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2022.12.12

炭火居酒屋 侘び寂び 長谷川慧さん|(#友達の輪vol.9 )【地元に根付く、つながりのお店へ】

チームじょんのび
新潟の魅力と活躍している人をつなぐ企画、「友達の輪」シリーズ第9弾。
今回は、第8回に取材させていただいた株式会社EIGHTS代表取締役の大橋大河さんのご紹介で、新潟駅南口に店を構える「炭火居酒屋 侘び寂び」の店主 ・長谷川慧さんを、チームじょんのびメンバーの金澤、平井、星野が取材しました。

▼前回の記事はこちらから

株式会社EIGHTS|(#友達の輪 Vol.8)【世界を見据えて、続ける挑戦】

 

 

~プロフィール~

長谷川慧(はせがわけい)さん

 

新潟市東区出身。新潟東高校を卒業後、関東の大学に進学するも「自分の本当にやりたいことをやる」という決断の末、大学を中退。その後3年間、アルバイト先だった焼き鳥屋で修業を重ねる。新潟にUターンした現在は、2022年11月1日にリニューアルオープンした「炭火居酒屋 侘び寂び」の店主として店を経営。

 

 

1.あの時の選択に間違いはない!自分で選んだ道

 

―長谷川さんの選んだ道、教えてください!

 

長谷川さん:僕は高校生の時にやりたいことがなかったんです。地元新潟の外に出たら何かやりたいことが見つかるんじゃないかと思い、関東の総合大学に進学しました。そして、大学生になって焼き鳥屋でアルバイトを始めました。先生だったりサラリーマンの方だったり、お店の中でたくさんの人の話を聞くことがすごく楽しくて、次第に飲食の道に進みたいという思いが強くなりました。

 

「すぐにでも飲食の勉強をしたい!」そう思ったんですよね。今からすぐに飲食を学ぶのか、それとも大学で勉強しながらやるか。両親にも相談して悩んだ末に決めた道が、大学を中退して3年間アルバイト先の焼き鳥屋の師匠のもとで修業することでした。

 

 

―大学を辞めて3年間、修業の道に進むというのはかなり思い切った決断だったと思うのですが、この選択についてどう思いますか?

 

長谷川さん:間違いはなかった、これをやっていて良かったと今になっても思いますね。反対する人もいましたが、それでも自分のやりたいことを本気でやる3年間にしたい。生まれ育った土地でお世話になった人のためにも新潟で店を開く夢を叶えたい、という思いで弟子入りして修行に励んだ3年間でした。「やりたいことをやる」っていうのが本当に大事だと思います。選んだこの道に後悔はないです。

 

 

 

2.つながりの店 侘び寂び

 

― ”侘び寂び”というお店の名前の由来を教えてください。

 

長谷川さん:何気ない日常生活の中で素朴な幸せを感じることができる場所になってほしいという思いで、”侘び寂び”という名前にしました。もともとは他の方がオーナーとして別の店名で営業していたんです。ですが、2年前から僕がオーナーになり、今までお世話になった人への思いも込めて、今年11月1日のリニューアルオープンに合わせて店名を変えました。

 

 

―仕入れ先の人とのつながりの深さみたいなものを実感したエピソードはありますか?

 

長谷川さん:うちの店は魚を市場などから買っていないんですよ。自分は釣りをするんですけど、店に並ぶ魚料理は自分が釣ってきた魚であったり、お客さんが持ってきてくれた魚で作ったものなんです。釣りに行った常連のお客さんが、ご自身が自宅で食べる分だけさばいて、「残りは(長谷川さんの)お店で使っていいよ」ってくれるんですよね。魚は自分で釣ってくるか、お客さんからいただくかなので、本当に新鮮でその時の旬の魚をメニューとしてお出しすることが多いですね。

 

 

―お客さんとのつながりが強いんですね!

お客さんとのつながりを大切にするために力を入れていることはありますか?

 

長谷川さん:「お客さんが好きな物事を聞く」っていうことは大切にしています。お客さんがやっていることに興味があったら自分も一緒にやらせてもらっています。例えば、釣りですね。自分はもともと釣りをしていなかったんですけど、2,3年前にお客さんが連れて行ってくれたことがきっかけで始めました。今では釣りの知り合いもどんどん増えています。何事もチャレンジしてみるっていうことは大切ですよね。

 

 

―学生の従業員がいると聞きました!

 

長谷川さん:”侘び寂び”では現在、新潟大学の学生8人がアルバイトをしてくれています。大学3年生のアルバイトの子が次の世代の後輩を紹介してくれて、その子がまた次の後輩を紹介してくれて…っていうので全員紹介で入ってくれています。バイト仲間同士も仲が良いですし、お客さんとも長くいると仲良くなってくれています。アルバイトの子たちには、「絶対今後の役に立つからお客さんの話はいっぱい聞いた方がいいよ」っていうことも伝えています。社会の厳しさは社会に出てから知ることができるけど、だからこそ今のうちは、仕事の楽しさを覚えてほしいと思っています。

 

(さすが居酒屋店主、長谷川さんの明るい笑顔とハツラツとした声に元気をもらいました!)

 

―今後の展望について教えて下さい

 

長谷川さん:このお店を何年も何十年も続けることができて、目の前でうれしそうなお客様を見ていられたらいいなと思っています。とはいえ、何かを続けるのはとても大変です。継続するために、ちょっとずつ変化していくことも大事だと思っています。

 

 

 

3.チームじょんのび取材後記 ~出会いに感謝!~

 

金澤「長谷川さん、めちゃくちゃ魅力的な人だったね!」

星野「熱い人だったし、なんかすごい引き寄せられたよね!」

平井「長谷川さんに人生相談したい!」

 

取材先からの帰り道、けやき通りを歩く私たちチームじょんのびの3人はそれぞれ感じたことを口にしました。

 

最初は慣れない取材に緊張していましたが、取材が終わった開放感と 深く濃いお話を聞くことができた満足感でいっぱいでした。

 

取材の中で私たちの心に刺さる名言やキーワードがたくさん生まれ、長谷川さんの言葉一つひとつを忘れるわけにはいかない!と、取材時の録音音声を聴きながら、今でも余韻に浸っています。

 

長谷川さんは、この「つながる」というテーマにピッタリすぎると言っても過言ではないほど、人とのつながりや縁を大切にされている方だという印象を受けました。

 

また、「経験値を高めていきたい」「何でも吸収していこう」というマインドを大切にされている方なのかなと感じ、学生としてこの鮭プロジェクトをはじめ 就職活動やサークルなど、とにかくいろいろなことに挑戦しようと日々奮闘している私たちにとって、共感できる考え方や 私たちがこれから社会に出ていく上でヒントになるようなお話を聞くことができました。

 

【感謝を忘れない】
お店を経営されていく中でさまざまな人とつながり、そしてそのつながりをもち続けていくためには「人に頼ることが大切」だとおっしゃっていたことも印象的でした。

長谷川さんとの出会いに感謝して、私たちはこれからもさまざまな人との「つながり」を深めていきたいです。

 

次回の「つながる」では、Delight Designers Worksの大剛さんをご紹介します!

お楽しみに!

 

 

■炭火居酒屋 侘び寂び

住所:〒959-0916 新潟市中央区米山2-2-5 田中ビル1F

電話:025-247-5701

Instagram:@sumibi_wabisabi

 

 

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