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次は2社目、新潟市を中心に地元に根付いて営業する地域金融機関「新潟信用金庫」のレポートをお届けします。
まずは、株式会社で社長に当たる小松茂樹理事長が学生に語り掛けました。
学生に語り掛ける新潟信用金庫の小松茂樹理事長
新潟信用金庫は1928(昭和3)年に設立。新潟市を地盤としており、全21店舗が新潟市内にあります。信用金庫は地域の人々を会員とした協同組織の金融機関で、株式会社である銀行とは成り立ちの目的が異なっています。相互扶助の精神を原点とし、主な取引先は中小企業や個人、営業地域も限定されています。地域社会の利益が優先される経営です。
部屋の一角に掲げられた「相互扶助」の言葉
近年は人口減少を背景として顧客の課題が増えており、コンサルティング業務に力を入れていると説明がありました。販売先の拡大、後継者問題、採用難による人材紹介、DX支援など幅広く取り組んでいるそうです。
小松理事長は「新潟市と運命共同体。地域への貢献を意識して(仕事を)行っています」とあいさつ。3年後の創立100周年を見据え、「皆さんが(新潟信用金庫に)入ってくれれば、ともに迎えられる。一緒に地域の課題に取り組み、100周年のお祝いをしたい」話しました。
人事担当者は「自分もそうだが、大学時代に金融の分野を学んでいない職員も多い。(就職すれば)金融関係の資格は取得しなければいけないが、就活ではぜひ金融業界も見てほしい」と呼び掛けました。
新潟市内に全店舗がある新潟信用金庫は転居を伴う異動がなく、「ライフプランを立てやすい」と強調。産休・育休や子どもの看護休暇、連続で有給休暇を取れる制度なども挙げながら、「ワークライフバランスも大切にできる」と話しました。
業務などの説明を聞く学生ら
業務としては3つを説明。
職員が見守るなか、オープン出納機を前に金融機関の雰囲気に触れる学生ら
窓口の業務も見学しました。
現金を出したり入れたりするオープン出納機で業務を実践した担当者は「今、出し入れした金額が合わなければ、それが合うまで私たちは帰れません」と説明。
学生が模擬紙幣を使ってお札の数え方に挑戦した際は、別の担当者が「現金を数えるとき、1円でも間違うわけにはいかない。命の次に大事というくらい緊張感を持ってやっています」と力を込めました。
社員2人と座談会が設けられました。
学生からは「就職は地元の新潟か大学を過ごす東京かで悩んでいる」「転勤をしたくないけれど…」と、時間が足りなくなるほど質問が次々と挙がりました。
職員の経験談で盛り上がった座談会
10年目の渉外担当者は、東京と新潟の2拠点で就活をしたそうです。転勤の有無や一人暮らしには心もとない1年目の給与などを勘案して、Uターンを決意。「新潟は家族もいるし、プライベートで友達に会える。仕事で知り合いと会ったり、アルビレックスの話題で盛り上がったりするのが新潟ならでは」と話しました。
「就活で後悔があるなら、もっといろいろな会社を見る機会にすれば良かった」と振り返ります。「東京も新潟も好きだが、今は新潟が好き。就活で視野が変わった」と語りました。
8年目の窓口担当者は、心理学を学んだ大学時代に古町に人を呼び込むというインターンシップに取り組んだそうです。「信用金庫ならお客様と近くで関われる。学生時代に経験した地域の人と関わる楽しさや心理学を生かせる仕事だと思った」と振り返りました。
「学生時代はやってみようかなということは行動してみた方がいい。皆さんは可能性を秘めているのだから」と呼び掛けました。
学生にもにこやかに対応してくださった社員の皆様
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