの前で説明を聞くチームいくらちゃんメンバー

 

小林さん:果汁はタンクの中に入れて発酵させます。発酵にはぶどうの果汁に加えて酵母も使用します。ワインはぶどうの糖分と酵母でアルコール発酵させることで造っています。ぶどうの品種にもよりますが、約1か月間タンクの中で発酵させています。

 

-ここは少し肌寒いですね。

小林さん:ぶどうが傷んで品質が落ちないよう、空調は常に管理しています。室温は15度くらいになっています。

 

タンクから樽へ ※写真①

 

-これ=※写真①=は発酵が終わった後の工程ですか?

小林さん:そうです。タンクの中で発酵が終わったものをタンクから樽に移しています。樽の中でワインを寝かし、樽の香りづけをしていきます。服にワインが飛んでこないように注意してくださいね(笑)

 

さらに奥へと進みました

 

ワインを熟成させる樽

 

-すごい!貯蔵庫の雰囲気ってとてもかっこいいですね!!

小林さん:ありがとうございます(笑) ここは樽に入ったワインを熟成させるお部屋になります。樽は何年も使っているものから、新しいものまでさまざまです。古い樽と新しい樽だとワインの風味の付き方が違うので、醸造スタッフはどの樽で組み立てていくかを考えながら製造しています。

 

-どれくらい寝かせていますか?

小林さん:寝かせる期間は、ワインをどういう風に仕上げたいかによってかなり違います。1ヶ月から2ヶ月寝かせる場合もあれば、9ヶ月寝かせる場合もありますね。テイスティングを何回もして、1番良い状態はいつだろうかといつも考えています。

 

-ワインの1番良い状態を教えてください。

小林さん:香りと味わいの両方が丁度良い状態です。同じアルバリーニョの品種でも、その年によって気候が違うのでぶどうの実の状態が異なり、ワインに違いが生まれます。今年は比較的、天候が安定していたので割と状態が良いと思いますね。気候によって違ってくるのが面白さでもあり、難しさでもあります。ぶどう作りから含めて色々な経験を積み重ね、自然と共に造っているという感じです。

 

 

続いて地下を案内していただきました

 

ぶどうの皮や軸が入った容器 ※写真②

 

-これ=※写真②=はなんですか?

小林さん:ぶどうの皮です。カーブドッチではワイン造りで出たぶどうの搾りかすを何かに活用したいと考えています。こういう搾りかすを使ってノンアルコール用のシロップを作ったり、剪定し終わった枝を使用した枝染めのタオルを作ったり、ここでしか作れないものを作っていく「From the Grape」という取り組みを行っています。

 

ワインの紹介を聞くチームいくらちゃんメンバー

 

-ワインを保管しておくセラーもあるのですね。種類の違う色々なワインが並んでいます。

小林さん:カーブドッチでは色々なワインを造っています。カーブドッチのぶどうの品種を活かした味わいを楽しめる「セパージュシリーズ」や、醸造家の趣味嗜好から生まれた「どうぶつシリーズ」などがあります。あとは契約農家さんが作ったデラウェアといった食用のブドウを使用したワインも造っています。日本のワイナリーの中だと割とバリエーションは豊富な方だと思います。

 

セラーに置かれている「どうぶつシリーズ」のワイン。

 

-どうしてたくさんの種類のワインを造っているのですか?

小林さん:ワイン好きの方だけでなく、普段ワインを飲まれない方も気軽に楽しめるワインを造りたかったからです。ワイナリーを作ったときから多くの人に気軽に遊びに来てほしいという思いがありました。目の前でぶどうを育てている状態を見てもらったり、こういう風に造っているんだと知ってもらったりすると嬉しいですね。

 

-多くの方に来ていただくために何を行いましたか?

小林さん:ぶどうの実が生らない冬の間も遊びに来ていただけるように温泉施設を作ったり、ワインと食事を合わせて楽しんでいただきたいという思いからレストランやカフェを作ったりと、徐々に施設を増やしてきたことです。また、ここは車で来られる方が多く、ワインを飲むと帰れなくなってしまいます。滞在時間をゆっくり楽しんでいただくために「TRAVIGNE(トラヴィーニュ)」と「VineSpa(ヴィネスパ)」の2つの宿泊施設を作りました。

※VineSpa:日帰り温泉と宿泊を楽しめる施設。オーガニックブランドAVEDAのスパ、岩盤浴、そしてブックカフェも併設されている。

 

 

■株式会社カーブドッチ

〒953-0011 新潟県新潟市西蒲区角田浜1661

事業内容:ワイン製造販売、飲食業、宿泊業

HP:https://www.docci.com/

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