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にこやかな笑顔と熱い思いを持った、アクシアル リテイリング株式会社の社員の皆様

2025.03.30

おいしさは絶対。本質は壊さない【長岡・新潟コース】アクシアル リテイリング株式会社

鮭プロジェクト事務局
本格的な就活を前にした新潟県外の大学などで学ぶ1、2年生を対象にした企業見学バスツアーが2月26日に行われました。
本年度4回目となる今回は、長岡市と新潟市の計3社を1日かけて巡りました。わきあいあいとした和やかなツアーながらも、企業の方の働く熱意と仕事現場の生の雰囲気に触れ、学生は(鮭プロ事務局も!)多くの学びを得たようです。

まずは1社目、「原信」などのスーパーマーケット事業を手掛ける「アクシアル リテイリング株式会社」のレポートをお届けします。

 

 

 

■まずは店内とバックヤードを見学

 

原信のなかでも大規模店の一つ、長岡市の原信川崎店を訪問しました。
青果から始まり、パン、総菜…と色とりどりの商品がガラス張りの製造現場をバックにずらりと並びます。魚の商品も生魚から簡単な調理で済むもの、調理済みまでとバラエティ豊か。担当者は「商品を安全安心に、いろいろなタイプを提供することで、買い物の楽しみを感じていただけたら」と力説します。

 

だしのうま味をきかせるなどして減塩した健康商品や、障がい者アートをパッケージにするなどして社会課題に対応する自社ブランド「Hana-well(ハナウェル)」など、こだわりの商品も教わりました。

 

店内を見ながら店づくりや商品開発について学ぶ

店内の商品について学ぶ様子

 

バックヤードでは製造現場を遠目で眺めながら担当者の説明を聞きました。
商品管理はAIを活用しており、システムはグループ会社が手掛けているそうです。「自社でシステム開発まで行っているスーパーは少ないのではないか」とのこと。また、生ごみをたい肥にしたり、油をハウス栽培の燃料にしたりと循環型の仕組みを整えているそうです。

 

勤務環境についても、勤務時間を着替えも含めて1分単位で記録したり、個人カードを入れてパソコンを起動させることで勤務状況を把握したり、サービス残業とならない方策を取り入れているそうです。

 

貴重なバックヤードを見学

バックヤードで自社商品についてうれしそうに話す社員

 

 

■本部へ移動。会社を知ろう

 

アクシアル リテイリング株式会社は1967年創業。グループ内で「原信」「ナルス」「フレッセイ」の3つのスーパーマーケット事業を運営しています。そのうちフレッセイは群馬県を中心にしており、県内外で事業を展開しています。

店舗数は現在、130店舗。今後200店舗を目指しているそうです。売上高は年々増えており2023年度は2,702億円、利益は123億円。地方のスーパーとしては大きな規模を誇るそうです。

長岡市中之島にある本部は2024年10月に完成したばかり。担当者の「200店舗の達成に向けて、本部機能を高めようと(建設の)準備をしました」という言葉に熱が入ります。

 

本部には、むき出しのままの梁を「未完の梁」として残している。「ここから成長していこう」という決意を表したという

 

スーパーには幅広い職種(※)があるそうですが、入社後の出発点はお店での仕事から。「商品がどう売られ、お客様のニーズはどこにあるのか。そのスタートが、美味しい商品を作りたい、仕入れたいといったことに大切だと考えます」と担当者。

店舗の仕事は青果や精肉、レジといった8部門。それらを通して、商品のつくり方や知識を覚えていくそうです。次の段階では、部門のリーダーとして売り上げや利益のコントロール、人員配置などを学びます。その先に、店長や専門分野に視野を広げていきます。

※例えば、商品を仕入れるバイヤー、新しい商品を作るマーチャンダイザー、品質管理、店舗開発、ITシステムなど

 

説明を受けたのは、社員が発表会やプレゼン練習で使う「チャレンジスクエア」というコーナー。仕切り壁のない解放的な空間に、アイデアを促す書籍や大勢で座れる椅子が設置されている

 

 

■新本部を見学。創業者のDNAが詰め込まれているという

 

本部の見学は、部活動や運動ができる多目的ホール、仮眠スペースが設けられた食堂、通路脇にテーブルセットを設けた「セッションアベニュー」など、さまざまな場所を巡りました。

 

社員の執務スペースは階全体を使ったワンフロアにありました。柱のない広い空間に机を並べ、本部にいる全社員が集う形で仕事をしているそうです。担当者は「新本部は部署を越えた社員同士のコミュニケーションが生まれる環境を意識しました。常に現状から成長していくためには、アイデアを出し合うことが必要だと思います」と話しました。

 

全社員がワンフロアに集まる執務スペース。奥にはキッチンも設置されている

 

担当者は「弊社にとって、おいしさは絶対」との言葉を繰り返しました。おいしさは経験や勘に頼らず、科学的に分析しているとのこと。おいしさを追求し、改善を続けていく―。

 

学生が「大切にしていることは?」と質問すると、「弊社はろうそく店から出発し、当時から折れ曲がったものは決して売らないという品質経営を大切にしてきました。本質は壊さない、というのがDNAです」と強調しました。

 

アクシアル リテイリング株式会社の企業見学の様子

 

■アクシアル リテイリング株式会社

本部所在地:新潟県長岡市中之島1993番地17
TEL:0258-66-6711

 

アクシアル リテイリング株式会社の外観の写真

 

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