はたらく
WORK
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―客室乗務員の仕事内容について教えてください。
小川さん:客室乗務員の仕事では国内線、国際線ともにフライトをしていました。1日のスケジュールはフライト先によって異なるので、出発の便に合わせて勤務時間が決まってきます。例えば、国内線は早朝5時頃に羽田空港に出社するときもありました。逆に国際線は日付が変わる直前に出社する深夜の便もありました。東南アジアやハワイ便などは夜に出発し朝に現地に着くため21時から仕事の準備をします。ニューヨーク便はフライト時間が14時間に及ぶ場合もあり、一日近く制服を着ていることもあります。到着後は客室乗務員全員でホテルに向かい休養します。滞在中に体調を整え、お客さまとの会話を広げられるよう、無理のない範囲で現地のレストランや観光地を訪れ知見を広げました。
(ドイツ滞在中の小川さん(写真:左))
―生活リズムを整えることに苦労しましたか。
小川さん:生活リズムを整えることは難しいと日々感じていて、はじめは仕事に慣れるまで苦労していました。不規則な生活のなかで体調をどのように整えるか、気をつけました。例えば、遅い時間に仕事が始まる日は、昼間に仮眠をとったり、早朝からの勤務の場合は、早く寝られるように日中はしっかり体を動かすなどの工夫をしていました。また、リラックスできるようなハーブティーを探したり、快適に眠れるパジャマを買い、滞在先のホテルでもゆっくり休めるようにしました。
―客室乗務員の仕事をするうえで気をつけていたことは何ですか。
小川さん:先ほどの話にも通じますが、体調管理に気をつけました。国際線では時差もありますし、日本とは違う季節の国に行くこともあります。これから日本は冬になりますが南半球では夏になり、日本と反対の季節となります。また、飛行機は乗務員が一人でも欠けてしまうと運航できない場合もありますので、責任感をもって体調管理に充分気をつけています。
―仕事のやりがいや苦労について教えてください。
小川さん:お客さまに「ありがとう。」と言われた時が一番うれしく、やりがいを感じます。苦労する点は、飛行機にご搭乗になる理由は、お客さまにより様々で、ワクワクして乗られる方もいれば、お忙しい中お仕事で乗られる方もいるので、一人一人に寄り添って一番良いお声がけやサービスを提供することです。
しかし、年齢・国籍の違いなど様々なお客さまに出会えることはこの仕事の醍醐味であり、お客さまから学ぶことが日々たくさんあります。
―海外の方とお話しする機会もありますか。
小川さん:はい。私はすごく英語が得意というわけではないのですが、コミュニケーションが心からとれたと感じられたときは嬉しいです。また、日本の良さや機内食で和食がおいしかったなど日本を好きになっていただいた時もすごく嬉しいです。海外のお客さまにはJALにご搭乗いただき、日本ファンになっていただきたいという思いを込めて仕事をしています。
― 一番印象深かったお客さまとのエピソードはありますか。
小川さん:印象深かったことは、国内線でデビューした頃に、お客さまのお手荷物収納のお手伝いをしていたときのこと。その際に、後方のお客さまから「ちゃんと周り見ているの!?」とご指摘されたことがありました。目の前の業務に必死になり、お客さまの通路をふさいでしまっていたことに気付きました。お客さまに直接ご指摘を受けたことが初めてで、ショックを受けたのですが、この経験から常に視野を広く持ち、周囲にも意識を向けることができるようになりました。お客さまからのお言葉があったからこそ自分の成長につながりました。
―なぜ客室乗務員の仕事に就かれたのですか。
小川さん:もともと人と関わることが好きでした。客室乗務員の仕事は国籍など問わず、いろいろな方にお会いできることに魅力を感じました。また、この仕事はサービスの技術力や英語力など自分自身でブラッシュアップすることで質の高いサービスを感じていただける、という環境にあります。それが常に高い目標、向上心を持ち続けられる仕事だと思いました。そして何より「お客さまの命をお守りする」という大切な役目があり、責任感を持って仕事に取り込むことで自分自身も成長し続けられるためこの仕事を選びました。
シリーズ「はたらく」日本航空さんの第1回連載は客室乗務員の仕事と思いを東北支社新潟支店の小川良美さんに伺いました。次回は気になるJALふるさとアンバサダーについて引き続き小川さんにお話を伺います!お楽しみに~。
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