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2022.09.25

「北越の小京都」加茂市カフェ巡り②|cafe LITH

しゃけむすび
加茂市カフェ巡り第2回目は、「cafe LITH(カフェ リス)」の経営者、御手洗智一さんにお話しを伺いました。

▼前回の記事はこちらから

「北越の小京都」加茂市カフェ巡り①|BBC

 

 

 

 

―御手洗さんの出身とお店を始めた経緯について教えてください。

 

御手洗さん:加茂出身です。お店を開店するタイミングが重要だと考えていたので、実は新型コロナウイルス禍にお店を開店する予定はなく、もっと準備してからお店を始める予定でした。cafe LITHを始める前は、今は閉店してしまった「MACHITOKI(マチトキ)」というカフェで働いていました。

 

しかし、cafe LITHの店舗が空いたこと、もともと調理の仕事をしていたこと、店を持ちたいと考えていたことが相まって、急遽ですが思い切ってお店を開店してみようと思ったんです。

 

 

―加茂でお店を開店した理由はなんですか?

 

御手洗さん:店を開店した理由は、僕自身が加茂市に何もお店がないと思っていたことが一因です。最近はカフェが増えてきたように思いますね。知り合いからは人が多い三条市や新潟市で店を出した方が良いとよく言われました。ちょっと加茂市に物足りなさは感じてはいますが、自分でやるしかないと思って自分の力でカフェを開店しました。地元も好きで、加茂市でお店を始めたいという強い思いもありました。

 

 

―お店で提供する料理は全部御手洗さんが考えていますか?

 

御手洗さん:そうですね。ケーキは新潟のケーキ屋さんに作ってもらっていますが、他のメニューは全部自分で考えていますね。

 

 

―料理はどこかで勉強したりしていたのですか?

 

御手洗さん:ずっと飲食店で調理の仕事をしていたので、いろんな飲食店から料理の知識を吸収していました。

 

(メニューのひとつ、あんバタートーストを撮影)

 

 

―東京に行ったりするのではなくずっと加茂に?

 

御手洗さん:飲食店をやる前は製造業の仕事をしていて、指輪などを作っていました。燕で研磨の仕事を10年くらい続けて、やめてから飲食業を始めました。

 

 

―まるっきり職種が変わったんですね!

 

御手洗さん:そうですね。全然違う職種になりました(笑)。

もともとサービス業が好きだったのと、アルバイトでも調理の仕事をしていたので、それで本格的に調理の仕事を始めました。

 

 

―加茂の魅力は何がありますか?

 

御手洗さん:そもそも、加茂市の魅力は少ないと思っていました。だからこそ、お店も含めて自分で作ろうと思って始めました。それに、加茂市は大きなイベントも少ないと思います。ですが、商店街にはお祭りはあるので、これからイベントも作っていきたいと考えています。

駅からすぐに歩いて行ける距離に街や観光地がある所は、とても魅力的ですね。商店街もいきいきしていくと思います。

 

 

―ここ数年で周りにカフェができていますが、御手洗さんはまだまだだと考えていますか?

 

御手洗さん:まだまだだと思いますね。BBCさん(前回紹介)も20代の方が経営していて、AMEYA AISUさん(次回紹介予定)も30代の方が経営していますので、もっと若い人が店を出しやすいような仕組みを作りたいと思っています。

 

 

―cafe LITHさん、BBCさん、AMEYA AISUさん3つ共同のイベントなどはありましたか?

 

御手洗さん:学生さん向けに、ポイントカードを作るなど、若者に向けた地域興しをしていました。

 

 

―cafe LITHさんは地元の方が多く訪れますか?

 

御手洗さん:土日に訪れるのはほぼ市外の人です。平日は市外の人もいますが常連さんや地元の方が多いです。

 

 

―地元の方と市外からお越しの方との違いはなにかありますか。

 

御手洗さん:市外の方はご飯などの写真を撮影することが多いですね。僕は、調理には見た目も大事だなと思っています。また、その他にもお店が狭い空間なのも作用して、スナック的な感じで常連さんとよく話しできます。話も込みでのサービスの形が常連さんにもウケて、何回も足を運んでくれるように思います。

 

(お客様と話しやすい距離感の店内になっている)

 

 

―cafe LITHをどんな場所にしていきたいですか。

 

御手洗さん:この場所は少し狭いので、料理の持ち帰り専門店にしようかなと考えています。加茂山や加茂川があったりして、いい観光地だと思うので、もう1つ倍の大きさの店舗を借りて、お客様がゆっくりできるようにしたいです。今の店舗は大きさが厳しく、調理スペースも厳しいのですが、「この狭さがいい」というお客様もいます。お店にはいろんな年代のお客様が来るので、仕事の話をしたりして、cafe LITHが話し合いの拠点になり、次につながるきっかけの場所でいたいです。

 

 

―実際に、cafe LITHから始まったつながりは?

 

御手洗さん:cafe LITHの店内に飾ってある小さい靴は三条のデザイナーさんがデザインした靴なのですが、それを見たお客様から注文があり、cafe LITHから話がつながって、仕事を依頼したりなどといったつながりがあります。

こういったお話しは、人が集まるカフェならではだと思いますね。

 

(三条のデザイナーがデザインした靴)

 

 

―夜はお酒の提供もしているとのことですが・・・。

 

御手洗さん:カフェは単価が低いので、様々なやり方でお客様を増やしていきたいと思っています。特に常連さんを増やしていきたいとおもいますね。

常連さんはちょっと寄ってドリンクを飲んでいく人も多くいます。たまにお昼を食べに来られたり、用事があってついでにコーヒーだけ飲みに来たりすることもあります。

 

 

―御手洗さんが、テイクアウトで買って出かけたいスポットは?

 

御手洗さん:うちは、ケーキ以外はテイクアウトできます。そのテイクアウトを食べるおすすめスポットだと、下条川ダムの中に入っていったところですね。大きく広がっていて、桜並木もあり僕は穴場だと思います。人も少なく、自然が沢山ありますのでおすすめです。

 

 

―メニューのこだわりはなにかありますか?

 

御手洗さん:こだわりは無添加で作っていることです。特にチキンカレーは、スパイスを20~25種類くらい使って作っています。

 

(café LITHのメニュー)

 

 

―9月の朝におすすめのメニューは?

 

御手洗さん:クリームソーダを季節によって替えています。9月だとルレクチェや梨ですね。ケーキは季節で種類を替えようと思っています。特にチーズケーキは、沢山の種類があります。ドリンクはほうじ茶ラテや抹茶ラテを出そうと考えています。お客様も飲みたいとおっしゃっていたので、夏の終わりに出そうと考えています。

 

 

―お店をやっている中で、1番言われて嬉しかった言葉は?

 

御手洗さん:嬉しかった言葉は「美味しかったです」と言われることです。

「また来ます」も嬉しいですね。カフェのお客様は礼儀正しい人が多く、食べ物を出しても「ありがとうございます」というので、僕もサービスしたくなりますね。

 

 

―また来てくれたお客様は覚えていますか?

 

御手洗さん:大体覚えています。名前までは分からないですが、顔は大体覚えています。

 

ちなみにこのお店の名前(cafe LITH)は、加茂山のリス園からとりました。おじいちゃん、おばあちゃん、子どもにも分かりやすいようにという思いを込めています。

 

(オーナーの御手洗さん)

 

 

―内装はどのように設計しましたか?

 

御手洗さん:内装は自分でDIYをしました。モノクロが好きだったので、壁と床は黒のタイルを張りました。様々なカフェを見て回りましたが、スターバックスのようなスタイリッシュな雰囲気が格好いいなと思い目指していたのですが、床が花柄で可愛くなっちゃったかなと思います。床が特徴的なので、床の写真を撮っていく人もいます。SNSで挙げられた写真で見ると、「あ、うちの店だ」って思う判断材料がほとんど床ですね。もともと、写真を見てすぐに打ちの店だと分かるようにしたいと思っていました。あとは検索してすぐに出てくるようにしたいとも考えていました。LITHの名前を付けると、後でリス型のクッキーなども作れますから、何気ないところで次に繋がるような、店をやりながら気づくこともあります。

café LITH 御手洗さんのたすいち

「愛される人間になりましょう」

■café LITH

住所:加茂市穀町9-12

Tel:090-6452-2912

営業日:11:00〜19:00(土〜20:00、以降は予約制)。木曜定休日。

5席

 

 

 

 

 

 

 

コラム:のんびり加茂散歩~加茂川で水切り遊び~

 

加茂川は粟ヶ岳に源を発したのち加茂市内を貫流し、田上町に入った直後に信濃川に合流します。途中、加茂市の市街地の中心部を流れる川です。

今回、私たちが川を訪れた時、天気も良く、気温も高かったので川の温度がとても気持ちよく、水切りをして楽しみました。

加茂川には鯉のぼりが泳ぐ恒例イベントもあります。

皆さんもぜひチェックしてみてください!

 

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