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FOOD

2025.01.05

お店の裏側。お店と海鮮丼に込めたお二人の情熱についてインタビュー 「越後楽味亭さざえ」②

くもりのちはれ。
皆さんこんにちは!
前回は「越後楽味亭さざえ」の海鮮丼などのメニューを食レポしました!
さて、今回は店主である小林茂さんと妻の小林和美さんのインタビュー記事です。
お店についてや、お仕事を通してのやりがいなどについて伺っていきます!
ぜひ最後までご覧ください!

  • 1.お店について(いつ頃オープンされた、店名の由来)
  • 2.メニューについて(人気メニュー、おすすめ)
  • 3.お仕事について(繁忙期、嬉しかったこと、今後について)

取材を受ける店主:小林茂さん(左)と妻:和美さん(右)と取材をする鮭プロメンバー(前)

 

1.お店について

 

—初めに、このお店がいつ頃オープンされたのか教えてください。

和美さん:昭和57年4月8日が最初のオープン日です。

 

茂さん:今、44年目になるかな。

 

和美さん:その後、改装して平成4年6月22日が新しいお店のオープン日です。

 

 

—「越後楽味亭さざえ」さんの名前の由来について教えてください。

和美さん:海に関係している名前が良いかなと思いました。フジテレビの「サザエさん」ってあるじゃないですか。私、初版である1巻から54巻まで持っていて、すごく好きな雑誌だったんです。それでお店の名前を決める時に、占い師に「さざえ」という字を見てもらったら「今は苦労するかもしれないけど、年齢を重ねたら安定するよ」って言われて決めました。

 

茂さん:サザエさんって長いでしょ?(最も長く放映されているテレビアニメ番組として)ギネスだよ(笑)お店に来た人に「領収書ください」と言われる(笑)

 

 

 

2.メニューについて

 

—特に人気のあるメニューはなんでしょうか?

和美さん:一番メニューは海鮮丼です。食事はもう7割、8割が海鮮丼。夜のメニューでは刺身の盛り合わせがすごいですよ。海鮮丼は一人前1,650円からなんですけど、鮮度や絶対においしいって思わせることにはすごく自信持っています。女性にはサーモンいくら丼が一番人気。

 

〇海鮮丼(1,650円)

 

—メニューで自慢できることは?

茂さん:焼き魚が豊富なこととカニ味噌の甲羅焼き。うちは刺身の盛り合わせが凄いけど、単品も凄い。

 

和美さん:紅ズワイガニの甲羅焼きとか、他のお店にはない鯨の味噌漬けですね。鯨の味噌漬けは油を抜いて越後味噌で作るんですよ。

 

茂さん:なんでもおいしいんだけどね。うちは春夏秋冬で季節にあったメニューを出しているから。

 

和美さん:本当、何を食べても、おいしいよね。だから安心して来られる店だと。そんなにお値段は安くないけど、やっぱり絶対に満足するから。

 

 

 

3.お仕事について

 

—このお店の繁忙期っていつ頃ですか?

和美さん:やっぱり最初はゴールデンウイーク。冬が終わってゴールデンウイークだからすっごい疲れるね。

 

茂さん:凄いんだよ、行列になってて……。

 

和美さん:11時オープンなんだけど、10時前からもう並ぶんですよ。それでまた(ゴールデンウイークが)始まったねって言って。他にも長い列ができるのはお盆ですね。県外からも人が凄く来る。

 

 

—お店をやっていて嬉しかったことはなんでしょうか?

茂さん:やっぱり「おいしかったです」って言われること。「また来ます」まで言われると達成感がある。

 

和美さん:その言葉をもらいたいから、細部まできっちり仕上げられるようにメガネをかけるようになって。そうしたらお客さんの顔もしっかり見えるようになってね。

 

〇海鮮丼に盛り付けをする茂さん

 

—逆に大変だったことってありますか?

和美さん:うちの店、現金のみでやっているんですけど、最近の若い人は現金持たないでしょう?だから会計する時に苦労している。

 

 

—働く中でもやりがいってありますか?

茂さん:やっぱり料理が好きでないと無理だな。40年以上やっているけど、半分は趣味みたいなもの。お客さんに喜んでもらうことを楽しめないと続かない。孤独なんだよ。仕込みは毎日8時くらいから。一人でずっと続けている。

 

〇作り手が茂さん一人なので「お客様第一」のこだわりも反映しやすい。茂さんの努力で値段は上げないと決めたそうです。

 

—プライベートの時間ってどんな風に過ごされているんですか?

和美さん:主に買い出し。食材を求めての買い出しが約6割、7割。それと映画見たり、お風呂が好きなので温泉やお風呂に入りに行ったりしています。もうちょっと若い時は県外まで食事に行くこともありました。おいしいお店を求めて、石川とか福井とか埼玉とか仙台に行きました。

 

 

—寺迫のお勧めのスポットってありますか?

茂さん:お寺と水族館と魚屋と夕日。カップルで来て、いいよー。

 

和美さん:夕日はすっごいきれい、すごく大きいし。

 

茂さん:今度うちのご飯食べてさ、浜行ってさ、夕日見ればさ、絶対、上手くいく。

 

 

—寺迫で長く働かれていると思いますが、その中で寺泊の課題と魅力って何がありますか?

茂さん:若いカップルが多いけど、その子たちが遊ぶ場所が少ないところが課題。でも若い子たちは魚を釣って浜辺でキャンプをしている。

 

和美さん:魚屋さんでキャンプセット、海鮮バーベキューセットみたいなのを売っているから、それで自分たちで焼いて楽しめるのが魅力。あとは交通の便が悪いから長くいられないっていう所かな。お酒を飲みたいのに代行サービスやタクシーが少ないからね。

 

茂さん:都会から来た人たちからは魅力だと思う。駐車場の利用無料が多いし、ホタテとか岩ガキとか豪華だから魅力だと思うよ。

 

 

—今後の展望やこれから続けていきたいことや、やりたいことを聞かせてください。

茂さん:今後の展望と言っても、常連さんの「続けてくれ」という声に応えているだけだからなぁ。何歳までできるか分からないけど、(妻と)二人で健康でいられるなら、おいしいものを出し続けたい。

 

和美さん:提供しているものに自信があるから。この値段で、この量は、うちの店ならではだと思っている。健康であれば続けていきます。

 

 

小林さんのたすいち

「一期一会」

今回の茂さんと和美さんのインタビューでは、お店と海鮮丼に込めた思いやお客さんに対しての気持ちや仕事での姿勢が熱く伝わりました。食べ物がおいしくなる季節、皆さんもぜひ、お店を訪れて旬の食材を味わってみてはいかがでしょうか。

 

 

■越後楽味亭さざえ

〒940-2502 新潟県長岡市寺泊上田町9765−11

営業時間:

[平日]11:30~14:00、17:00~22:00

[日・祝]11:30~21:00

定休日:水曜日(冬期は不定休)

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