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2022.12.21

沼垂街歩き④-沼垂テラス商店街 青人窯

しゃけむすび
こんにちは!寒いですね~…寒いときこそ楽しくまちを歩いて、心も体も動かしてあったかくなりませんか?
沼垂街歩き連載4回シリーズの最終回は、沼垂テラス商店街の青人窯(あおとがま)さんを学生記者・チームしゃけむすびの須藤と中濱がご紹介します!

▼前回の記事はこちらから

沼垂街歩き③-沼垂テラス商店街 IRIE FLOWERらいおん堂

 

 

  • 1.いままでとこれからのご縁を
  • 2.発酵のまちの片隅で

 

 

(店舗の入口)

 

(シックな陶器の看板)

 

沼垂テラス商店街をぶらぶら。お店が開いているときはこの看板が目印!窓からのぞいてみるときれいな陶器の数々が見え、なんだか素敵な雰囲気。でも食器に用事ないからなあ…そんなあなたにこそぜひ、青人窯さんに入ってみてほしいです。

 

青人窯さんは、陶器の名産地岐阜の多治見市の陶磁器の専門学校で出会ったご夫婦でお店をされています。新潟出身のご主人が新潟に戻るのと一緒に新潟にきた奥さんで関西出身の大山寛子さんにお話を伺いました。

 

 

1.いままでとこれからのご縁を

 

-沼垂テラス商店街にお店を構えているのはどういった経緯があったんですか?

 

大山さん:偶然が重なったんです。お隣のお隣のISANAさん(業種)が、たまたま新潟日報のフリーペーパーassh(アッシュ)に載っていて。面白そうだから行ってみて、店主さんと話してたら、共通点が色々見つかって。最初は何も考えずにノープランで始めました。

 

 

-実際ここに場所を構えてみていかがですか?

 

大山さん:最初に来た時、さみしい雰囲気だけどどこか懐かしくて、独特でいいなと思ってたんです。お店を始めて、最初は知られてないし、人も来なくてさみしかったんですけど、続けていくと人が来て下さるようになり、そこで人と人とがつながっていってお客様も増えました。

商店街化してからは観光客の方も来ていただけるようになって、最初よりも沼垂も明るくなりましたね。

 

 

-ちなみに、素敵な器たちはどこで焼いているんですか?

 

大山さん:自宅がメインと、ここ(沼垂テラス商店街のお店)で焼いています。あと三川(阿賀町)の薪窯も数年前に築窯しました。三川の薪窯は、遠くて頻繁に行けないし、人手も要るし、薪も用意しないといけないし。なかなかうまくいってなくて。

ただ、来年以降はしっかりやっていこうと思って用意をしているところです。窯焚きに興味がある人がいたら、来年以降お手伝いを募集しようかなと思っているので、よかったら来てみてください。山でワイワイするのが好きな人だったら楽しいと思うので(笑)SNSとかHPで情報を出そうとも考えているので見てみてください。

 

(三川の窯の模型)

 

 

-青人窯さんには普段どんな方がいらっしゃいますか?

 

大山さん:陶芸体験、教室もやっているので、会員の方と、shopの器を見に来て下さるお客様とになります。最近は若いお客様も増えてきたなあと感じます。

 

(体験で作れるのはこういう感じの器です。釉薬(ゆうやく)をかける前の素焼きの状態。体験はろくろ体験をしていて、お茶碗とか、湯飲みとか、ちっちゃな鉢などを作れます。)

 

 

-自分も以前、ふらっと来たことがあって素敵だなと思いました。でも器って、ふらっと来て買う物ではないなと思っていたのですが…

 

大山さん:ふらっと来てもらえるとうれしいです。入りにくいかなとは思うのですが…。器を買うつもりがなくても、買わなきゃいけないとかはないので、ふらっと入って「へー」って感じで見てもらえると嬉しいです。買ってもらえたらもちろんうれしいですが (笑)。

 

 

-マイペースに商品を見たりぶらぶらできるのもいいのですが、話しかけても大丈夫ですか?

 

大山さん:ぜひ話しかけてください!作業しながらの応対になってしまい、声がけしづらいかもしれないので申し訳ないのですが、色々聞いていただけると嬉しいです。

 

(1.お話しをうかがった大山寛子さん  2. 学生記者 中濱(左)と須藤)

 

 

2.発酵のまちの片隅で

 

~店内を動いて見学~

-お店に並んでいる陶器は全部青人窯さんが作ったものなんですか?

 

大山さん:そうですね。陶器のものは全部作ってます。そこに並んでるおちょこたちは、新潟の土でできてます。新潟はそんなに陶器に使える土が採れる土地じゃないんですけど、実験的にやってます。ちなみに陶芸に向いてる土は成形できるような粘り気のある土なんですけど、粘土の微生物で粘り気を出してもらう、発酵するみたいにして使います。

 

(新潟の土でできたおちょこたち)

 

 

-新潟という土地でやっていることを大事にしているんだなって伝わります。

関西出身の大山さんは新潟に住むってなった時にどんなイメージでしたか?

 

大山さん:あまり考えないで、勢いでやってきました。周りの人には「寒いけど大丈夫なの?」とかは言われましたし、実際に住んでみて、寒くなってくると、「来たな…!」と思います(笑)

でも、年々好き度が増しています。人の密度が少ない事とか、ちょっと行けば自然があることとか、住むのに一番ちょうどいいかなって思います。

 

 

-そんな新潟に人がとどまる、戻ってくるにはどうしたらいいですかね(笑)

 

大山さん:新潟にいる私たちが、ちょっと高くても意識して土地のものを買うことだと思います。そうしないと、そもそもの土壌がなくなっていってしまうかなって最近考えます。ちょいちょいでいいから、自分の消費活動を関わらせるだけで、変わってくるんじゃないかなって、気づくようになりました。

 

 

 

発酵の街沼垂で、勢いで場所を始めた青人窯さん。製作、お店、体験、といろいろとお話を聞いていくと、最終的には、新潟で生きていく視点につながっていて、新潟に対する愛着の伝わるお話が聞けました。体験はもちろん、お店にふらっと立ち寄って、あなたの土地のものを買う経験の第一歩、青人窯さんで踏み出してみませんか?

 

青人窯 大山さんのたすいち

自分の住んでる土地の好きな場所を守っていきましょう!!

■青人窯(あおとがま)

住所:〒950-0075 新潟市中央区沼垂東3-5-24 沼垂テラス商店街内

電話番号:090-2246-1687

 

【営業時間】

SHOP / 木曜 – 日曜 open 10:00 closed 17:00

体験 / 金曜 – 日曜 10:30~  / 14:30~

※体験は完全予約制

 

【SNS】

Instagram [ @aotogama ] ( https://www.instagram.com/aotogama/ )

青人窯HP( https://aotogama.jimdofree.com/access/ )より

 

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