はたらく
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株式会社ベジ・アビオは、設立6年目を迎える新潟のベンチャー農業法人です。
「勘や経験に頼らない、次世代も担える農業」を、環境の制御やデータ収集による分析を行い実行しています。メインブランド「とマとマとマと」などのフルーツトマトを生産し、市場にトマトが少ない冬季にも販売しています。
ベジ・アビオでは、「とマとマとマと」という自社ブランドのトマトを生産しています。通常のトマトの糖度が3~5度なのに対し、スマート農業を駆使した「とマとマとマと」は糖度が10~12度あり、イチゴやスイカほどの糖度となっています。
日本海側である新潟ならではの「冬は日射が少なく生産が難しい」という問題を、LED照射により解決ができないか試験的に導入しており、全国70組のトマト農家が競うミニトマト選手権では、日本海側で唯一上位12組に選ばれ銅賞を受賞しました。
さて、ベジ・アビオが作るトマトのすごさが分かったところで、ここからはぎゅっと甘みや旨みが凝縮されたトマトが栽培される秘密を探っていきます。今までの「農業」のイメージを覆す、ベジ・アビオのビニールハウスにお邪魔してきました。
秘密①土がない…!?
野菜作りには必須だと思われていた土ですが、ベジ・アビオではスマート農業や最新の農業技術を駆使して野菜作りが行われており、なんと土がありません。
それではどうやってトマトは根を張り育っていくのか、秘密➁に続きます。
秘密➁アイメックフィルム
無数のナノサイズの穴が開いた特殊なフィルムを活用し、根が水分を吸いすぎないよう工夫がされています。
秘密➂トマトのサイズをぎゅっと
水分を絞ることによってトマトの栄養分や糖度はそのままに、トマトや葉っぱをぎゅっと濃く、さらに養液を吸い上げる力を強くすることによって細い根でも養分を十分に吸収するようになります。水の量をコントロールするこの方法を農業用語で灌水制限といい、これがトマトを甘くするために必要な育て方であるとされています。
上記のアイメックフィルムはほんの一例ですが、他にも温度によって自動で開閉される遮光カーテン(写真①)や温度管理や湿度管理、CO2の管理(写真②)まで、機械のプログラミングによって行われています。長年の経験や培われてきた勘がなくてもできる、最新のスマート農業が、甘くておいしいトマト作りを可能にしています。
①必要な分の光が差し込むように自動で開閉するカーテン
②CO2の量を調節するための機械
トマトの甘さの秘密、いかがでしたか?このスマート農業のおかげで、甘くて美味しいトマトが作られているんです。しかし、ベジ・アビオで行われているのは、それだけではありません。自社で苗の栽培も行っています。多くの生産者は、県外から苗を仕入れているそうです。しかし、ベジ・アビオでは完全閉鎖型植物工場(苗テラス)を導入し、気温や温度、湿度、光、肥料など様々な管理を行うことで、丈夫で質の高い苗を育てることができるのです。
8月頃になると、苗テラスで育った苗をハウスに植え始めます。9月頃から採れ(栽培の意味でしょうか?)始めて、12月に入るとかなり甘くなり、「とマとマとマと」というブランドになるそうです。6月までこの状態が継続し、翌年の7月になるとまた苗を植え始めます。このようなサイクルで1年を通じてトマトの栽培を行っています。
株式会社ベジ・アビオでは、6月頃までトマトの収穫体験もしています。この機会に是非友だちを誘ってみてはいかがでしょう?
次回は、26歳で取締役社長に就任した山﨑さんに、社長に至るまでのあれこれをお聞きします。お楽しみに!
■ベジ・アビオ
〒950-3105 新潟県新潟市北区新富町1419 50
TEL. 025-278-8062
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