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小柳建設のコーポレートメッセージは「変化を楽しもう。」です。3代目の小柳卓蔵社長(40)は「変化が激しく、企業も人も進化しなければ生き残れない時代の中で、自分から変化して周りも変化させる。そして建設業をリードする存在になる。そんな決意が込められています」と話します。その考えを体現させようと、2021年1月に創業の地である新潟県加茂市に立て替えられた新しいオフィスが、「加茂オフィス」です。「働く人の創造性を発揮させるオフィス」とも呼ばれています。
加茂市の人口は約2万6千人。小さな市中心部の住宅などが並ぶ一角にオフィスはあります。鉄骨3階建てで延べ床面積は約1380平方メートル。通りに面しており、小柳社長の「地域とのつながりを大切にしたい」との思いから、あえて駐車場を敷地奥にし、建物を前に出したそうです。「ここは建設会社です」と聞かなければ分からない斬新な外観がひときわ目を引きます。
正面玄関から中に入り、大きなガラス張りの壁が続く廊下を進むと、2階のオフィスにつながる「大階段」があります。階段は座席にもなっており、大人数での打ち合わせにも使われています。白壁はスクリーンとして、プロジェクターで映像を映すことができ、社員のプレゼンテーションや、動画で作っている社内報の放映などに活用されています。階段が会議スペースを兼ねているとは驚きです。
階段を上がって2階のオフィスに入ると、天井が高く、壁もないため開放感にあふれた空間が広がっています。柱や壁に使われている木のぬくもりや、観葉植物が空間に潤いを与えています。
固定席がないフリーアドレス制で、社員それぞれが好きな場所で仕事ができるようになっています。役員も同じフロアで仕事をしており、社内のコミュニケーションがより円滑に進むようになったそうです。
社員間のコミュニケーションは電話やメールを原則使わず、ビジネス用のチャットを活用。電話でその都度、作業を止めることがなくなったそうです。メールも定型文を入力する手間を省くなどして徹底して効率化を図り、スピーディーで確実なコミュニケーションを目指しています。
壁に設置された大きなモニターは、仕事をするグループごとの進捗状況や営業利益がリアルタイムで表示されています。仕事や業績を数字で「見える化」することで、社員の経営者意識を育みます。
少人数での打ち合わせ用スペースも複数あり、必要な時にはすぐに打ち合わせができるようになっていました。徹底して生産性を高めるレイアウトになっています。
3階にはおしゃれなカフェテリアが・・・。食事や休憩だけでなく、仕事や打ち合わせにも使っています。このほか、1人で集中したい時のための個室や、外の空気が吸えるテラス席までありました。服装はオフィスカジュアルで、各社員が居心地良く、快適な環境で仕事の効率を高め、創造性を発揮するための工夫が至る所に施されています。
1階の一角には、おしゃれなガラス張りのコワーキングスペースがあります。カフェのようなつくりになっています。地域活性化、地域創生を目的に、地域のチャレンジャーを後押しする場所として活用されることを目指しています。現在は地域のパン屋さんやカフェなどの飲食店がここで新商品の開発や出張販売をするなど、地域の交流拠点になっています。
活気あふれるベンチャー企業や、人気ドラマや映画の中に出てくるようなおしゃれで、機能的なオフィス。服装もオフィスカジュアルで、社員の皆さんはそれぞれが日によって服装や席を変えるなど、変化を楽しみながら仕事をしています。広報担当の堂谷紗希さんは「おしゃれで開放的な空間なので毎日がワクワクで、楽しんで仕事をしています。上司や同僚とのコミュニケーションも取りやすいですね」と話していました。
「加茂オフィス」は新潟大学のインターン学生が制作した動画でも見ることができます。ぜひご覧ください。
次回は働き方改革を積極的に進めてきた小柳建設で働く20代の若手社員の話を紹介します。
(この記事は鮭プロ編集部が担当しました)
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