はたらく
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―「Telu Telu Boy」とっても親しみやすく、かわいらしいこのキャラクタ―はどのように誕生しましたか?
今井さん:2019年の夏に長岡市和島地域の屋外で壁画作品を描いていたんです。その時期は天気がとても悪い日が続いていました。外での作業も多く、夏場の高温多湿な環境は、正直きつかったです。その時ちょうど「天気の子」という新海誠監督の映画が上映されていました。その映画に触発され、僕たちも「天気が良くなるように」と映画中に出てくるてるてる坊主のついた黄色い傘を作りました。そこで、日本特有のてるてる坊主の文化があるのにキャラクター化されていないことに気づき、「これだ!」となりました。僕が行ったアイルランドは雨が多い国で、虹の国とも言われています。同じ特徴を持った新潟の天気を掛け合わせ、また、海外の街中に描かれていたBoyと呼ばれる絵の表情もヒントにしました。
<2019年-長岡市和島地域での巨大壁画作品「幾千の和」>
<Gallery&Cafe VUCA(新潟市)で開催されたTelu Telu Boy展>
―Telu Telu Boyは今後、どのように展開していくのでしょうか??
今井さん:今は4体のキャラクターなのですが、今後8体になる予定です。現代の多様性の問題に着目をして、LGBTQのレインボーフラッグから着想した色や意味合いの8体を作ろうと考えています。
てるてる坊主は性別のないものだから、自分の好きに、イメージ通りに作れ、自分を表現することができるという点が面白さかなと思っています。さらにグッズ展開も考えています。ありがたいことに、「ぬいぐるみが欲しい」という声を多くいただいているので、実現させたいですね。天気予報の棒の先端に付けたりなどのコラボができたら面白いし、海外でのてるてる坊主の認知や人気がTelu Telu Boyを通して広まってほしいと考えています。
<「Telu Telu Boy」近い将来8体に!? 今後、どんな仲間が増えるのか注目です!>
―今井さんのアートを通じて何を伝えたいですか?
今井さん:僕の作品を通じて明日への希望を持ってくれたらうれしいです。人がどう生きるか、なぜ生きるかって答えのないものです。何か意味があるからだと考えてしまいますが、人間の生きる意味なんてないと思います。それ以上に、「日常の中で生きる目的を見つけていこうと、未来に進もうという希望を持つこと」が大事なのかな、と思っています。不条理な世の中ですが、そんな中でも日々の希望を祈ること、例えば、雨が降るという不条理な出来事に対して、晴れてくれることを願う。これは、意味のないことだけど明日を少し楽しむ姿勢があることと言えるのではないかと思います。
―今後の目標を教えてください
今井さん:世界で活躍することです。展示会を開くだけでなく、もっと広く知ってもらいたいです。起業をすることでいつかは新潟に「現代美術館」を作りたいです。また、企業を成功させて、新潟のクリエイティブ集団を作り、世界に輸出していける作品をどんどん作っていきたいです。ここに任せたら大丈夫!と思ってもらえるような。目標は色々ありますが、ここ2、3年の目標は、もう一度ヨーロッパへ行ってまた経験を増やしたいですね。
―Telu Telu Boy、とても可愛いタッチが印象的なキャラクターですが、沢山の思いが込められていて、とても愛着を持ちました。お話を聞いていて、現代アートに関心がより高まり、私も今後の人生を豊かなものにしていきたいなと思いました!
アートを通して働くことの難しさと、今井さんならではのやりがいをおうかがいできて、とても貴重な経験でした。ありがとうございました!
今井兄弟HP:https://imaibrothers.jp/
今井翔太HP:https://shotaimai.jp/
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