たべる
FOOD
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―白い壁紙に外光がたっぷり入る大きなガラス窓が取り付けられた店内。そこに木目の美しいテーブルとイスが並ぶおしゃれな雰囲気ですが、何かこだわりが詰まっているのですか?
本間さん:一から壁紙なども自分達で選んだので結構思う通りのお店には仕上がりましたね。
加藤さん:自分にはセンスがなくて…笑 最初はデザイナーさんが出してきたのをそのまま受け入れようとしたんですが、本間さんが「これは違うと思う」と言ったんです。
本間さん:一軒家だったので、もっと可愛らしく親しみやすいお店にしたくて、すべての内装にこだわりました。
―特にここ!というこだわりポイントはありますか?
本間さん:お皿と料理ですね。特にお皿はお客様からも褒めていただくことが多い部分です。
―確かにどのお料理も素敵なお皿に盛り付けがされてますよね。お皿などの細かいところまでこだわりを詰め込むお二人の信念はありますか?
加藤さん:信念とこだわりというのはイコールで、それを持っていない人に成功はないと思います。
本間さん:お互い共通して持っている信念は「来てくれたお客様に喜んでもらおうっていう気持ち」です。生きていると結構嫌なこととか辛いこととかすごくいっぱいあると思うんですけど、ここにお腹いっぱいに食べに来て、明日からまた頑張れるねって思ってくれたらいいなっていう思いが1番強いですかね。
そこだけはブレないようにしています。
―信念を持った人が作る料理だからこそ、それがお客さんにも伝わるんですね。
加藤さん:絶対伝わると思います。横浜からお客さんが来てくれた時に、前菜を出した時点で、「こだわっているな」って言ってくれて、最後には「おいしかった」と言って帰ってくれて、そういう言葉を聞くとやっていてよかったなと思います。
お客さんが来て、ただ食べてお金を払って帰りましたじゃなくて、そのほかに、「よかった」っていう思いで帰ってもらうのが大事だと思います。
―このお洒落なミニパフェが880円だったり、お手頃すぎる値段の設定、ちょっと辛くないですか…?
本間さん:それ結構よく言われます。でもお客様にとって、この料理やスイーツをこの値段で楽しめたらお得だなって感じてもらいたいというのがあります。
加藤さん:(本間さんは)お客様目線でしか考えないんですよ笑
最初のオープン時も俺は「安すぎるだろ…」って何回も言ったんだけど、「でも、それじゃあお客様は頼まない」と言われてしまって。どう考えたって東京では1600円とかするのを、1000円とか800円とかで売ろうとするから…笑
―お値段もですけど、月替わりのお料理やスイーツも複数ありますよね?やはりこれもお客様目線で考えた結果ですか?
本間さん:スイーツの盛り合わせは宣伝の意味も込めてます。全種類買って食べるのも無理だと思うので、少しずついろいろ盛られている中から、これおいしかったから今度友達に買っていこうかなとかって思っていただけたら。安く、たくさんのものを味見のように食べてもらえたらいいなという思いがあります。
―これは絶対に食べて欲しいおすすめはありますか?
加藤さん:ないです!最初にメニューを決めるときに本当においしいと思ったメニューしか出していなくて、これ大丈夫かなって思ったものは一切出さないです。
―全部が自信作でおすすめっていうことですね。
本間さん:強いて言うなら、バックリブがスタッフにも人気です。他の店にあまりないメニューなので1回は食べてみて欲しいです。
―どれも自信作ということですが、メニューのコンセプトはあるのでしょうか?
加藤さん:基本手作り重視。多少の既製品は使うけど、何かしら手を加えてから出しています。
本間さん:アイスは気に入った商品があって、それを取り寄せています。
加藤さん:基本的にちゃんと自分たちで手作りして提供するのがコンセプトです。大変ですけど、ドレッシングも既製品を使っていなくて、すべて手作りです。
―スイーツのゼリーとかも全部手作りなんですか?
本間さん:そうです。
加藤さん:ゼリーまで手作りしている店はあまりないと思います。
―仕事をしている中で嬉しい瞬間を教えてください。
本間さん:お客様からの温かい言葉はやっぱり嬉しいですよね。立ち仕事だし、力仕事だし、あと階段も上り降りもある。体力仕事は正直きついことの方が多いんですけど、その言葉で全部大変だったこととか、疲れも全部吹っ飛びます。ここに来るお客様は本当に優しい方が多いんですよ。
加藤さん:俺がうれしかったことは、ご年配の方が、自慢の肉料理を食べて「こんな美味しいの初めて」「今まで生きてきて1番美味しかった」と言ってくれたときかな。言葉を口にしてくれるのは、本当に結構ありがたいと思う。
本間さん:本当に小さい子が、料理やスイーツを「おいしかった!」と言ってくれることが結構あります。この子たちが大人になったときに、思い出の味になっていたらいいなと思います。
―なるほど。
本間さん:もう一つうれしいことは、従業員が店を気に入ってくれて、休みの日に食べに来たり、仕事後にケーキや新作スイーツを買っていってくれたりすることです。自分が働くお店で、わざわざお金を出して買って帰るくらい好きでいてくれるのがうれしいです。
加藤さん:俺も飲食業を20~30年やっていますが、そういうのってあまりなかったですね。食べていくのはあったけど、テイクアウトで買って帰るってあまりない。
本間さん:スタッフもお客様と同じような目線を持っているので、新作のメニューを食べてもらって、感想を聞くこともあります。
―スタッフさんも女性の方が多く見受けられるんですが、やはりお客さんも女性が多いですか?
本間さん:そうですね。でも幅広い年代の方が来てくれます。先日、女性のお客様が配偶者やお父上を連れてきてくださったことがありました。ぱっと見はかわいらしい一軒家なので、連れてこられた方は、こんな肉料理が食べられると思っていなかったみたいです。でも「俺たちが来ても、すごく満足できる店だな」と言ってくださったのがうれしかったです。
―なるほど。確かに可愛らしい雰囲気のお店なのでちょっと男性が入りづらい感じはあるのかもしれませんね。
加藤さん:肉料理って男性も好きだと思うので、お店に入って食べてこそ分かってもらえると思います。女性が来るだけでは少しもったいないような気がします。
―今後こんな風にお店をやっていきたいというのはありますか?
加藤さん:いろいろな人に料理やスイーツを食べてほしいなと思います。でも、ここを気に入っていないお客様に無理をして来てもらうのではなく、本当にここが好きだという人が訪れ、うれしい気持ちでまた来てもらえるようになればいいかなと思っています。
いかがだったでしょうか?「肉とスイーツのお店Koyori」のお店やお二人のこだわりを少しでも皆さんに知っていただけたら嬉しいです。
◆肉とスイーツのお店Koyori
住所:〒950-2054 新潟県新発田市新栄町3丁目3-28
営業時間:11:00〜21:00
定休日:月曜日,火曜日(月曜日が祝日の場合翌日)
公式Instagram:
https://www.instagram.com/koyori.grillandsweets?igsh=MWtjdno5ZjRvaHNqbw==