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2023.08.10

遊園地「サントピアワールド」③|夢は誰もが集える場所

あいびす
こんにちは、あいびすです!連載最終回となる第3回では、高橋園長の信念についてお伺いしました。サントピアワールドが、家族三代だけではなく、さまざま方々が遊び、学び、働く、いろんな思いが「まじわる」場所だということを感じてもらえたら嬉しいです。

  • 1、目標は人に優しい企業
  • 2、壁があったらラッキー
  • 3、「IRORI」建設へ奔走

遊園地「サントピアワールド」②|施設はアイデア満載

1、目標は人に優しい企業

 

―サントピアワールドでは企業のパーパスを掲げていますが、こちらは安田アイランドの時からあったのでしょうか?

 

高橋さん:これは、私が来てから作ったものです。人に優しい企業であることを目標にやっているので、「遊びの力で、誰もが一歩ふみだせる未来をつくる」を企業のパーパス、存続意義にしています。今はLGBTQとかよく言うけど、それだけではなく、100人いれば100人の性格があるわけだから、全員違って当たり前。それを受け入れるだけの企業でありたいと思っています。なかなかうまくいかないけどね(笑)。

 

取材中には高橋さんから園内で売られている「四角いシュークリーム」を頂きました!米粉を使ったこだわりのシュークリームなんだとか。冷やして食べるのが高橋さんのオススメ!

 

<季節折々の花が乗った、見た目もとてもかわいいシュークリーム>

 

―いただいた「四角いシュークリーム」もパーパスの一環でしょうか。

 

高橋さん:そうですね、いわゆるグレーゾーン(診断基準を満たしていないために障がい者手帳が交付されない方や引きこもりになった方など)の受け皿をつくりたいと思っていました。そういう方々に手伝ってもらって、四角いシュークリームは作っています。障がい者手帳を持っていれば、国・行政からの支援などいろいろと受けられるけど、持っていない方々なので、支援が受けることが難しい。健常者と同じように働かなければいけないのに、障害の症状があるために働けない。それで、そういう方々が、小さなコミュニティーの中で上手くコミュニケーションをとれるようになれば、就労できるようになるのでは、ということで始めたのです。なかには、作るのが楽しくなって、人とコミュニケーションをとるのが好きになって、遊園地のレストランのほうで頑張っている方もいます。

 

―工房ではどのように受け入れているのでしょうか?

 

高橋さん:彼らには好きな時間に来て、好きな時間だけ働いてもらっています。最初は2時間から始めて、徐々に時間を増やしています。働き方は、簡単に言ってしまえばルーズなので赤字です(笑)。今はなんとか黒字にできるよう頑張っています!

 

2、壁があったらラッキー

 

―にいがた鮭プロジェクトが学生プロジェクトということで、若者に向けたメッセージをお願いします。

 

高橋さん:私は、「しごと」は「志に事」って書くと思います。クラウドファンディングの時もですが、本当に志を持ってやればなんとかなるんです。目的目標をもってコツコツ努力すれば、人は認めてくれるし、応援もしてくれる。目的目標がブレないようにしていればいいと思う。「働くこと=お金」と言うこともありますけど、お金なんて単なる手段でしかない。目的を達成するためにお金があって困ることはないけれど、お金だけいくら貯めても何にもならない。だから、一番大事なのは志す仕事をすることだと思います。あとは、一生懸命やって困ったことがあれば助けを求めることかな。自分一人で悩んだって解決しない。私も完全に助けを求める人間なので、困ったら人に相談するし、それは1番シンプルで正しいことなのかなって思っている。若い子たちはたくさん壁にぶつかるだろうけど、それはそれでね、壁があったらラッキーだと思う。

 

<サントピアワールドの指針。社員全員が納得するまで話し合って決めたそうです>

 

―会社の行動指針にも「向かい風を追い風にする」とありますね。

 

高橋さん:実はその言葉、結構気に入っていて(笑)。人はうまくいかないからどうしようと考えるのであって、なんでもうまくいっていたらどうしようって考えない。どうしようって考えるきっかけをくれるのが壁にぶち当たることだから、人に聞くのか自分でもっと考えるのか乗り越え方はいろいろあると思うけど、壁にあたったらラッキ―ってことです。

 

3、「IRORI」建設へ奔走

 

―最後に今後サントピアワールドをどんな場所にしていきたいか展望などございましたらお願いします。

 

高橋さん:サントピアワールドを温かい思い出を作れる場所にしたい。あと、困ったことがあったらポッときてポッと解決できるような場所にしたい。ということで、太陽のキャンプ場に「IRORI」っていうものを作ろうと思っているよね。15m×15m四角の屋根だけある建物を作るのですけど、その真ん中に火を焚いて誰もが集える場所っていうのを作る予定です。

 

―これからも愛される場所であり続けるのかなって、聞いているだけでワクワクしてきました。

 

高橋さん:そうなりたいね、ぜひそうなりたい。人に優しく「誰もが集える」場所にするのが本当に私の夢でもあるし。そういうことは有料施設の遊園地ではできないから、キャンプ場は有料施設だけど、その中の一角に誰もが使える無料の施設を作れたらいいなって思っています。

 

―いつオープンしますか

 

高橋さん:キャンプ場の方はオープンしています。ですが、この「IRORI」がね。資金集めに奔走しています(笑)。

 

―できたらとても素敵な場所になりそうですね。

 

高橋さん:私も、これは素敵だと思うんですよ。みんなもバーベキューとかやったことあると思うけど、夜に炎だけをみて、人といるだけで、困ったことでもぽろっと話すことができる。炎を見て怒りを覚える人なんてまずいないです。だから、困った人たちが、困っていなくてもいいのだけどね、集まって話をする場所に、囲炉裏は非常にいいんじゃないかと思うんです。だから、この場所をそういう場所にしたい、家族が周りの人がみんな集まれる場所にしたい、ということで「IRORI」っていう名前にしたんだけどね。

 

<見ているだけで心がほっこりしますね、完成が楽しみです!>

 

サントピアワールド 高橋園長のたすいち

「志事(しごと)」 志を持てば何とかなる

■サントピアワールド

〒959-2212 新潟県阿賀野市久保1−1

TEL:0250-68-3450

FAX : 0250-68-5072

ホームページ:https://www.suntopi.com/

 

アトラクションレポート:あいあいアンブレラ

全国でおそらく3件しかないと言われている足ブラ観覧車、「あいあいアンブレラ」に初挑戦してきました!乗る前は足がブラブラして怖いかなと思っていましたが、晴天の中見える景色の素晴らしさに感動して、怖さは吹き飛びました。しかし、頂上に到達すると周りに何もなくなり、少し怖かったです。ゆったりと素敵な景色を楽しめる最高のアトラクションです。ぜひ体験してみてください!ただし、日焼け対策は忘れずに(笑)

<大観覧車前でパシャリ✨>

遊園地「サントピアワールド」①|新潟で愛され半世紀

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