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2022.11.21

きたじょう工房②|小暮さんの今後の展望と若い世代へ!

shake hands(シャケ・ハンズ)
テント修理だけでなく、お子さんの所属するバスケットボールチームのサポートや出前授業を通して北条の小中学生に対する地元貢献活動も行っている「きたじょう工房」の小暮裕一さん。今後の展望と若い世代へのメッセージをご紹介します。

▼前回の記事はこちらから

きたじょう工房①|まるで秘密基地「テントの総合病院」

 

 

 

-テント修理の仕事は今後どのように活動していきたいですか?

 

小暮さん:現状維持が一番の目標!今もかなりの修理依頼が来ているから、仕事を増やすっていうのは少し難しいかもしれない。でも、これからも変わらずテント修理の第一人者と思われたいですね。

 

あとはテントを通じて若い世代の支援もしていきたいと思っています。最近だと、長岡の保育園のプール用日よけタープをテント生地で作りました。年々日差しが強くなってきているけど、この下だと5度から8度くらい気温が下がる。しかもテントの生地だから、コンパクトにたたむことができて、使わない時に収納するのも簡単なんです。他の素材だとこうはいかないでしょうね。

 

(テントの生地でつくった日よけタープ)

 

 

-すごい!きっと園児の皆さんも喜んでいますね。

 

小暮さん:そう、こういう風に若い世代に向けて行動していきたい。娘の所属するバスケットボールのクラブチームにタイマーケースやヨガマットを作ったりもしています。テントだけじゃなくて、他の素材、ウレタンみたいな分厚い生地も縫うことができます。ここには前の仕事(車のシートの縫製)が活きているかもしれません。あとは地元の小学校の運動会で使う聖火の模型もつくりました。屋上からヒモを引っ張ると地上から火に見立てたロープが上がってきて、テント生地で作った聖火が灯る。今日一日、運動会での子供たちの活躍と安全を屋上から見守っているのです。すごく評判が良く毎年恒例になりました。

 

(小学校の聖火)

 

 

-北条(柏崎市)の子どもたちにとって小暮さんは大きな存在ですね。

 

小暮さん:私の願いは、一人でも多くの子どもたちに、この地元北条、そして新潟を好きになってもらって、残ってもらいたいということ。そしてまた次の世代がその次の世代への橋渡しをしてくれる人が育って欲しい。そう思います。

 

 

-最後に小暮さんのたすいちをおしえてください。

 

小暮さん:働き方を考えるときに、好きなことを突き詰めるとそれも職業にもなるということ。テントだけではない。飲食、サービス、スポーツ、知識、ものづくり、その他もろもろ。昨今のリモートワーク時代に首都圏に働きに行くことが主流ではなくなり、ひとりでも多くの若い世代がこの新潟を舞台とした職業で活躍して頂きたい。そう願ってこれからも貢献活動に取り組みます。

 

きたじょう工房 小暮裕一さんのたすいち

「趣味が仕事に!」

柏崎市北条でテントの総合病院「きたじょう工房」を営む小暮裕一さん。好きなことを突き詰めることも働き方の一つ。サステナブルな時代に素敵なメッセージをいただきました。

まるで秘密基地の工房はとても楽しい取材でした。ありがとうございました

 

 

 

■きたじょう工房

〒949-3732 新潟県柏崎市北条2095-1

https://www.kitajokobo.com/

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