はたらく
WORK
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-現在のお仕事のやりがいを教えてください。
亮太さん:依頼者の方に「ありがとう」「助かった」と言われるのはうれしいです。あと、今年はすごく暑かったですよね。僕たちの作業は日陰なしの炎天下のところで行うので1日に5リットルくらい水を飲むほどでした。そんな中で冷たい飲み物を頂くのはすごくうれしかったです。
<代表 木村亮太さん>
圭吾さん:僕も同じで「ありがとう」という声が聞けることはやりがいにつながっています。また、その年もしっかりとお米がとれて来年の依頼にも繋がってくれたらうれしいですね。
-では、苦労していることは何かありますか。
亮太さん:苦労しているところは大きく分けて2つあります。1つ目はやはりお金の面ですね。僕たちは米農家さんを対象にしているのでそちらにお金が入らないと僕たちにもお金が入らないんですよ。ですから、お米の収穫時期を過ぎた9月末や10月末にならないとお金が入らないのでそれよりも前に突発的に大金が出ていくときはヒヤヒヤしますね。そういったお金のやりとりには苦労していますね。2つ目は苦労というか気をつけていることなんですが、お客様との接し方ですね。お客様一人と日程調整するとき、どうしても他のお客様との兼ね合いでその日程は厳しいと伝えると、納得していただけないこともあったりするので、そういったコミュニケーションの部分は気をつけています。作業内容を全面的に僕たちに任せてくれる方もいれば、細かく指示される方もいるのでさまざまなお客様に柔軟に対応していくのが今後ずっと課題になるかなと思います。
-人と関わる以上、コミュニケーションをとることはもちろん大切ですが簡単にはいかないですよね、、、
圭吾さん:僕が苦労していることは特にありませんが、強いて言えば朝が早いところですかね(笑)作業の時期は午前3時に起きてそこから移動して休憩もはさみつつ10時間くらい作業しっぱなしなんですよ。そこが少し大変だと感じています。
<弟 木村圭吾さん>
-先ほど、やりがいの部分で、炎天下で作業するとおっしゃっていましたが、天候の面で苦労することはありますか。
亮太さん:ありますね。今年はありませんでしたが、去年は作業するために現場に行ったら雨が降ってきたので作業せずに戻ったりとか、、、そういうことがありましたね。それと、先ほども言った通り、農家さんにお金が入らないと僕たちにもお金は入ってこないので、例えば台風が来てお米が収穫できなかった時、農家さんはお金を払うことができないので支払いが来年に持ち越しになってしまうと今の僕たちは資金力がまだまだなので会社が潰れてしまいます。そういった資金面が今後解決していく課題の中でも重要なことかなと思います。
-では次に1週間のスケジュールを教えてください。やはり毎日現場に行って作業するのでしょうか。
亮太さん:毎日現場に行くということはないです。作業する時期が決まっているので。現場に行かないときは、大体、他の業務をしています。兼業という形ですね。
-兼業は具体的にはどんなことをしていますか
亮太さん:「食べる米ぬか」というお米を使った商品の開発をしています。メーカーさんにお願いして作ってもらい、販売は僕たちがするという形でやっています。
<実際に販売している「食べる米ぬか」>
-お米を精米した時に米ぬかは捨ててしまいましたが米ぬかは食べられるのですか
亮太さん:米ぬかは玄米を磨いて白米を作る過程で取り除く部分なので捨てる人もいますが、美肌効果であったり、生活習慣病予防に適していたりします。食べ方としてはカレーやみそ汁、ヨーグルトに混ぜるだけです。味が変わってまずくなることもないのでおすすめです。
美肌効果、、、いいですね(笑)
-「食べる米ぬか」の販売を始めたきっかけは何だったのでしょうか
亮太さん:お米の付加価値を上げるためです。お米はあまり食べ方が多くありません。お米の付加価値を上げることで農家さんの収入源も増えると思いました。お米のいろいろな方向性を探求したいと思って商品化に踏み切りました。
-お休みはとれていますか。
亮太さん:「とりますよ。ここが休みと明確に決まっているわけではなく、自分たちがこの日休みたいと思ったらそこが休みになる感じです。
それは自分で起業しているからこそできることですね。
-今後の展望についてお聞きします。今後、何か新たに挑戦したいことや導入したいことなどがあれば教えてください。
亮太さん:僕は新潟県内を束ねるドローン関連の一連の集団をつくりたいです。まず農業用ドローンの現状から述べると、補助金を使ってドローンを導入した農家さんは結構いらっしゃるんですが、使いこなせない方が結構多いんですよ。そういった方を対象に業務委託といった形で請け負っています。今後はドローンを持っているけど使いこなせない方に「ぜひ僕たちとやりませんか」というような感じで営業というか挨拶をして、最終的には新潟でドローンと言えば僕らだなと思ってもらえるような立ち位置を確立します。僕たちに依頼をしてくれる仲間、一緒に業務をやってくれる仲間を増やしたいです。
-最後に学生にメッセージのようなものをお願いします。何かしておいた方がいいことなど、、、
亮太さん:大学生時代の終盤までは周りの環境などに流されて動いていました。自分は1回就職して失敗しているので、「自分はこうだ」という動きの軸を決めたほうが良かったと思いました。何か目標ややりたいことを決めてそれを軸に自発的に動くようにすることが大切ですかね。人に流されてやることと自分の意志でやることでは同じ経験をするにしても全く違うものになると思います。「やらぬ後悔よりやる後悔」という気持ちで何でもやってみてほしいです。
圭吾さん:僕はまだ学生なので学生目線で言うと、自分がなりたい人物像を周りにたくさんアピールした方がいいと思います。そうすれば自分の元に良い情報や人が集まる機会が舞い込んでくるようになるんですよ。自分も軸をもって活動して周りにアピールしてきたからこそ得られる出会いや経験がたくさんありました。だからこそ学生の皆さんにはいろいろなコミュニティに参加して自分を発信していく機会をつくってみてほしいです。言霊は本当にあると思うので、自分はこれをやると声にして、自分から周りに声をかけ、一歩踏み出してみてください。